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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

ラグビーが輝いた3連休だった。 帝京大は輝けるV9 東海大仰星は逆転で5度目のV

2018年01月09日 | ラグビー

ラグビーの3連休。
そんな形容ができるほど、
西で東で、ラガーマンが輝いた3日間でした。

まずは大学選手権。

1/7≪第54回全国大学ラグビー選手権≫ ~秩父宮~

【決勝】

帝京大 〇 21(7-17,14-3)20 ● 明治大


満員の観衆で埋まった大学選手権決勝。

正直に言うと、
決勝は『ほぼやる前から結果が見えている』と思っていました。
それだけ両校の間に戦力差、経験の差が大きくあると見え、
『帝京大のV9は固いな』と思っていました。

しかし。。。。

明治の頑張りが、
試合を大学ラグビー史に残る激闘にしました。
素晴らしい試合だったと思います。

前半から明治は、
とにかく果敢に攻めましたね。

FW戦でも帝京大に全く引けを取らず、
果敢に攻撃、守備を仕掛けて、
帝京大のラグビーを全くと言っていいほど出させませんでした。

帝京が前半から押され、
前半だけで3トライを奪われるなんてこと、
考えもしませんでした。

明治伝統の『前へ』は、
何もFWだけのものではなく、
15人が揃って意思を統一し、
相手ゴールに向かっていきました。

明治の復活を強く願う関係者、OB,ファンが数多く詰めかけ、
秩父宮には『メイジ』のコールが響き渡っていましたね。
(ワタシの予想よりは、帝京の関係者、ファンも多かったという気がします。9-1ぐらいで”メイジのホーム”的な雰囲気になると思いきや、まあ7-3ぐらいの感じでしたかね。赤い帝京大の小旗も、たくさんたなびいていました。)

そんな中前半を10点のビハインドで折り返した帝京大。
後半開始早々明治にPGを決められて7-20と差を13点に広げられました。

しかし差は”13点”。
ラグビーでいうところの、
『2ポゼッションでひっくり返る差』
だったところが、
この試合の微妙なところでした。

結果論で言えば、
明治は前半の2トライのうち、
ひとつでもトライ後のキックを決めていれば。。。。。
そんな試合のアヤが後半、
試合が動き出してから効いてきました。

帝京大のキッカーが正確無比のキックを誇る竹山なだけに、
『トライを取られたらまず7点になってしまう。2トライで逆転されてしまうのか。。。。。』
という中での13点差は、
微妙な重圧を与えていたのではないでしょうか。

果たしてここから、
帝京大のスイッチが入り、
怒涛の波状攻撃が開始されます。

明治も体を張って守りますが、
そこは経験の差がある『勝ち方を知っている』帝京のフィフティーン。

見事な攻撃の連続で、
あっという間に連続トライ。
竹山のキックも決まり、
21-20と逆転に成功しました。

明治はここからもあきらめることなくハードにアタック。
何とか逆転に・・・・
というスタンドの願いのこもった歓声を背に、
最後までくらいつきましたが、
帝京の守備はこれを許さずノーサイド。

この瞬間、
帝京大は前人未到の9連覇を達成しました。

選手が4年で完全に入れ替わる学生スポーツで、
9連覇を達成するなんてこと、
本当に考えられないぐらい凄いことです。

しかも各大学が鎬を削るラグビーという競技の中で、
これを達成したというのがすごいこと。

特にラグビーは、
選手のケガと常に隣り合わせの競技。

エースと言われる選手や、
この選手がいないとチームが機能しない・・・・・と言われる選手が大事な試合に出場できないことも、
常に考えながらチーム作りを進めないといけないという、
ある意味チーム作りがとても難しい競技です。

そんな中での9年連続優勝。
まさに【金字塔】という言葉がぴったりくる、
偉業ですね。
おめでとうございます。

しかし今年の大会で明治が大躍進したことで、
時代が新たな扉を開くかもしれないという感じもしています。
来年はさらなる激闘の予感。
果たして帝京大は、
連覇を二ケタに乗せることができるのか?

