SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

2016年 スポーツ10大ニュース

2016年12月31日 | スポーツこの1年

2016年、
本当にいろいろあった年でした。

『大きな波のやって来るのがさる年』ということが当初から言われていましたが、
その通りの激動の1年となりましたね。

イギリスのEU離脱やアメリカのトランプ氏の大統領選挙勝利。
国内でも都民のワタシにとっては、都知事選挙が印象に残っています。

この2016年を境にして、
いろいろなものの流れが変わっていくのではないか・・・・・
そんな気のする、激動の予感に満ちた年の瀬になりました。

そんな中、
『何があろうともスポーツだけにフォーカスを当て』
書いてきているワタシのブログです。

決してスポーツだけに焦点を当てて暮らしているわけではないのですが、
スポーツの『非日常感』を楽しむことこそが、
ワタシにとって人生を豊かにしてくれるサプリみたいなものですので、
生まれてからこの方、ずっとアスリートたちの戦いを追い続けています。

そんな中、
年々歳々、
興味というものは広がりこそすれ、
狭まっていくということはありません。

またまた新たなスポーツやアスリートに、
フォーカスしていく自分があったりします。
『去年はこの人、名前も知らなかったのに、今はもう、虜になっちゃった~』
というアスリートが多いのも、
最近の傾向ではないでしょうか。

1年を振り返ると、
今年も本当に、
スポーツ界でもいろいろなことがありました。

4年に1度の夏季オリンピックも開催され、
日本の選手たちの活躍に大いに感動と刺激をもらいました。

昨年の100年を超え、
新しい世紀に入った高校野球も、
好選手が続々と登場してきて、大いに盛り上がりました。

そしてプロ野球。
今年は近年にない、
大いなる盛り上がりを見せて、
『プロ野球新世紀』
を実感させてくれました。

年の瀬に1年を振り返るとき、
たくさんのシーンが脳裏によみがえってきます。
そのシーンを思い浮かべるのが、
スポーツ好きにとって1年のうち最も【至福の時間】ともいえます。

そんな思いを抱く2016年。

例年のように、
ベスト10形式で今年のスポーツを振り返ってみましょう。



◇2016年 スポーツベストシーン10



まずは番外編です。



【番外編】    ・サッカーW杯最終予選始まる  
 
        ・智弁学園が選抜優勝   

番外編は2つ。ハリルホジッチ監督が就任したサッカー日本代表は、秋からW杯アジア最終予選に挑みました。ホームの初戦、まずはがっちりと勝ち点3からスタート・・・・・と誰もが思っていたUAE戦でまさかの敗戦。厳しいところからの船出となりましたが、5試合を終えて3勝1敗1分けの2位。まずまずの前半戦となりましたね。今年の最後に、ハリル監督は腹をくくってこれまで日本代表を支えてきた本田・香川といった欧州組を外して試合に臨みました。来年はこの指揮官がもっと自分の色を出して、チームを牽引していってくれる予感もします。決して楽観できる状況ではありませんが、なんだか『やってくれる』という期待感の方が大きく膨らんでいる、ワタシです。
さて、高校野球は選抜で名門の智弁学園が初優勝。これまでは、まったく同じユニフォームを身にまとった弟分である智弁和歌山の後塵を拝していましたが、この選抜ではチームがひと皮もふた皮も向けた姿を見せてくれました。あの『茜色』のユニフォームは、智弁和歌山だけではなく、智弁学園のものなんだ・・・・・というOB達の魂の雄たけび、確かに聞こえた気がしました。




【次点】      13位  ラグビー サンウルブス始動 
        12位  飛べ どこまでも!高梨沙羅の異次元飛行   
        11位    高校野球と大相撲の声援に感じる違和感 
              
 

