FAの行使をして来年の所属球団を探していた西武・浅村。
昨日楽天への入団を発表しました。
西武・浅村と書くのもこれが最後ですね。
明後日西武は所沢での優勝パレードとファン感謝デーを行いますが、
ここに浅村は参加して言葉を発するのでしょうか?
注目されますね。
ファンは寂しさとともに怒りも感じていますから、
結構厳しい言葉も投げかけられることでしょうが、
もともと言葉の少ない浅村、
どう反応するのでしょうか。
まあ優しい今どきのファンも多いので「これまでありがと~~」「これからも応援するから頑張れ~~」
なんていうのが飛ぶ言葉の主流でしょうがね。
ワタシは「優しくない」昭和のタイプのファンですから、
モヤモヤは取れませんが、
それでもFAということには慣れっこなので、
ため息をつくぐらいかな。
(もちろん”ファン感”ならびに”パレード”に片道2時間近くかけて行くわけもないのですが。。。。。。)
さて、FAですが、
西武は何でこうなんでしょうね。
どんなに誠意を尽くしても、
所属した選手に毎年毎年「袖にされる」ことばかり。
定型文のような「球団には感謝している」という言葉だけを残して、
8割方の「超主力」(この言葉のワタシの中での定義は、FAしても他球団から手が上がるぐらいの主力の選手ということ)は、
我先にと球団を後にしますね。
なんでかなあ、そんなに嫌な球団なのかなあ。。。。。
いつも思うそういった思い。
西武のファンなら誰しも感じていることでしょう。
ワタシはその遠因は、
長きにわたって球団が選手を大事に扱ってこなかったこと、
そしてファンに対しても「何か冷たい球団」だったことがあげられるのではと思いますね。
80~90年代の黄金期に、
西武は「潤沢な金を使って、チームも人も育てる」という、
球団を常に球界の最先端を走る存在に仕立てるという大号令の下、
まさに成功を収めました。
しかしながら「盛者必衰」という言葉の通り、
その先に待っていたのはいばらの道、衰退の道でしたね。
まだまだ強かったころの残り香で戦ってはいたものの、
人気は落ちてきて球場には平日閑古鳥が鳴く始末。
そして球団の冷たい姿勢が、
黄金時代の選手が次から次へと球団を去るという事態を招きました。
まさに「次から次へ」という言葉がこれほど似合っているチームもないでしょうというぐらい、
黄金時代の選手たちはほとんどが冷たく球団を出されてしまい、
大切に扱われていたはずの”最後の砦”伊東勤も、
追われるように西武を去りました。
ワタシは自分の中で、
伊東が去ったあの時ぐらいが、
西武の黄金の時代の「終着駅」だったように思います。
結局球団づくりに辣腕を振るった根本球団管理部長がダイエーに去ってから、
このチームは完全にチームとしての羅針盤を失い、
瓦解していったのですが、
それでも堤オーナーの時代には「根本の教え」を受け継いだ人も多少球団に残っていたので、
その衰え方はクリーピングだったような気がします。
まあそれでも、堤さん自体が球団経営、ひいてはプロ野球というものに最後の方は完全に興味を失ってはいましたがね。
それが堤さんが問題を起こして球団経営から手を引いた後は、
まさに金もない、人もいない、客もいない。。。。。
というないない尽くしの球団になりました。
もともと西武ドームという場所自体、
プロ野球の本拠地としてはありえないような場所に立地しています。
行った人ならだれでも実感としてわかると思いますが、
近隣の人以外は「平日のナイターなんて、どうやって行ったらいいの?」
という場所に立地していて、
まさに昭和の時代に西武グループが『西武の鉄道を使わせるために』この地に建設した戦略的な意味を持つ、
利用者の利便性は一切考慮しない立地の球場なのですから。。
観客動員数が頭打ちになるのなんて、
『当たり前じゃないか』
とさえ思いますね。
そして「使えるお金」もサーベラスに完全に握られてしまい、
球団は「売れ、売れ!」と迫られる始末。
よく球団経営なんて、できるなあ。。。。。。
そんな感じをワタシも持っていました。
こういう事態になった時には、
本当にスポーツのプロチームというのは、
アメリカをはじめとして世界各国で当たり前のようになっている「地域の名前を冠した球団名」がいいなあと思いますね。
ワタシもたくさんのアメリカの4大プロスポーツのチームを応援していますが、
そのどれもが地域名の冠をかぶったチームなので、
そのオーナーがだれであろうとも、
『チームを応援する』という姿勢に変わりは全くありません。
どのチームもずっとオーナーシップが変わらないなんて言うチームはなくて、
