毎年勝手に『恒例』化させてしまっているベスト10.
振り返ると今年も、
いろいろなスポーツに興奮し、手に汗を握りました。
震災のあった昨年同様、
今年も対中問題などいろいろと世間は騒がしかったものの、
スポーツは変わらず私たちのそばにありました。
そのことが本当に『幸せだ』と感じる年の瀬ですが、
ベスト10は『私見』に基づくものなので、
どうかお気を悪くなさらずに、ちょっと覗いてみてくださいね。
『あ~あんなこともあったなあ』
と思い出してもらえれば、
なんて思っています。
◇2012年 今年印象に残ったスポーツ
【次点】 14.新生・DeNAベイスターズ。中畑が元気印を持ってきたが・・・・
13.ガチンコの日本人対決。燃えた…井岡vs八重樫
12.サンフレッチェ広島が歓喜の初V。名門ガンバはJ2へ。
11.巨人、盤石の好守で日本一。
まず次点で、4つの出来事を選びました。
プロ野球に地殻変動を起こした横浜DeNAの球界参入。前の親会社のあまりのやる気のなさにファンも匙を投げかけていましたが、新生のベイスターズに呼ばれた監督はあの”元気印”中畑清。キャンプからとにかく元気にナインを鼓舞して話題を振りまいてくれました。が、新しい親会社の方は今年を『顔見せの年』と位置付けていたようで、あまり戦力の補強に資金を投入してくれませんでしたので、お約束の【最下位】という指定席を脱することはできませんでした。しかしながら、来季に向けてはド~ンと戦力アップの大号令を出し、一気に注目のチームと化しています。それにしても、中畑監督は奥さんの病気を隠してあの元気を出していたとは・・・・。来季、ナインは絶対のその監督の心意気に応えなきゃ、ダメですよ。
次に選んだのは、6月に行われたストロー級の統一タイトルマッチ。統一といっても、『正規と暫定の・・・・』なんていう分かりにくいしみったれた統一王座じゃありませんぜ。正真正銘、WBAとWBCの王者同士の激突で、ボクシングファンにはたまらないカードでした。そしてその試合内容たるや、『これぞボクシング』というべき素晴らしいもの。勝った井岡はもちろんのこと、負けた八重樫も評価はうなぎ上りの”頂上決戦”でした。
そしてJリーグ。普段あまりJリーグを目にすることはないワタシも、今年の優勝争い&降格争いには心を奪われました。優勝したサンフレッチェは、ユース年代の強豪でありながらなかなかJでは優勝まで届かないチームでしたが、ようやくつかんだVに監督も選手も喜びの雄たけびをあげました。それを見ていて、『初優勝って、なんて素晴らしいもんなんだろう』と思いました。一方降格争いでは、あのガンバがまさかのJ2降格。『まあ、最後は残留するだろう』という大方の予想を、見事に裏切ってくれて愕然としました。
最後に、プロ野球の話題と言えば、やはり巨人の日本一でしょう。これだけ生え抜きがチームの中心に座り、そこへ獲得してきたFA組が上手く絡まることって、そうそうある事ではないんじゃないでしょうか。巨人の強さはやはり投手陣の安定感、これにつきますね。そしてそれをリードするチームリーダー・阿部の存在の大きさも、他球団にはない強みです。坂本・長野の主力も、完全に『リーグの顔』と言われるまでに成長しました。巨人の描く成長戦略がすべて花咲いた一年でしたね。指揮官の原監督も、ますます円熟味を増して名将たる『いい顔』になってきました。しばらくはこの巨人の快進撃、止まりそうもありませんね。
≪第10位≫ 箱根の新・山の神は最後まで驚異の走りを見せた。
10位はやっぱりこれでしょうかね。ご存じのように箱根駅伝は1月2・3日に行われますので、なんだか霞のかなたにボ~っと見える、遠い世界の話のようになっちゃっていますが、これもれっきとした”今年の話”です。東洋大の走りは驚異的でした。あまりにも速すぎて、復路でバンバン繰り上げスタートの大学が出るという余りありがたくない『副産物』まで生んでしまいましたね。特に新・山の神と言われた柏原は、なんと自身の記録を大幅に上回る1時間16分39秒で最後の箱根の山を疾走していきました。あの苦しそうな、いや、怒ったような、なんと形容していいのか、気合いの入った走りっぷりはまさに健在。もう往路が終わった時には『よほどのことがなきゃ、抜かれるわけがない』ところまでチームを引っ張り上げました。そして復路の東洋大の各選手。実に気持ちよさそうに、自分の実力を出し切ってノンプレッシャーで大手町のゴールテープを切りました。まさに、『集大成』ともいえる東洋大の歴史に残る激走でしたね。
≪第9位≫ 錦織、全豪オープンで8強!ロンドンでも快挙!