次点には3つのニュースを選びました。
昨年W杯で大躍進を遂げた日本ラグビーが、新たに世界のリーグであるスーパーリーグに参戦。『代表チームのようなもの』という位置づけで、初めてのこのリーグを戦いました。初年度ということを割り引いても苦しすぎる戦いとなり1勝しか上がられませんでしたが、確かに前に進んでいるということが見せられた1年だったように思います。来年は『参加する』ということに意義を見出すのではなく、勝ちに行く姿勢を強く見せていってほしいと思います。
そしてスキー女子ジャンプの高梨沙羅選手。もうこの人は、『世界の第1人者』なんて生易しいものではなく、『沙羅の前に沙羅なし、沙羅の後に沙羅なし』ともいえるような存在になってきています。テレビで観戦していると、本当に最後に出てくる彼女だけが全く異次元のジャンプを毎回のように見せてくれるので、楽しくてしょうがありません。既に始まった今シーズンはまだしも、来シーズンはオリンピックイヤーということで周囲の喧騒もMAXになることが予想されますが、どうか惑わされないでいまのまま、自分のジャンプを貫き通してほしいと思っています。何しろ彼女のジャンプ、見ていてこれほどスカッとするものは、今のワタシには他に見当たりません。そしてその後の笑顔とインタビュー、どれもこれも、本当にだ~い好きですね。
さて、もう一つ。一つ記事に書こうかとも思ったのですが、さらっとこの項目で。高校野球と大相撲を見ていて感じる違和感についてです。高校野球では夏の選手権2回戦の、東邦vs八戸学院光星の最終回に巻き起こった、信じられないようなタオルを回しての大歓声について。『判官びいき』といえば聞こえはいいが、まるでいたぶることを楽しんでいるかのような球場360度にわたっての大歓声。今までも甲子園では本当の”判官びいき”に対しては大声援が起こることはありましたが(代表的なものに、07年決勝の佐賀北、09年決勝の日本文理など)それと今回のものとは、明らかに”似て非なるもの”でした。ライブで熱狂する大歓声のごとき、その歓声が勝負を決めたともいえるでしょう。そしてその『なんでもあり』の大歓声は、大相撲の世界でもしばしばみられますね。それを楽しんでいる人には申し訳ないのですが、ワタシは大相撲の仕切りに入っているのに巻き起こる手拍子による応援は、大相撲らしくなくて大嫌いです。NHKのアナウンサーなどもよくそのことに対してはチクッとコメントを入れたりしますが、角界からは『何しろお客さんは来てくれさえすればいい』という感じで、『館内では何をやってもいいですよ』的な雰囲気が感じられるのが残念なところです。歌舞伎と並べて考えるのはちょっと違うとも思いますが、『せめてこういうことはやめようよ』というようなことぐらい、言ってもいいかもしれませんね。コンサートのようなしこ名入りのうちわを振る人たちまで現れる昨今ですから、何をかいわんやですが。。。。テニスのサービスの時、ゴルフのショットの時、みんな静かにかたずをのんで見守るという姿には、『観客のマナー』みたいなものも感じられて、いい感じを持つんですが、相撲もそうならないでしょうか。




≪第10位≫  盤石の強さ誇る『正月の顔』 青学大と帝京大 

もうすでに1年近く前の話になるのですが、今年も両校ともに相変わらず盤石の強さを維持しています。駅伝の青学大と、ラグビーの帝京大。もはや『正月の顔』ともいえる存在ですね。青学大は連覇を狙った箱根駅伝で、まさに『何人も俺たちについてこられるはずがない』とばかり、ほとんどの選手が後続を更に突き放すという横綱相撲で、連覇を達成しました。1区の久保田でもうリードを奪うと、10区間のうち6区間で区間賞、2区間で2位、1区間で3位と、異次元の強さを見せてくれました。原監督も余裕綽々で、この『史上最強』ともいえるチームを黙って見守っている感じでしたね。”山の神”神野は卒業しましたが、今年はさらに強さを見せつけて秋の駅伝シーズン開始から、出雲・全日本の2大駅伝を制覇。史上初の3冠達成はまず間違いないとみられています。それにしても青学大は、『恐れ入った』とうなるほど層が厚いですね。次から次から新たな選手が飛び出してくる、いい循環でチームが回ってきている感じです。
そしてラグビーでは、今年大学選手権7連覇を達成したのが帝京大です。この帝京大ラグビー部は、青学大の駅伝チームよりもさらに盤石な態勢で、来年早々の大学選手権8連覇はまず間違いないとみられています。チームが見ている目線が全く違う感じで、『本気を出した時』は大学の他のチームでは全く勝負になりません。強さ、早さ、そして戦術眼やゲームの進め方など、どこをとっても大学では1枚も2枚も上。本当に、選手が毎年入れ替わる大学というカテゴリーで、よくぞここまで強いチームに仕上げるものだと感心しています。しばらくはこの『帝京1強時代』は続きそうですが、果たしてどこがこの帝京の牙城を崩すのか・・・・・それが楽しみでもあります。まあしかし、今シーズンは帝京が圧倒的な力を見せて連覇を8まで伸ばすとみています。



