SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

いろいろな思い

2013年07月09日 | 高校野球

高校野球の地方予選もたけなわ。
毎日たくさんの試合が行われ、
その試合の数だけ涙も流されます。

ここ最近、
朝日新聞だけじゃなく、
各地方版などには高校野球の『インサイドストーリー』が本当によく語られた記事を見かけるようになりました。

『白球に賭ける思い』
を記事にして、
敗戦の涙とともに紹介するのが主流。

地方の新聞社やテレビ局に就職すると、
まずやらされることは『夏の甲子園地方予選の取材』
だそうですね。

そこではその日の結果だけではなく、
いかにその高校に『こんなストーリーが隠れていたんだ』
ということの発表会の場になっているという趣もあります。

日本人って、
特にこういった人情もの、
お涙ちょうだいものには昔から弱い体質なので、
そういった記事の『受け』はとてもいいんだと思います。

しかし・・・

1年ないし数年、
記事になった学校や選手を追い続けたとは到底思えないような記事、
まあ4,5月ぐらいから2,3回通ってそんな話があるというのを聞きつけて、
それを『感動仕立て』の記事にしたものの多いこと。

はっきり言って、
『どうかなあ・・・・』
という思い、
ぬぐえません。

周りに高校球児がたくさんいる環境に身を置いていますが、
はっきり言うと、
『その子たちすべてに、記事になったのと同じぐらいの葛藤やストーリーが隠れている』
からです。

一人一人がどんな思いを持って、
3年間、
いや、
10年間ぐらいにわたり野球を続けてきたのか。

彼らが苦労をして、
他にやりたいことも我慢し、
厳しい家庭事情も乗り越えて、
ここまで来た・・・・・・

そんなことは、
その子たちにかかわっている関係者はみんな知っていること。
だからこそ、
声を枯らして応援しているんです。

正直言って、
そんなインサイドストーリーは、
一般の人たちに『披露して』
感心をかうものではないと思っています。

『言わぬが花よ』

という言葉、
甲子園の予選にこそあてはまると思いませんか。

そういったことを飲み込みながら涼しい顔や気迫あふれた顔で目標に向かっている姿こそが、
尊い姿だと感じています。

過度なお涙ちょうだい・・・・・・
これが『地方紙(全国紙)記者の登竜門』的に扱われている今の現状、
なんだかあまり好きではありません。

それをやるんなら、
インターハイに出る各部の取材も行って来いよ…
と思いますがね。


甲子園という全国大会に行っても・・・・・・

おっと、
そういう『お涙ちょうだい』の権化、
熱闘甲子園
があったあ。

ここ10年ぐらい、
【熱闘甲子園】はそのテイスト完全に変わっちゃって、
ワタシなどはあまり真剣に見ようという気も起きません。

だって、
【物語作りの題材となったチーム】
しか、
ほとんど映らないもんね、この番組。

勝ってもほとんど映らないチーム、
たくさんありますからね。


そういったテイストの番組なら、
『情熱大陸』
とか、
『ゾーン』とか、
そういう感じで別枠でやればいいのにね。

まあ、
お涙ちょうだいのストーリーが、
『ドキュメンタリー』
で人気を博す定番ですからね、仕方ないか。

『夏の風物詩』
ですもんね。


ちなみにワタシ、
高校野球が大好きなのは『ノックアウト方式』のトーナメント戦だから。
そこに『試合としての』ドラマが生まれる要素が多いから。

そして3年生の選手にとって最後の大会だけに、
本当に【執念】が見られる試合が多く、
最後の最後まで『わからない』試合が多いからです。

要するに、
『野球の面白さ』が最も詰まった大会だから、
大好きなんです。

センバツも好きですが、
やはり【高校野球のだいご味】は夏の大会だというのがワタシのココロモチ。

ということで、
”記事にはならない”10万人を超える高校球児たちの思い、
ヒシヒシと感じながらどっぷりと、
今年も甲子園の夏に浸ろうと思います。


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