オーナーは結構コロコロと変わったりするのですが、
その都度「今度のオーナーは、金使ってくれそうだから、楽しみだ」
なんて話したりするぐらいです。
企業名を冠していると、
その企業の盛衰によって、
なんだかチームまで輝いて見えたりしょぼく見えたり。。。。。。
社会人のチームじゃないんですから、
プロ野球チームは「地域のもの」「ファンのもの」であって、
決して「その会社のもの」ではないはずです。
福岡SBホークスは福岡の公共物であって、
北海道日本ハムファイターズは北海道の公共物だと思っています。
そして西武は球団として、
「華はないし年俸も上げてもらえないし場所も悪いし、おまけにあんまり強くない」
が定着してしまったように思うんですね。
そして一流となった選手たちの間で、
「確かに球団にはお世話になったかもしれんが、こんなところよりももっと青く広い海があるはず・・」
という抗えないプロ野球選手としての思いがずっと続いて、
FAを取るやいなや球団を出ていくという流れになったのではないかとみています。
これはもう、
流れとしか言いようがないですね。
ここ2年ぐらいかなあ、
「確かに球団は変わろうとしている」
ということが見て取れて、
ようやく「新しい球団」になる歩みを始めたとワタシは評価していますが、
まだまだそんな「負の連鎖」がいまも続いているということを、
図らずも浅村が教えてくれたような気がします。
やっぱり球団が根本的に生まれ変わったというのを実感しない限り、
選手の間でこういう流れを断ち切ることは難しいと思います。
しかし今回、
「負の流れをこれほどあらわしている人もいない」
と言われてファンの間でいたく人気のなかった鈴木葉留彦球団本部長が球団を去ることになり、
渡辺久信がGMとして交渉にあたりましたね。
そのことで少しだけ、
西武という球団の「流れ」も新しくなりそうな萌芽は、
感じることができます。
ワタシは渡辺GMに対しては監督としての能力には疑問符をつけていましたが、
チーム作りという面では手腕を発揮しそうなタイプだとみています。
ちょうど根本さんと、
同じようなタイプの人ですね。
(根本さんのような”寝技も持さない”交渉力と、”多くの選手からオヤジと呼ばれる”面倒見の良さを持っているといいのですがね)
彼が球団の現場のトップに立って、
チームを立て直すきっかけをつかみそうな気もします。
そしてそこに、
辻監督という名将の存在もあります。
辻監督、工藤監督、秋山監督など、
これまで各チームで結果を残してきている黄金時代のライオンズOBの”名将”達は、
西武が「石もて追った」人たちばかりだから、
西武として一人として監督に迎えることができませんでした。
彼らも『西武の監督は、嫌だ』と思っていた(今でも?)ことでしょう。
しかし一昨年、
西武とは確執があった(?)辻に監督を要請したあたりから、
西武が「変わり始めた」のではないでしょうか。
要するに、
過去のいきさつ一切は取り払って、
これから新しいチームを作るという決意みたいなものを、
少しだけ感じるようになったのです。
(そのために一切のタブーはなくそうということではないでしょうか)
まだまだ今回の浅村のFAでの移籍を受けて、
チームが完全に立ち直ったということは言えないでしょうが、
これから数年かけて、西武は徐々にいいチームになっていくのでは、
そんな風に思わないでもないです。
浅村の移籍は本当に残念なことですが、
まあ、去ったものは仕方がない。
新しいチーム作りに、まい進しましょう。
FAで去った選手、
多分「元は西武にいたんだよなあ……」なんて思うのはまあ来季が開幕してから2か月ぐらい?
中島、片岡、涌井、岸・・・・・・・
今ではほとんどそんなことは思わないですから、
少しの辛抱です。
新たな2塁手の出現、待ちましょうよ。
ものすごく守備のいい2塁手が現れたら、
プラマイゼロになるかもよ。
2塁手ということはショートの源田と二遊間を組むということだから、
楽しみですよ。
浅村は守備はお世辞にもいいとは言えない選手だったので、
来年は守備で投手を助ける二遊間の誕生かもしれませんよ。
それから日本のFA制度は、
制度自体が不完全だから、
何か浪花節的な部分が残ったりして、
割り切れないんですよね。
FAの補償はドラフト指名権にするということと、
サラリーキャップの導入。
この二つだけで、
ほとんどの問題は解決すると思いますがね。
検討したらどうでしょうか。
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