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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

スーパーチャンプ・井上尚弥  防衛戦を延期   

2015年02月26日 | ボクシング

昨年12月30日、
電光石火の速攻で2階級制覇を成し遂げた、
WBO世界Sフライ級王者の井上尚弥が、
5月に予定されていた防衛戦を延期することを発表しました。

その12月30日の試合で痛めた、
拳の回復具合が思わしくないとのこと。

無類の強打者の宿命ともいえる拳のケガですが、
なんだか少し不安になってしまうニュースです。

井上チャンプ。
まばゆいばかりの光を放つこのボクサー、
彼こそ白井、原田、具志堅をも超えていく、
『不世出の大ボクサー』
になる要素を備える逸材と思うだけに、
『拳のケガで3か月先の予定をキャンセル』というニュースに、
何だか不安を感じてしまいました。

『パンチが強すぎて拳を痛めた』
というので思い出したのは、
現帝拳ジム代表の浜田剛史氏。

ものすごいパンチ力の裏には、
常に拳を痛めるリスクを内包していたと、
何かで読んだことがあります。

それゆえに浜田氏は、
世界に挑戦するのも遅れ、
そして世界を獲った後も短命に終わりました。

しかしその強打は、
いまだに目に焼き付いて離れません。
『記憶の中ではいつもNO1ボクサー』
だともいえます。


しかし井上選手には、
もっともっと上の、
記憶にも残り、記録も超一級のスーパー王者を目指してもらいたいので、
このニュースは本当に心配です。

今のボクシング界。
階級が本当に細かく刻まれて細分化しているうえ、
4団体が乱立。
しかもその団体の中に、
正規王者、暫定王者、そしてスーパー王者まで、
『いったい何人【世界チャンピオン】がいるの?』
と突っ込みたくなる状況です。

それゆえに、
いろいろな思惑絡みで世界チャンプが『作られる』ことも多く、
今やボクシング世界チャンピオンというだけで、
世間に『凄い』と思われることはなくなったといってもいいかもしれません。

『タイトルを獲った、守った』というだけではなく、
『どんな相手と、どう戦ったのか』
ということが問われている世界となっています。

そういう意味では、
プロレスに近くなっていると言えるかもしれませんね。

プロレスほど、
『タイトルを獲った』
ということよりも、
『どんな相手と、どんなファイトをやったのか』
が問われる競技もないですもんね。

人々の印象に残る試合、
はたまた『こいつは掛け値なしに強い』と思われるファイトをしない限り、
ファンに訴えることはできませんからね。

そんな中にあっての、
『本物中のホンモノ』
井上尚弥チャンプの戦いは、
本当に魅了され、期待させてくれる数少ないものです。

そんな井上選手の故障が、
選手生命を脅かすもの、
あるいは今後の戦い方に影を落とすようなものでないことを、
祈っています。

ナルバエス戦でのあの衝撃。

これから時代が『井上時代』に向かい、
彼がマニー・パッキャオのような『世界のビッグネーム』になる第一歩を記す大事な年が始まった矢先のことだけに、
心配でなりません。

次の試合は『年内』とのことですが、
その時はまた、
更にビルドアップした井上選手の戦いが見られること、
期待して待とうと思います。


その間に、
同じ大橋ジムの松本選手と弟の井上拓真選手の『世界奪取』に、
期待しています。


井上尚弥チャンプ!

焦ることなくしっかり治して、
また『ものすごいファイト』見せてください。

 


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