≪第92回全国高校サッカー選手権大会≫
【準決勝】
第1試合 富山第一(富山) 2(1-1,1-1)2 四日市中央工(三重)
PK 5-3
第2試合 星 稜 (石川) 4(1-0,3-0)0 京都橘 (京都)
”国立最蹴章”
と銘打たれた今年の高校サッカー。
最後の国立での高校サッカーを観ようと、
たくさんの観客で埋まった国立のピッチの上で、
高校サッカーの最高峰の戦いが行われました。
第1試合は、
富山第一と四日市中央工の戦い。
やや富山第一有利かと戦前に予想を立てていましたが、
両校自分たちの特徴を出し合った見事な戦いを見せてくれました。
前半終了間際の、
四中工・中田のFKにはしびれましたけどね。
富山第一は、
さすがに今年1年間プレミアリーグで腕を磨いてきただけあるなあというようなプレーを、
随所に見せてくれた印象です。
それにしても、
時間帯によって主導権があっちに行ったりこっちに来たり・・・・・・・
というめまぐるしさを感じ、
『さすがは国立の準決勝』
とうなってしまうような準決勝でした。
PKは、
やはり終了間際に投入された富山第一の『PK職人』GKである田子くん、
素晴らしかったと思います。
止めたのは3本目のみでしたが、
1本目も2本目も、
きっちりと四中工のPKに反応していました。
そのあたりで、
じわじわとプレッシャーをかけていったんじゃないかと、
思ってしまいますね。
四中工は、
昨年浅野・田村の強力2トップで『優勝候補筆頭』と言われた強力チームでしたが、
初戦で涙を呑んで今年は一昨年同様の下級生中心のチーム編成。
それでまた国立のピッチまで駆け上がるというところが、
さすがは名門とうならせるものでしたね。
『来年はどんなチームになっていくのだろう』
という期待が大きいチームでした。
第2試合は、
京都橘のFW小屋松が一身に注目を浴びる試合でした。
準々決勝の市立船橋戦でのあのスピードに乗ったドリブルと、
その小屋松を中心に押し上げていく京都橘の攻撃の迫力は、
『4強の中では間違いなくトップのチーム力』
と思うに十分でした。
星稜は準々決勝の修徳戦の出来を見る限り、
『京都橘相手にはちょっときついかな』
と思わざるを得ないような感じで、
しかも直近のプレミア参入戦(公式戦)では5-1で京都橘が勝っているとなれば、
誰しもがこの試合、
『京都橘に分がある』
と思ったことでしょう。
しかし試合開始直後、
一瞬のスキから仲谷にゴールを決められ早々にビハインドの展開になると、
その後は得意とする早い寄せからの速攻が機能せず、
前半を0-1で折り返し。
後半は不運なPKを献上して追加点を奪われると、
あとは前がかりになってバランスを崩し、
その結果3点目、4点目を奪われ、
無念の大敗となってしまいました。
小屋松は所々で『さすが』というプレーを見せたものの、
星稜にバランスよく守られ、
またマンマークによって動きを封じられて、
本来の良さを見せられずじまいでした。
彼が日本代表まで上り詰められるか、
それともこの高校サッカーでの輝きが最も光が強かったころ・・・・となるかは彼次第。
期待して見守っていこうと思っています。
星稜は、
チャンスを確実にものにして、
見事な試合ぶりでした。
”輝ける先輩”である本田のミラン入りも、
星稜に追い風を吹かせている気がします。
黄色と緑の軍団が、
今年ほど輝いて見えるときはないですね。
富山第一、そして星稜。
サッカー不毛の地と言われた北陸の地で、
地道に実力を蓄え、
『国立での無念』
を経験して大きくなり、
ついに決勝の舞台までコマを進めてきました。
『北陸勢の悲願』は、
両校の決勝での対決により、
成就しました。
しかしそれだけに、
この決戦は両校にとって、
『本当の意味で負けられない』
戦いでしょう。
北陸のライバル同士の戦い。
さて、
どちらに栄冠は輝くでしょう。
大変に楽しみな決勝戦となりました。
昨年に続いて、
初の決勝進出同士のチームの戦いとなりました『国立最蹴章』。
果たしてどんなフィナーレが待っているのか。
明日キックオフです。
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