≪第9位≫  モハメッド・アリと千代の富士貢。スーパースターが逝った。

スーパーヒーローがなくなるというのは、その時代がすっぽり持っていかれてしまったような気がして喪失感が大きいものですが、今年はボクシング界のレジェンド、モハメッド・アリと国民栄誉賞横綱、千代の富士が旅立ってしまいました。モハメッド・アリはパーキンソン病を患っており、すでに96年のアトランタ五輪の時にはかなり苦しそうな姿で我々の前に姿を現してくれたのですが、現役時代の『蝶のように舞い、ハチのように刺す』見事な芸術的なボクシングの姿と、あの試合の前後に見せるまくしたてるような『マシンガントーク』がとても印象に残っています。ワタシはアメリカ人と同じようにアリが好きだったということはありませんでしたが、その華麗なテクニックはボクシングを見るうえでのある種のワタシの中でのスタンダードになっていましたので、いつもボクシングを見るときに『この選手は、アリと比べてどうなのか』なんていう見方をしていました。(特にアウトボクサーに対しては)。今年アリが亡くなってから何度も目にした”キンシャサの奇跡”、忘れることはありません。
一方千代の富士。まだ60という若さで逝ってしまいました。大鵬が旅立ち、北の湖も黄泉の国へ。そして今年は千代の富士と、角界の名横綱は揃っていなくなってしまいましたね。寂しい限りです。本当に『昭和は遠くなりにけり』を実感する出来事です。千代の富士で印象に残っているのは、まずは北の湖を破って優勝したシーン。あのシーン、ワタシの頭の中に鮮明に残っています。小柄で筋肉隆々のイケメン力士が、あの憎たらしいほど強い横綱を破った一番。日本中が沸き立ちましたね。そして横綱になってからは、寺尾を土俵際でつって投げ捨てた一番と、大乃国に連勝を止められたシーンが印象に残っていますね。いずれにしても、全盛時代を迎えるのは遅い力士だったのですが、横綱になってからの鬼のような強さと鮮やかな技の数々、日本国中が”ウルフ”と熱狂した大横綱でした。
両スーパースターとも、やすらかに眠ってください。




