≪第96回全国高校野球選手権≫
【西東京大会】 ~準決勝~
日大鶴ヶ丘 10 - 3 国学院久我山 (8回コールド)
東海大菅生 12 - 6 日大三
【東東京大会】 ~準決勝~
二松学舎大付 9 - 2 成立学園 (7回コールド)
帝 京 12 - 4 関東一 (8回コールド)
連日35度越えの猛暑日となった週末の東京地方。
そんな中で、
第96回全国高校野球東京大会の準決勝が行われました。
土曜日は西東京大会。
日曜日は東東京大会。
今年は強豪と目されたチームが順当に4強まで勝ち残り、
まさに2014年度の東京の”最強8チーム”が集う、
注目の週末となりました。
ということで人気も上々。
昨年は都立日野の人気もあって、
外野までびっしりと人が埋まるという『例年にはない』人気ぶりでしたが、
今年は内野席はびっしりいっぱいとなる『いつもの東京大会』という感じの人気ぶりでした。
土曜日の西東京大会では、
”本命”と目され、東西に東京が分離されてから初めての4連覇という偉業に臨んだ日大三が、
終盤乱れて東海大菅生に大逆転負け。
4年ぶりの『7月での引退』となってしまいました。
今年の三高。
春までは結果が出せずに(とは言っても秋東京4強、春東京8強という戦績でしたが)苦しみ、
今回は第1シードが取れずに臨んだ夏でしたが、
初戦から強豪をものともしない進撃をつづけてきました。
『ほとんど全部の強豪チームを自分の手で直接倒さないと、優勝できないじゃん』
という様な『くじ運に恵まれない』戦いを余儀なくされたのですが、
そこはさすがに三高。
しっかりと各試合を勝ち抜き、
ここまで全くブレない足取りで勝ちぬいてきました。
この日の試合は、
『波にのまれた』
という言葉がピッタリの、
東海大菅生の一気の攻めに、
珍しく浮き足立ってしまっての悔しい敗戦となってしまいました。
2011年の優勝から、
12年、13年と期待されながら甲子園で結果が出ず、
『甲子園での結果』
を求めての今年度だったと思いますが、
思いはかなわず無念の結末となってしまいました。
特に投手陣は、
悔しさを感じているでしょうね。
ワタシは地元だけに、
常に三高を『応援する側』なのですが、
今年は4年ぶりの『三高のいない8月』となりました。
どう過ごせばいいのか・・・・・。
寂しいですね。
あっぱれな試合っぷりで強豪を撃破した東海大菅生。
春の大会では同じ対戦で、
初回に10点(?)を奪われての5回コールド負け。
捲土重来を期して臨んだこの日の試合だったと思います。
素晴らしい試合っぷりでした。
2本の”左腕エース”を擁してしっかり守り、
チャンスと見るや一気呵成にたたみかける。
この日の試合っぷりは、
『甲子園でも十分に勝ち進んでいける』
力強さを感じました。
決勝は第1シードの日大鶴ヶ丘との対戦。
日大鶴ヶ丘は、
しっかりした野球を展開する好チーム。
激戦が予想されますが、
言い古された言葉ですが『最後は気持ちが強い方が勝つ!』という展開になりそうです。
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日曜日は東大会。
シードの4つの角に座っていた4強がそのまま駆け上がってきて、
『さあここからが決戦だ』
という試合でした。
第1、第2試合ともに力の差はほとんどないと思われましたが、
『試合の入り』
という深遠なテーマがキーポイントとなり、
両試合ともにコールド決着ということになってしまいました。
第1試合は、
春の大会でも対決した両校の対戦。
その時は成立学園が勝利していましたが、
この日は二松学舎の気迫あふれる攻撃っぷりが印象に残る、
素晴らしい立ち上がりでした。
ちょっとしたミスから掴んだ2回のチャンスに一気にたたみかけ、
成立学園の好投手木寺から7点を奪い試合をほぼ決めました。
『打線の破壊力では東京屈指』
と言われ続ける今年の二松学舎。
果たして彼らが、
OBたちの40年来の悲願をついに達成することができるのか?
第2試合は、
センバツ出場の関東一のエース羽毛田が大乱調。
一回持たずに帝京の攻撃の波にのまれて降板。
そこから関東一は、
後手後手を踏む試合展開に終始し、
得意の攻撃力を発揮する暇もなく帝京にコールド負けを喫してしまいました。
帝京の攻めは見事。
そしてエースの清水投手の安定度が、
試合を経るごとに高まってきています。
三年ぶりの甲子園は、
手に届くところまで来ていると言えそうです。
それにしても高校野球の夏の大会。
選手の消耗度も高い終盤戦は、
どうしても序盤から乱れがちになる試合も多いですね。
その『試合の入り』が上手くいかなかった時に立て直せるかどうかが、
勝敗の分かれ目になってくるような気もします。
昨日敗れた成立学園、関東一の両校は、
『こんなはずではない』
という焦りがいつものプレーぶりを奪い取ってしまった気もします。
無念の敗退となりました。
さて、
260校余が参加して行われた東京大会も、
東西の決勝戦を残すのみとなりました。
東も西も、
実力伯仲の好勝負が期待されます。
さて、
どこが甲子園を掴み取るのか。
注目の決勝は、
西大会が今日、東大会は明日です。
菅生の各打者の腰が入ったバッティングが素晴らしく、逆に菅生リリーフの高橋君の球の速さと制球に三高打者はついていけませんでした。
また、ここまでほぼ一人で投げ抜いた三高の釘宮君は、さすがに疲労が出たか、初回から球が高く心配していましたが、その不安が的中してしまいました。
ハマると強いが受けに回った時の脆さ、昨秋・今春の課題は残念ながら夏にも克服されませんでした。しかし14年連続ベスト4以上という記録は胸を張って良いのではないでしょうか。
思い起こせば2010年、甲子園出場が叶わなかった日大三高は、翌年全国優勝という大輪の花を咲かせました。
一からのスタート、頑張って欲しいとおもいます。
長文失礼しました。
あの暑さの中、厳しい戦いぶりになってしまって、悔しさもひとしおだと思います。東海大菅生の大きな波にのまれた・・・・という感じの試合展開でしたね。三高には、夏しっかりと鍛えて秋の東京大会でリベンジしてほしいと思っています。