これも年明けの1月。驚くようなニュースでした。テニスの日本のエース・錦織が、全豪オープンにシード選手として出場、このことに『日本選手も、ついにここまで来たかあ』と感慨にふけっていたら、それどころじゃない快進撃。1回戦・・・・2回戦・・・・3回戦・・・・どんどん勝ち進んで、ついに4回戦も勝って夢の8強に進出しました。刻々と入ってくるニュースに、これほど心躍らせたのは、あの伊達公子がウィンブルドンの4強に進出して以来だったんじゃないでしょうか。準々決勝ではマレーに実力差を見せられ敗退しましたが、その大健闘に拍手を送っていました。そしてそして、それだけじゃ終わらないのがわが日本のエース。夏のロンドンオリンピックでは、またまた快進撃を見せて8強に進出。テニスファンのみならず、全国民を熱狂の渦に巻き込みました。それにしても、その成長曲線のすごさたるや・・・・・もしかしたら、数年後には、『2012年なんて、あの錦織にとっては、序章に過ぎなかったんだよ』なんて言ってるかもしれないですね。我が大ヒーロー錦織選手。ケガしないで、頑張ってくださいね!
≪第8位≫ 大相撲 新横綱・日馬富士誕生!
ここ数年、揺れに揺れ続けて人気もダダ落ちの憂き目にあった大相撲。横綱・白鵬がどんなに頑張って一人横綱で角界を支えても、世間の評価は『白鵬ばっかり強いからつまんない』。 なっなっなに~~~。あんなに強さも品格も兼ね備えた横綱がいてもだめかい!じゃあなんとか、ライバルになるような力士が出現して・・・・・と思われていましたが、待てど暮らせどそんな力士は現れず。待ち疲れてしまった白鵬が徐々に『勤続疲労』を溜めていっているのが傍目にもわかるようになった秋、遂に待望久しかった【新横綱】が誕生しました。その名は日馬富士。軽量ですがそのスピードは超一級品。これまでは心の安定がイマイチで、強い時と弱い時とがはっきりとしていましたが、ようやく今年の中盤から覚醒して、本来の速さに安定感が加わって2場所連続優勝を遂げました。そして角界の誰もが待望久しかった【新横綱】へ推挙されました。このことを一番喜んだのは、肩の荷を下ろした白鵬だったかもしれませんね。その日馬富士、新横綱の場所となった九州場所では、9日目の豪栄道戦でまさかの、攻防中の待った!前代未聞の取り組みも経験しました。新横綱の重圧から九州場所では負けが込みましたが、初場所からはまた立て直してくれることでしょう。やっぱり東西に2横綱が座ると、安定感が違いますね。白鵬、日馬富士に続く3人目、お~い、稀勢の里、琴奨菊よ。ぼやぼやしてるヒマはね~ぞ。はよう、あがってこ~い。
≪第7位≫ 香川・長友 スゲ~ぞ! 世界と渡り合う!
今一番ワタシが好きなサッカー選手。やっぱりマンUの香川と、インテルの長友ですね。世界の【超スーパーチーム】の主力として、二人とも堂々のプレーを見せてくれています。この二人のプレーを見るとき、ワタシは野茂がMLBで活躍しだした時と同じくらいの誇らしさを感じることが出来るのです。そしてそのプレー、代表戦ともなれば日本で見られることが出来るというのも、サッカーのいいところですね。しかも、2人そろって同じチームで。まさに今の日本代表、ドリームチームですね。ちょっと前では考えられなかったぐらい、どのポジションにも素晴らしいプレーをする選手が揃っている今の日本代表。今季は清武や乾、宮西らの若手も続々とヨーロッパの強豪で力をつけています。『どこまで行っちまうんだあ、日本代表チーム~』と空に向かって叫びたくなるような、期待の持てる昨今です。さて、2013年はどうなっていくのでしょうかね。さくっとW杯へのキップを掴んで、そのあとはいろいろと”キラ星コンビ”を試しながら、W杯優勝・・・・なんて夢をたくさん見せてよね、ザックさん!
