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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

ミスターラグビー 平尾誠二が死去の衝撃

2016年10月22日 | ラグビー

ラグビー日本代表で主将、監督を務めた神戸製鋼ゼネラルマネジャー(GM)の平尾誠二(ひらお・せいじ)氏が20日午前7時16分、53歳で死去した。


衝撃のニュースが飛び込んできたのは、
ちょうどドラフト会議が始まる木曜日の午後でした。

まったく予想もしていなかったことで、
衝撃が走りました。

平尾と言えば、
ラグビー界のまさにスーパースター。
ONかイチローか釜本かカズか・・・・
というぐらいの人です。

”現実世界”の中では数々の伝説を残したプレーヤーですが、
古いファンにはあの伏見工業で、
スクールウォーズの中で描かれたまさに伝説中の伝説。

大八木とともに、
伏見工から同志社大、
そして神戸製鋼、日本代表と、
まさに栄光に包まれたラグビー人生でした。



ワタシは勝手に思っているんですよ。。。。

スポーツ界のスーパースター。
ONにしたって、
サッカーのスーパースター達にしたって、
ボクシングの具志堅やアリなどや、
プロレスの面々など。。。。。

光り輝いていた自分の中の『スーパースター』って、
いつまでもその輝きを失わないし、
引退して長い時間がたっても、
その輝きを失わず存在してくれるものだ・・・・・・・なんて。


そんな勝手な思い込みは、
スターがいなくなって初めて、
実感として「あたりまえだけど、やっぱり現実は違うんだよなあ」と思わせてくれるのです。

先ごろボクシングのアリがなくなった時も、
その喪失感はかなりのものでした。
何かアリのいた時代がすっぽりと切り取られて、
ワタシの中の思い出ともども、
なくなってしまったという感覚を感じてしまいました。
これが喪失感ってやつですかね。


平尾の死去。

本当にショックです。

まさに『かっこいいラガーマン』を地で行くスーパープレーヤー。

今のプロ野球では大谷投手が『まるで漫画の中から飛び出してきたような選手』ですが、
ラグビーにおける”それ”はまさに、
この平尾誠二以外にはありえません。

伏見工では、
あの赤いジャージを身にまとい、
熱血監督のもと素晴らしいプレーを披露してくれました。

山口監督の熱血ぶりは、
ラグビーファンの間ではスクールウォーズで描かれる前から、
よく知られた存在でした。

そして同志社では大学選手権3連覇の偉業を達成。
そのころ関東も早稲田、明治、慶応を中心に強豪がそろっていましたが、
大学選手権では同志社に全く歯が立たなかった!

平尾を軸にして、
大八木や林など、
タレントというか”サムライ”たちを揃えて、
まさに大学チームとは思えない骨太なチームでした。

忘れられない戦いとしては、
大学選手権では慶応との決勝。

戦前同志社の圧勝が予想されていたのに、
慶応が低く突き刺さるタックルで食い下がり、
王者をあと一歩のところまで追いつめた戦いでした。
大学ラグビー史に残る激闘でした。

そしてその後の日本選手権では、
新日鉄釜石7連覇の試合が印象に強く残っています。

北の鉄人たちは、
大学ラグビーから飛び出たとんでもない強豪の同志社に対して、
ガチンコでものすごい戦いをしてきました。

負傷していた主将の松尾がこの試合に強行出場して、
試合間際のサインプレーによる”ラグビー史に残る”トライを決めたシーンは、
今での鮮やかによみがえってくるほど印象深いシーンです。

松尾がこの引退試合の最終に近いシーンで、
仲間に向かって大きな”8”を描いてサインプレーを決めるシーン、
ラグビーの面白さがいっぱいに詰まった名シーンでした。

そして「日本ラグビー界のエース」の座は、
この試合で松尾から平尾に手渡されました。

この試合の悔しさをもって、
平尾は名門・神戸製鋼の門をたたき、
あの史上最強のチームで日本選手権7連覇の偉業を成し遂げるのです。

この7連覇の最中、
あの三洋電機との社会人大会決勝、
後半ロスタイムでの大逆転トライ・・・・なんて言う試合もありました。

神戸製鋼の赤いユニフォーム、
かっこよかったなあ。。。。。

その後日本代表でもエースとして活躍、
ワールドカップでも自慢のステップを見せてくれました。

そして日本代表の監督やGMとしても、
その手腕を振るってくれました。

マスコミにも『ラグビー界の広報部長』として、
よく出てくれて、
難しいラグビーというものをやさしく解説してくれるという役割を担ってくれました。

ダンディーなたたずまいに、
たぎる情熱を内面に携え、
人生そのものがラグビーという好漢でした。

まだなくなったということが、
信じられません。

山口監督の言葉じゃないですが、
『早すぎるよ!!!!』

早稲田の宿沢氏、慶応の上田氏と、
本当に惜しい人材を若くして次々に失うという厳しいことが起こり続けるラグビー界。
そしてまた、
あの平尾氏も50代前半で失うなんて。。。。。。

ショックで言葉もありません。

どうか安らかに。。。
(本当はこんな言葉、言いたくはなかった。)

ちょうど同じ日に聴いていたラジオ番組で、
平尾氏とは関係なくリクエストにスクールウォーズのテーマである『ヒーロー』が流れてきました。
その瞬間、年甲斐もなくドバ~っと涙が流れてきてしまい、しばらく止まりませんでした。

合掌。

 


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