来年も大学ラグビーから、
目が離せません。


そして昨日の高校ラグビー選手権の決勝も、
激闘になりました。

1/8≪全国高校ラグビー選手権≫ ~花園~

【決勝】

東海大仰星(大阪2) 〇27(10-17,17-3)20● 大阪桐蔭(大阪1)


決勝は大阪決戦。
戦前は準決勝で敗れた東福岡と桐蔭学園が2強と言われましたが、
この両校を準決勝で破った大阪の2校が決勝を戦いました。

この試合、
雨の花園で行われ、
前半はその雨の影響が色濃く出る試合展開となりました。

キックオフのボールの処理を誤った東海大仰星は、
そこからどうも波に乗れない展開が続き、
初優勝を狙う大阪桐蔭の果敢で鋭い出足と重さに、
劣勢を囲う展開となりました。

前半終了間際にトライをあげてリードを奪って大阪桐蔭は、
後半PGを決めて一時20-10と突き放します。

しかしそこから、
東海大仰星が誇るアタック陣が、
ようやく機能し始めました。

雨でボールが滑ることにより再三犯したノックオンのミスが、
雨の止んだ後半ではなくなり、
しっかりと再度アタックが機能するようになって『東海大仰星のラグビー』が徐々に出始めると、
12分、21分と立て続けにトライを奪い同点。

そして同点に追いついた直後、
大阪桐蔭のキックを取り展開したボールは、
見事につながって逆転のトライ。

27-20とすると、
大阪桐蔭に反撃の力は残っていませんでした。

それにしても、
後半残り20分からの怒涛の3トライは、
前日の帝京大を思い起こさせるような鋭さでした。

試合の勘所を逃さない、
試合巧者という一面も垣間見せて、
東海大仰星は5度目の王座に輝きました。

それにしても、
やっぱりラグビーは大阪ですね。

当たりの強さと気迫は、
『さすが大阪の両校』
とうならせてくれるいいゲームでした。


そしてトップリーグです。

1/6≪ラグビー日本選手権≫ ~ヤンマー~

【準決勝】

パナソニック 〇 17(14-3,3-8)11 ● トヨタ

サントリー  〇 49(28-0,21-7)7 ● ヤマハ



今年から方式の変わった、
【トップリーグ順位決定戦兼日本選手権】の準決勝が行われました。

要するに日本選手権の準決勝ということ。
決勝進出をかけて4チームが試合に臨みました。

戦前の予想通り、
パナソニックとサントリーの2強が順当に勝ち、
決勝への進出を決めましたが、
第1試合ではトヨタが粘ってパナソニックを追い詰めるシーンもあり、
盛り上がりましたね。

パナソニックは、
チーム状態が今一つのようで、
けが人も多く、
決勝に向けて不安の残る内容でした。

しかしそんな中でも勝ち切り、
今シーズン唯一の全勝を守って最後の戦いに挑みます。

一方で連覇を狙うサントリーは、
非常にいいチーム状態で決勝に臨めるようです。
この日の試合では、
ヤマハをまさに圧倒。

接点での強さやプレーの判断の速さ、
戦術などどれをとってもこの日は、
ヤマハを1枚も2枚も上回りました。

パナソニックとの決戦に向け、
これ以上ない状態に仕上がっているといってもいいでしょう。


さて、
決勝は1年間を通して強さを誇ったパナソニックとサントリーの2強の対決となりました。

シーズンでの対戦では、
パナがサントリーを破っています。

さて、
今回はどうなるのか。


ということで、
高校も、大学も、そしてトップリーグも。
すべてが『激闘』という言葉がぴったりの、
凄い戦いを見せてくれました。

来年のラグビーW杯に向けて、
いい感じで立ち上がった今年のラグビーです。

この”男”を感じさせる激しいぶつかり合いは、
やっぱりこの季節によく似合う。

体からも頭からも、
湯気が出るほどの熱い戦いに、
こちらの体と頭からも、
湯気が出そうなぐらいです。



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