≪第8位≫ がんばったともいえるが・・・日本人大関の気持ちの弱さ  

大相撲の世界は、今年は地殻変動の年でしたね。盤石な相撲をつづける白鵬にやや陰りが見えてくると、10年間も続いていた外国人力士の連続賜杯に、ようやくピリオドをうつ大関が現れました。初場所では琴奨菊が、そして秋場所では豪栄道が優勝。両大関ともに、『まあ、勝ち越すのがやっとのクンロク大関(いつも9勝6敗ぐらいという意味)』というイメージで見られていたのが、優勝したときには本当に『こんなに強かったのか』という相撲を取って、琴奨菊は14勝1敗、豪栄道に至っては15戦全勝の優勝を成し遂げました。しかしそんな強さもつかの間の夢。両大関は優勝した次の場所で”綱とり”に挑んでいきましたが、もろくも序盤・中盤戦で崩れて優勝にも絡めず・・・・となってしまいました。主要因は、琴奨菊も豪栄道も、周りが嬉しくなって騒ぎすぎて、『集中して綱とりに向けてのけいこができない』状況に追い込まれたことでしょうね。もちろんタニマチを含め、マスコミなども『長く見守ってきた人が栄冠をつかんだ』のを祝福して、盛り上がるのはもっともなんですが、それにしても『場所後じっくりとけいこを積む時間が取れなかった』と両者ともに言わせてはまずいでしょう。まさに、『贔屓の引き倒し』という状況になってしまっている気がします。特に豪栄道は、まだまだこれから本領を発揮してくる力士だと思っていますので、今場所の轍を踏まないように、本人はもとより部屋も周囲も、学習する必要があると思いますね。そしてその間、春場所から夏場所、名古屋場所と常に一定の成績を残し続けて『連続の綱取り』に挑んだ唯一の【優勝未経験の大関】稀勢の里は、そのいずれもの場所で気持ちの弱さを見せて優勝争いから脱落。『大器』と言われ続けてはや幾年。九州場所で見せた『横綱3連破』の相撲など、『強~~~~~~』というところを時折見せてくれるものの、最後はへなへなと脱落していく姿・・・・・・・来年こそは何とかしてほしいものですね。もうさほど若くはないのですから、この辺で腹をくくって。。。。。先ごろ引退したボクシングの世界チャンプ、長谷川穂積のところに”弟子入り”したらどうかなあ・・・・それがワタシの考えるところです。

  

≪第7位≫  これぞボクシング。長谷川穂積と山中慎介の”すごい夜”  

その長谷川穂積選手が週末に引退。世界チャンピオンのベルトを持っての引退とは、本当に彼はかっこ良すぎる存在です。その長谷川と山中慎介、二人のチャンピンが見せてくれた9月の『夢のような夜』を、忘れることはありません。9月16日。長谷川穂積は、『負けたら引退』と公言して、WBCスーパーバンタム級タイトルマッチで、強打のチャンピオン、ウーゴ・ルイスに挑みました。詳細は避けますが、まさに『伝説の第9ラウンド』となった打ち合い、一歩も引かず、長谷川はパンチをルイスに当て続けました。そして興奮しながら直後にそのシーンを見てさらにびっくり。この打ち合い、ロープを背負って”詰められていた”のは長谷川だったはずが、打ち合いの中ですべてのパンチをヒットさせていたのは長谷川の方。ルイスのパンチは、すんでのところで長谷川にすべて見切られ、空を切り続けていました。”アウトボクサー”として一世を風靡していたころの長谷川をほうふつとさせる、見事すぎるテクニックが凝縮した打ち合いでした。そしてその次のラウンド、ルイスは観念したかのようにコーナーから立ち上がることができず、長谷川の執念の3階級制覇が達成されました。長谷川は引退するに際して、『もう証明するものがなくなった』と言っていましたが、まさにその通り、この試合こそは長谷川穂積というボクサーの集大成だったと思います。
そしてその興奮も冷めやらぬ中でリングに上がったのが山中慎介。こちらは昨年も戦ったアンセル・モレノとの再戦。このモレノ、言わずと知れた【世界のビッグネーム】で、前回の戦いでは薄氷を踏む様な思いで判定勝ちを収めた相手でした。この再戦、事前の予想ではやや『山中不利』とみられていました。『もう、初戦でグローブを交えたことで、山中のすべてはモレノに見切られている』というのがそのココロでしたが、山中チャンプは『ダテに10度も防衛を重ねてきたわけじゃねーぜ』という対応力を見せて打ち合いで応戦。双方ダウンを奪うというスリリングな戦いでしたが、最後は山中の”神の左”が炸裂。『幽霊のようなディフェンス力』を誇り、今まで数多の強打者を手玉に取ってきたモレノが、ダウンの瞬間、ものすごく驚いたような、恐怖の入り混じった表情を見せていたのが、いまだに印象に残っています。山中はラッシュをかけ、合計4度のダウンを奪う完全勝利でこの強敵を葬り去り、11度目の防衛を決めたのでした。長谷川はこの日の試合で引退しますが、山中の防衛ロードはまだまだ続いていきます。『まだまだ底を見せていない』ことを証明したこの強打者が、次はどんな戦いを見せてくれるのか、本当に楽しみですね。
この両者がボクシングファンを熱狂させた9.16のことは、忘れられません。そしてなぜファンは彼らに熱狂するのか。それは、【THE REAL】そのものだから。。。そしてこれがボクシングだから。
日本でも世界でも、階級や団体が増えて『作られた世界チャンプ』が跋扈するボクシング界の中で、熱狂的にファンに支持されるボクサーは、『記録ではなく、記憶に残る存在』であることだけが求められている気がします。『ボクシングは、バラエティ番組じゃね~んだ!筋書なんか、決まっちゃいね~んだよ!!』こう高らかに”拳で叫んで”くれた二人のチャンプに、心からの拍手を送りたいと思います。