≪第6位≫ 世界のモンスターレフト・西岡利晃が撃沈した日
昨年も6位にこの西岡のラスベガスでのファイトを入れたワタシですが、今年は10月に、さらにグレードアップした戦いを見せてくれたこのモンスターレフト。WBC・WBOのダブルタイトルマッチ、相手は今旬の『軽量級世界最強』とまで言われたノニト・ドネアでした。そして結果は・・・・あの西岡をもってしても、ドネアの恐るべきボクシングの前には、歯が立たずにKO負けを喫してしまいました。しかしサッカーで言えば、メッシかC・ロナルド、はたまたネイマールとガチンコ勝負するようなもの。(と言えばその凄さ、わかってもらえるでしょうか) すべてのリスクを顧みず、そんなまさに【頂上決戦】に挑んだ西岡には、拍手しかありません。『いい夢見させてもらったよ』という言葉、彼に送りたいですね。今のボクシング界、ともすれば『何階級制覇』とか『視聴率何%』とか、強いということがないがしろにされて報道されるということがまかり通っていますが、『そうではない、強い奴と戦いたいんだ。』と叫んでいるような西岡のこの決戦に、大きな感銘を受けました。
≪第5位≫ ダルビッシュが鮮烈デビュー イチローは栄冠を求めNYへ
メジャーリーグの話題としては、やっぱりダルビッシュでしょうね。鮮烈なデビューから着実な進化を遂げ、わずか1年でMLBのエースの座が見えるところまで上り詰めてきていると感じます。ダルビッシュを見ていると、本当にこの人は頭のいい選手だなあ、と感じます。自分を高めていく、技術を身に着けることにこれほど貪欲な選手はいないのではないでしょうか。打者のイチローがそうであったように、投手のダルビッシュもまた、MLBで成功するためには、こういうことをやらなきゃいかんのだ、ということを実践しているように思います。来年以降が、ますます楽しみです。そしてイチローは、長年在籍したマリナーズに見切りをつけ、新天地にNYの地を選びました。この決断、大成功だと思います。”鉄人”イチローだって39歳。残り少ない現役生活でのモチベーションは、やはり【世界一】しかないでしょうから。そういう点では、あくまでも貪欲に勝ちを追求するヤンキースという球団は、ピッタリなのではないかと思います。そして来年以降もまた、ヤンキースを【戦いの場】に選んだイチローに、したたかなやる気を垣間見ることが出来て、うれしい限りです。チームメートの黒田とともに、秋のポストシーズンで光り輝く瞬間を、楽しみにしています。来シーズンはそれが達成されるような気がしてなりません。
≪第4位≫ スーパースター、ゴジラ松井が引退。
ほやほやのニュースです。12月28日に、巨人とヤンキースで活躍した松井秀喜選手が引退を発表。一つの時代の終焉を迎えました。松井秀喜は、平成の野球シーンの中心にいつもいた選手で、昭和のスーパースター・長嶋、王の系譜を継ぐ真のスーパースターでした。長嶋・王と違ったところは、時代が彼の活躍の場を世界に求めたところでしょう。ヤンキースタジアムでのデビュー戦グランドスラム。そして09年のWシリーズMVPなど、【世界のゴジラ】として轟き渡ったあの勝負強い打撃は、人々の脳裏に焼き付いていることでしょう。そしてその誠実で紳士な人柄。周りに花を咲かせるようなあの明るさ。スーパースターとしての資質をすべて兼ね備えた偉大なプロ野球選手でした。そしてその原点は、甲子園の歴史でもある意味燦然と輝く、【5打席連続敬遠】。高校生ながら、あの悔しさともどかしさの中で、泰然自若としたふるまいを見せたのは、その後の彼を見るにつけ『歴史の必然』を感じさせてくれる出来事でした。ワタシよりずっと年下の松井選手の『引退』を見守ること、こんなにつらいとは思いませんでした。『ある種の寂しさ』なんてもんじゃないこの寂寥感、当分埋められそうもありません。
≪第3位≫ 大阪桐蔭 春夏の甲子園を連覇!
