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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

背番号13の呪い ふたたび

2020年09月09日 | プロ野球

昨日は球界注目の投げ合い、
巨人・菅野と中日・大野のガチンコ対決がありました。

緊張感のある投げ合いとなりましたが、
そこは「日本のエース」菅野に一日の長があり、
2-0のロースコアで軍配が上がりました。

さすがはエース。
0-0で行っている時は、
絶対先に点はやらないという投球を披露。
そこが「エースたるゆえん」なんですよねえ。
巨人は本当にうらやましい。


そしてほとんど世間的な注目を集めることのないパ・リーグ、テールエンド争いの西武vsオリックス戦も、
同時に行われていました。

この試合も、
西武の高橋光成とオリックスの”パ・リーグのエース”山本の投げ合いで、
スイスイと試合が進みました。

山本は155キロに達するような速球と”ものすごい”変化球を軸に、
ほとんどバットにもかすらせないような素晴らしい投球。
何しろメットライフドームの西武戦では、
防御率が0.31というすごさ。
要するに「3試合完投して1失点」という事ですから、
西武にとっては点を取ることがほとんど奇跡のようなもの。

しかしこの日は、
西武の「成長しない万年エース候補」の高橋光成が好投。
前の試合でも7回をがっちり抑えて、
一つ何かをつかんだような期待を持ってのマウンドでした。

山本の好投に触発されたように、
いつもならボール、ボールと入ってカウントを悪くし、
苦しくなって真ん中に投げてガツン・・・・・・
といく投球が影をひそめ、
ストライク先行で打者を追い込んでいきました。

「こういうピッチングをすれば、勝てるようになるんだよ」

というまさに「一皮むけた」ピッチング。
試合はあれよあれよという間に後半を迎えました。

西武打線は山本に食らいついて2点を先取。
そして守備では源田が、メヒアが、熊代が、
ヒットになりそうな打球をとりまくって高橋を援護。
気が付いてみると、
ノーヒットのまま9回を迎えていました。

「もしかして、ノーヒットノーランか?!」

期待をもって見ていると、
9回無死から、代打の西野にセンターへ持って行かれて、
あっさりとノーノーは達成されず。

その瞬間、
ベンチから「元祖背番号13」の西口が脱兎のごとくマウンドへ。

西武ファンはその瞬間、
にんまりとしたことでしょうね。

「ああ、西口は気持ち、よくわかるだろうからなあ・・・・・」と。

そう、
高橋光成の前に背番号13を背負っていた西口文也。
なにしろ「ノーヒットノーラン未遂王」で、
結局一度も達成する事のなかった「悲劇の名投手」なんですから。
(*ちなみにもひとつ西口が達成できなかったのは、日本シリーズでの勝利。6度も出場していながら、結局一度も勝利は上げられませんでしたね、その間ずっとチームのエースだったのにね。)

ノーノーが期待される投球は合計4度。
そのうち2度は9回2死からヒットを打たれたもので、
もう1回はなんと、
9回をパーフェクトで抑えていながら自分のチームが点を取ってくれずに延長に突入、
10回にヒットを打たれてしまったというものでした。

西口の性格そのままに、
いずれの時も打たれてもマウンド上で苦笑いを浮かべるだけ、
悔しいそぶりも見せずに淡々と投げ続けていたというのが、
とても印象に残っています。

『西武の背番号13』

というのは、
ノーヒットノーランができない呪われた運命なのか。。。

まあ、
高橋も西口と並び称されるように、
これからもしっかりと成長していけたらいいと思いますがね。
まだまだ、足元にも及んでいませんから。

ちなみに西武のノーヒッターと言えば、
思い浮かぶのは郭泰源、渡辺久信、岸の3人のエース右腕。
高橋もその仲間入りできるかと思いましたが、
まあ、またチャンスも来ることでしょう。

昨日はSBの千賀も見事なピッチングを披露していたり、
巨人からロッテに移籍した沢村が、
その日のうちに登板して見事な投球を披露したり、
投手に関してのトピックスが多い日になりました。



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