≪第6位≫  錦織圭と松山英樹

今年はオリンピックイヤーということで、世界で戦う日本人選手がクローズアップされました。いろいろな競技でいろいろな選手が、その頂を目指して頑張る姿は、日本人としての誇りを感じさせてくれますし、やっぱりナショナリズムを刺激されてしまいます。そんな中、二人の『世界的なプロフェッショナル・プレーヤー』が今年も順調に歩みを続けて、どんどん高みに上っていく姿が目にできたことは、この上ない嬉しさです。その二人とは、もちろんテニスの錦織圭と、ゴルフの松山英樹です。『世界には、届きっこない』と言われていたこのテニスとゴルフという層の厚い競技で、『ついに日本人でも、トップを狙える選手が出てきたのか』と言われて熱狂的に応援されている二人。
まず錦織圭は、今年も順調な歩みをつづけました。グランドスラム大会の決勝進出こそありませんでしたが、リオ五輪で銅メダルを獲得し日本中を熱狂させたのを皮切りに、全米オープンも4強進出。そして最終戦のツアーファイナルでも4強に上り詰め、世界ランキングを5位まで上げて今年の戦いを終了しました。『いつか日本人選手が、あのウィンブルドンのセンターコートで、優勝カップを高らかに掲げる姿を見たい』という日本中のテニスファンの見果てぬ夢は、もうそこまで、手に届くところまで来ています。錦織という才能を目にすることができた今の日本のファンは、本当に恵まれていると思います。ケガにだけは気をつけて、『もっと高く・・・・もっと高く』を目指してもらいたいですね。
そして『錦織に後れを取るな』とばかり、ゴルフの松山英樹も、世界のトッププレーヤーの仲間入りを果たした1年でした。秋からの今シーズン、まさに松山は異次元のゴルフを見せて絶好調。ゴルフの歴史では、中村寅さんもいたし、ジャンボ・青木・中島・・・・・、PGAツアーに本格参戦した丸山もいましたが、とにかく松山のゴルフはその誰もが成し得ることができなかった高みに上っていけるだけの、スケールの大きさを感じることができます。日本のマスコミでは、やっぱりいまだに石川遼と松山を並び立てて報道しますが、スケールから何から全く違うので、そろそろそんな風なことはやめたらいいのになあ・・・・・なんて思っています。石川選手のファンには怒られるでしょうが、彼のプレーではワタシ、夢を見ることができません。いいプレーヤーだとは思いますが、ドキドキ、ワクワクは全く感じることができません。反対に松山のスケールの大きさを目にするたび、『何かとてつもなくすごいことをやってくれそうだ』というワクワク感を、いつも感じることができるのです。長らく本気でゴルフ中継を見ることはなかったのですが、今では『松山の出る試合だけは』日曜の午後だろうと、早朝だろうと、チャンネルを合わせてしまいます。来年はぜひ、マスターズのグリーンジャケットに、『本気の本気で挑戦』してほしいと思っています。今まで毎年のように日本人ゴルファーがマスターズに挑戦しましたが、心から『本気であのジャケットに狙いを定める』プレーヤーは皆無でした。松山はその殻を破り、我々に『まだ見たことのない景色』を見せてくれるはずだ。。。。。そう思っています。