大阪桐蔭が、”偉業中の偉業”春夏連覇を達成しました。もとより近年の充実ぶりは他校を寄せ付けない大阪桐蔭。彼らの野球は、オーソドックスな"王道”野球です。元西武の森監督らが言った、『野球というスポーツは、グラウンドに出る前にもう、勝負は決まっている』という言葉、そのまま大阪桐蔭に当てはまります。素材のいい選手たちがチームに集っているのはその通りなんでしょうが、それ以上に『大阪桐蔭入学後から鍛えられた』選手達はグングンとその力を伸ばしています。その成長曲線がすごすぎるため、まさに『戦う前から勝負が決まっている』状況になっていますね。特に目を引くのは、打撃ではその打球の速さ。そして守備では球際の強さです。これらはまさしく、『これまでどんな練習をしてきたか』を表していると思います。大阪桐蔭にとっては、試合とは、大会とは【チームがどれだけ素晴らしいか】を披露する発表会のようなものだなあ、と感じています。素晴らしいチームですね。現在の高校野球界では、頭一つ抜け出ているチームだと思います。かつての桑田・清原時代からのPL学園のような充実ぶりを感じることが出来る唯一のチームです。 3位にランキングしたのはこれまでの春夏連覇校に必ずあった【名勝負】がなかったためですが、それだけ大阪桐蔭の力が図抜けていたということでしょう。エース藤浪がもしチームにいなくても、十分に全国制覇できるチームに、【高校歴代屈指】の好投手が加わるんですから、負けるはずはありませんね。お見事な1年でした。
≪第2位≫ ロンドンオリンピック 日本選手団の輝き
やっぱりこれを忘れるわけにはいきません。およそ2週間にわたる熱き戦いでした。金メダルの数こそ過去の大会に及びませんでしたが、ワタシにとってはこのロンドンオリンピックほど、各競技そのものを楽しんだ大会はありませんでした。水泳に始まり、普段あまり見ることのない卓球やバドミントンの団体戦に興奮。体操の内村の演技を堪能した後、なでしこ・男子と大活躍だったサッカーに歓声をあげました。TV局の扱い方が嫌で近年あまり見ることのなかった女子バレーボールも、久しぶりに手に汗握りました。レスリングの吉田や伊調の”予定されていた”金メダルに溜飲を下げたあと、ボクシングでまさかまさかの金メダルの瞬間も目の当たりにしました。そして個人的に一番興奮した競技。それはフェンシングの団体です。『残り2秒とか、逆転なんてあり得ね~』と思っていたところからのまさかの大逆転勝利。TVの前で、『グオ~~~~』と野獣のように叫んでしまいました。なんにしても、オリンピックの素晴らしさを存分に堪能できる大会でした。今度はできれば日本で・・・・・猪瀬さん、頼みまっせ。
≪第1位≫ 桐光学園・松井が奪三振記録!
毎年のことですが、やっぱりワタシにとっての【鉄板ネタ】高校野球を1位にランクしてしまいますね。昨年は春夏共に我が家のある地域の東海大相模・日大三が甲子園を制覇してくれたことを1位に挙げましたが、今年はそれ以上にワタシが【土手ファン】として長年見続けている桐光学園が大ブレークしてくれたことが大ニュースでした。エースの松井くん、昨年の今頃はまさに『知る人ぞ知る』存在でしたが、今では『誰もが知っている』存在まで自分を高めてくれました。甲子園での今治西戦での22奪三振。大会記録の樹立にスタンドは大きくどよめきました。第2戦でも19三振、3回戦、準々決勝でも三振を取りまくり奪った三振は合計68。彼にとって何ともまあ、大活躍の大会となりました。すっかり追われる立場になった松井くん、秋の大会ではわずか被安打2で敗れ去るなど、挫折も味わっています。夏に向かては、このまま黙ってるはずがない名門・横浜をはじめとして神奈川の刺客たちが、松井くんの首を取らんと腕を撫しています。そのイバラの道を潜り抜けた時彼がどんなピッチャーに成長しているのか、楽しみです。個人的には、この桐光野球部には思い入れがあるので、松井くん云々を除いても、この5年ぶりの甲子園出場は嬉しいニュースでした。甲子園で応援できたこと、それもいい思い出ですが、やはりこの夏のハイライトは神奈川大会準々決勝の横浜戦。『絶対勝てないだろうなあ』と思っていたこの試合で見せた松井くんの素晴らしいピッチング(個人的には甲子園の試合も含め、この横浜戦こそが彼のこの夏のベストピッチだと思っています。)、そして同点の8回の集中打、最終回・横浜の同点スクイズを防いだシーン……。すべてが鮮やかによみがえるほど、鮮烈な思い出です。やっぱり相手としての横浜は本当に強大な壁です。そしてその壁を初めて超えた…感慨深いシーンでした。
ということで、
今年も残りわずかです。
思い出はそっと心の中に、
と思っていますが、
いろいろありすぎて心のキャパがいっぱいになってしまうほど、
今年のスポーツシーンも、
素晴らしいものでした。
来年もまた、
平和でスポーツを存分に楽しめることを、
強く祈念しています。
今年1年、
ご覧くださってありがとうございました。
来年もまた、
たくさんのスポーツのこと、
あくまで”勝手に”書いていきたいなあと思っています。
それでは、
皆さんにとって、
来年がいい年になりますように。
よいお年を。
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