SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

チャンピオン

2014年04月24日 | ボクシング

≪ワールドプレミアムボクシング19 The REAL≫ ~大阪城ホール~

 WBC世界バンタム級タイトルマッチ 12回戦
   チャンピオン                   挑戦者・3位
    山中慎介(帝拳)〇  9回11秒TKO  ● シュテファーヌ・ジャモエ(ベルギー)

 IBF世界Sバンタム級タイトルマッチ 12回戦
   チャンピオン                            挑戦者・13位
    キコ・マルチネス(スペイン)〇 7回1分20秒TKO  ● 長谷川穂積(真正)



ボクシングのダブル世界タイトルマッチが、
昨夜大阪城ホールに満員の観衆を集めて行われました。

WBC世界バンタム級のタイトルマッチでは、
チャンピオンの山中慎介が、
”神の左”で9回TKO勝ち。

相手を4度もマットに這わせる圧勝で、
今が「もっとも強い」というところを、
いやというほど見せつけてくれました。

山中チャンプ。
ますます進化しています。

相手のジャモエも、
山中の左の破壊力を知り尽くしているだけに、
『左だけは食わないような』戦法で向かってきていましたが、
それでも打ち抜く山中の凄さは格別でした。

更にコンビネーションブローを磨き相手の警戒を拡散することができると、
山中のボクシングは完全に『完成形』に近づきます。

今がピークと思われる山中チャンプの防衛ロード。
ぜひ今年、来年に、
ビッグマッチを期待したいところです。

ジムの先輩でもある西岡が切り開いたベガス・ビッグマッチへの道筋。
山中が突き進んでくれるとうれしいなあ。

その前に、
次回防衛戦はぜひ東京で。
昨日の中継を見ていて、
『観に行きて~~~~~』
という衝動を抑えきれないものですから。


そして長谷川穂積。

壮絶な『最後の戦い』でした。

その散りぎわの美学、
胸に刻みつけておきました。


試合後、
いろいろ言われています。

もちろんワタシだって、
昨日の試合での動きが、
全盛期の長谷川からは程遠かったことぐらい、
分かります。
分かりすぎます。


ですが・・・・・。

彼の最後。
かっこよかったじゃないですか!!!

矢尽き刀折れ、
それでも立ち向かっていきながら、
ゆっくり静かに崩れ落ちていった。

KO直後、
レフェリーに抱きかかえられたときの長谷川の表情、
『やりきった。ようやく終わった。』
と言っているように見えました、ワタシには。

いろいろなものが去来して、
その瞬間、
ワタシも涙を禁じ得ませんでした。

というより、
嗚咽していたという方が正しいかな。

劣勢の中、
最終ラウンドを迎える前のインターバルで、
セコンドについていた会長が長谷川に伝えていた言葉。
『もう足は使わなくていい。踏み込んで中に入れ!』

既に矢も刀もない状況で、
それでも立ち向かっていく長谷川に、
『世界戦を10度も防衛した男』
の矜持を、
確かに見ることが出来ました。

そして、
『俺が世界で一番強いんや!』
というプライド、
感じることが出来ました。


2010年のモンティエル戦、
そして2011年のジョニゴン戦。

過去、壮絶なKO負けを食らったこの2試合については、
ワタシは『まさか!』が先に立ち、
混乱した感覚で試合の終了を見届けました。

しかし昨日の試合は、
『もういいんだ!これ以上やるな、チャンプ!』
というような、
何とも言えない思いに駆られる最後でしたね。


頭の中では、
アリスの『チャンピオン』がこだましていました。

まさにその歌詞そのままの、
【日本ボクシング史上屈指の名チャンピオン】
長谷川穂積の”ラストファイト”でした。


あなたは本当の、
King of Kings
でした。


アリスのチャンピオンにこの想いを乗せて。

最高だったよ 長谷川チャンプ!!
ありがとう。


たくさんの想いを共有した、
大阪城ホールの14,000人の大観衆の、
暖かい惜別の拍手、
忘れないでしょう。


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