≪第96回全国高校サッカー選手権大会≫ ~埼玉スタジアム~
【決勝】
前橋育英(群馬) 〇 1(0-0 1-0)0 ● 流経大柏(千葉)
今年の高校サッカー選手権大会。
前橋育英が、悲願の初優勝を成し遂げました。
堅守速攻、そして華麗なパス回しの前橋育英は、
何度も何度も流経大柏ゴールに迫りましたが、
ポスト、クロスバー、DF・・・・
全てを駆使して守りを固める流経大柏の『今大会無失点ゴール』を破れません。
「延長必至」と思った後半ロスタイム、
ゴール前で飯島が放ったシュートが相手DFに当たり跳ね返ったところ、
榎本が押し込んで待望の先取点。
前橋育英が「サヨナラゴール」のようなゴールを奪い、
悲願の初優勝を成し遂げました。
それにしても、
両チームのレベルの高い攻防に、
90分間ずっと手に汗握ったままでした。
いい試合でした。
前橋育英は、
しっかりと守備を固めて、
そのうえで中盤でボールをしっかりと保持して前線の決定力のあるFWに託す戦術。
ずっと大会中この戦術で、
相手に付け入るスキを与えませんでした。
そして今年のチームは、
勝負強かった。
それも去年の悔しさがあるからでしょう。
厳しい試合になっても、
『負けるもんか』の気迫がみなぎっていて、
「優勝するべくして優勝した」という感じがします。
3回戦の富山第一戦、
そしてこの決勝の流経大柏戦は、
0-0からの後半ロスタイムでの決勝弾という決着でした。
今年は『前橋育英の大会』でしたね。
過去4年間で3回目の決勝進出の前橋育英。
「いつか優勝するはず」
と思ってはいましたが、
見事に3度目の正直で初優勝を成し遂げました。
前橋育英と言えば、
野球よりサッカーの方が圧倒的に強豪として名をはせていた学校。
しかしながら「全国制覇」は初出場での全国制覇をもぎ取った野球部に2013年に先を越され、
その悔しさもあったのでしょうか?!
翌14年度からサッカー部の快進撃も始まりました。
それまでの壁を破って決勝に進出すると、
その後は上位の常連にワンランクチームの力をアップさせてきたように感じます。
黒と黄色の『タイガー軍団』。
印象的なユニフォームで、
それまでよりも最近のチームは、
足許の技術が段違いで向上したように感じます。
山田監督は校長先生ということ。
学校で生徒やOBに、
いい報告ができますね。
準優勝の流経大柏は、
将来日本代表のDFの一角に食い込みそうなDF関川を軸に、
この決勝では初先発の三本木が、
前橋育英のエース飯島をぴたりとマーク。
決定的な仕事をさせないハードワークで、
「守備の流経柏」を大観衆の前で鮮烈にアピールしてくれました。
さすがは夏のインターハイを制し、
来年度にはプレミアリーグ再昇格を決めただけのことはあるチームです。
今大会は、
チームの調子自体が今一つ上がってこなかったという気がしますが、
それでもここまでしっかりと上がってくるあたり、
やはり只者ではないですね。
県内での市立船橋とのライバル物語は、
ますますヒートアップしていくことでしょう。
流経大柏は、
2年生も多くレギュラーに残り、
この悔しさを晴らすべく、
『前橋育英が今年たどった道』を目指して、
また1年頑張って欲しいと思います。
準決勝は、
正直レベル的にあまり高くない戦いに思えて、
『やはりこんなものかな?!』
と思ったところもありましたが、
決勝の強豪対決では素晴らしいレベルの戦いを繰り広げてくれて、
ほっと安心したところがあります。
ユースのチームに比べて、
どうしても活動に制約が多く、
技術的には劣っていると見られがちな高校サッカー界ですが、
いい選手、指導者も多く、
未来に向かって希望も多く感じることができる大会となりました。
埼玉スタジアムも雨模様でしたが、
いい雰囲気での戦いとなりましたね。
今年もまた、
いい大会でした。
♪うつむくなよ、振り向くなよ~
というフレーズが流れてくると、
ああ、今年もまた、高校サッカーがやってきたなあ・・・・・・
とうれしくなってしまいます。
未来までずっと、
続いていく大会でありますように。
そして、
早く「新国立競技場」で、
この大会の準決勝、決勝が見たい。。。。
そんなことを感じる、
ワタシです。
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