≪Super Bowl XLIX≫
Seattle Seahawks vs New England Patriots
ついに決まりました、
今年のスーパーボウルのカード。
アリゾナで行われる今年のスーパーボウル。
その舞台に向かう最後の戦い、
リーグチャンピオンシップが、
日曜日に行われました。
≪NFL リーグチャンピオンシップ≫
【NFC】
シアトル シーホークス 〇 28 - 22 ● グリーンベイ パッカーズ
0 1Q 13
0 2Q 3
7 3Q 0
15 4Q 6
6 OT 0
【AFC】
ニューイングランド ペイトリオッツ 〇 45 - 7 ● インディアナポリス コルツ
14 1Q 0
3 2Q 7
21 3Q 0
7 4Q 9
今年のスーパーボウルのカードは、
2年連続の進出となったシアトル・シーホークスと、
NFL随一の安定した強さを誇るニューイングランド・ペイトリオッツの対戦となりました。
両チームともに今シーズンは好調を維持して、
NFC,AFCの最高勝率で勝ち上がってきた強豪同士の対戦ということです。
昨日のチャンピオンシップ・ゲーム。
AFCでは、ペイトリオッツの強さばかりが目立つ結果となりました。
その予兆は前半最初のコルツのドライブから見られましたね。
あっというまに3andアウトで攻撃を終了したコルツは、
何だか最初から妙に浮き足立っているように見えました。
そして、
≪NFLの若きリーダー≫であるはずのQB・ラッツのパスに冴えは全くなし。
前週に因縁の相手であるマニングを破った時のキレはどこにも見られませんでした。
そしてその投じられたパスを、
これでもかとイージーに落球し続けるレシーバー陣。
これでは勝てるわけもなく、
ベリチェックHCと”当代随一”のQB・ブレイディに率いられたNFLトップの攻撃陣が、
苦もなくコルツの穴の多い守備陣を引き裂いていきました。
スタッツを見ると、
ブレイディは226y、3TDの安定したプレーを見せ、
エースRBのブライトも148y、3TDと見事な数字を残しました。
既に前半ペイトリオッツが2つ目のTDを奪ったところで、
ほとんど試合に対する興味は薄れてしまったというのが正直なところ。
こういう感じの『ミスマッチ』なチャンピオンシップゲーム、
結構過去もありましたが、
ここまで力の差を見せつけられてしまうと、
何だかなあ・・・・・・。
いずれにしても、
ペイトリオッツは今年も強い。
特にブレイディを中心とした攻撃陣の冴えは見事なものです。
さて、
そのAFCに先駆けて行われたNFCのチャンピオンシップは、
『史上まれに見る激戦』となりました。
試合のレベルの高さが?
と聞かれると『う~ん』と首をひねってしまう部分もあるのですが、
とにかく『面白かった!!!!』
NFLという・・・・・いや、
フットボールというスポーツの面白さがふんだんにつまった、
『これぞフットボールだ!!』
という様な試合となりました。
試合は、
アウェーを戦うグリーンベイが完全に主導権を握って始まりました。
ケガを押して出場のグリーンベイQBのロジャースは、
さほど好調でなく今ひとつの出来でしたが、
それでも守備がシアトルの攻撃陣を完全にシャットアウトすると、
小刻みに得点を加えて前半で16-0のリードを奪いました。
ちなみに、
QBの活躍度を測る指標に『QBレーティング』というのがあるのですが、
『超一流=レーティング100点越え』
『一流=レーティング90点前後』
『50点台、60点台=あり得ね~~~』
という様な感覚のあるこのレーティングで、
前半のロジャースは40点台、
そしてそして・・・・・・・・
シアトルのエースQB・ウィルソンはな、な、なんと・・・・・・・・0.0を記録しました。
まさに、
『あり得ね~~~~~、今まで、見た事もね~~~~』
ということで、
『前半は、な~~んもやってね~~~~』
ってことでした。
後半も、
押しつまった4Q残り3分ぐらいまでは19-7とグリーンベイのリード。
『まあ、余裕でグリーンベイの勝ちだな』
というところまで来ていましたが。。。
しかし、しかし。
そこからシアトルが猛反撃。
1TDを返して19-14とすると、
直後に『オンサイドキック』でボール(攻撃権)を奪取。
このオンサイドキックというのは、
キックオフするチームがどうしてもボールを奪いたい時に使う手で、
グラウンダーのキックを蹴り、
そこに味方の選手をなだれ込ませてボール(攻撃権)を”奪い取る”というもの。
主に負けているチームが、
時間のないときに『最後の手』として用いてきます。
しかしながら、
この作戦でボールを奪取できる率、
本当に低くて、
たぶん10%もないんじゃないかと思っています。
しかしその作戦がまさかの『成功』。
ボール(攻撃権)を奪取したシアトルは勢いづき、
その前からいくつもの突き放すチャンスにことごとくミスを犯して突き放せなかったグリーンベイにとっては、
まさか、まさかの展開となっていきました。
そしてシアトルの攻撃陣、
特にQBウィルソンとRBリンチのコンビネーションは、
一気に冴えを見せてきました。
あっというまにリンチの24yランで逆転。
その後2点コンバージョンなど、
またも『ありえない』プレーで突き放したシアトルは、
試合終了間際に追いつかれたものの、
オーバータイムではウィルソンのパスが冴え、
最後はWRカースに35yのTDパスを通して、
『史上まれに見る大激戦』を制しスーパーボウルへのキップを手にしたのでした。
2年連続のスーパーボウル出場となるシーホークス。
連覇への思い、強いと思います。
この試合で勢いに乗ることが出来ていれば、
面白い試合になるかもしれませんね。
しかしながら、
QBウィルソンがこの日の前半のような出来だと、
ペイトリオッツ相手には前半で勝負を決められてしまう公算が大です。
後半の調子を維持できるのかが勝負の分かれ目かもしれません。
すべてにおいて、
ペイトリオッツが上回っているように見える今年のスーパーボウルですが、
『何が起こるかわからない』
のもスーパーボウルの面白さ。
過去の歴史がそれを証明しています。
アンダードックのチームが、
まさかの勝利・・・・・・
よく起こることです。
2月1日の『スーパーサンデー』に向けて、
全米中が盛り上がる季節を迎えますね。
個々に応援するチームはあるものの、
フットボール好きにとっては、
『対戦カードは、ぶっちゃけ何でもいい』
というのが本当のところかもしれません。
このスーパーボウルという祭自体が来ることが、
『1年間のお楽しみ』
なんですから。
ということでワタシも今から、
『いかにして2月2日(日本時間)にこの結果を入れることなく帰宅して、VTRで試合を楽しむことができるか』
を考えているところです。
この日だけは、
お昼間に、
むやみにPCに向かわないことにしよう・・・・・・
なんてね。
ワクワクドキドキ、
楽しみな2週間の始まりです。