≪第5位≫ 日本中を真っ赤に染めたカープ旋風と男気・黒田の引退

2016年のプロ野球は、本当に面白かった。そして話題豊富な年でした。そんな今年のプロ野球の主役は、やはり誰が何といっても、広島カープでしょう。25年も優勝から遠ざかっていたカープが突如として輝き始めた今年、シーズン前には誰もが『今年のカープはだめだろう』と思っていましたよね。なにせ、長年エースを張り続けていたマエケン、前田健太投手が退団してMLBに去っていってしまいましたから。『先発投手はどうなるんじゃ』から始まって、『今年もカープは、だめじゃろうなあ。。。。』とほとんどの解説者は言っていましたし、プロ野球ファンの間でも前評判は高くなかったと思います。しかしカープは、『一流マイナス』ぐらいの評価だった中堅選手がバンバン活躍し始めたと思ったら、『名前も知らない』若手もどんどん前へ、前へと突き進んできて、6月ごろ気が付いたら、『投打ともにものすごいことになっている』状態で首位へ。そしてそこからは、まさに無人の野を行くがごとく、真っ赤な装束を身にまとい、誰も前にいない荒野を荒々しく突っ走っていきました。そしてその『若さが武器の集団』の経験のなさを補い、チームを引っ張ったのが二人の大ベテラン、投の黒田、打の新井でした。まさに、ベテラン、中堅、若手、そして助っ人のバランスが絶妙の見事なチーム編成で、最後の最後までまったくそのスピードを緩めることなく、ペナントレースを走り切りましたね。本当に見事な戦いぶり。あの1975年の初優勝、その時に見せた爆走と被るものがあり、拍手を送りました。
そして『今年が最後』と決めて投げまくった男気いっぱいのエース・黒田博樹。やっぱり彼が、カープを優勝に導いてくれました。最後の最後まで、かっこよく決めてくれましたね。男が惚れる男です。そんなカープを支えたのがファンの存在。とにかくよくファンが球場に足を運んでくれましたね。そして選手の後押しを、毎試合のように熱狂的に行いました。あれだけ応援されちゃあ、選手も張り切らないわけにはいきません。カープは決して予算のふんだんな、選手を次から次に獲れるような球団ではありません。スモールマーケットの、スモールバジェットの球団です。でも、ファンには本当に『チーム愛』が詰まっていますね。これからしばらく、カープは強いはず。第2期黄金時代を創れるかもしれません。カープの成功は、プロ野球界の一つの事例として、たくさんのチームの参考になっていくと思います。そういう意味でも、意味のある今年の優勝でした。






≪第4位≫  101年目の高校野球。大豊作のエースたちの競演。  

第4位には、やはりワタシの一番好きな高校野球の話題が来ます。今年も甲子園は、盛り上がりましたね。とにかくここ2,3年、異常なまでに盛り上がる高校野球の夏の甲子園大会。大会事務局が期待した清宮も、大阪桐蔭も出場することはかないませんでしたが、それでも大会の盛り上がりにはいささかのマイナス面もなかったと思います。今年の大会は、とにかく各地の好投手がこぞって甲子園に出場を決め、プロ野球のスカウト曰く『大豊作の大会』となりました。当初ビッグ3と言われた履正社・寺島、横浜・藤平、花咲徳栄・高橋の3人に加え、甲子園に入ってから大ブレークを遂げた作新学院の今井を含めて”ビッグ4”が大会を席巻・・・・・するはずでした。しかし、優勝候補と言われた履正社・横浜・花咲徳栄はいずれも準々決勝を前に姿を消し、8強はフレッシュな”戦国大会”となりましたね。そんな中で甲子園で152キロをたたき出したタフネス右腕の今井を擁する作新学院と、北の名門・北海が決勝に勝ち残って、夏の王者を争いました。
決勝は中盤から一方的な試合になって、小針監督率いる『打って打って打ちまくれ』の作新学院が深紅の大旗を握りました。あの春夏連覇以来、50年以上の時を経ての覇権奪回。全国にいる作新のOBやファンは、どれほど喜んだことでしょうか。あの”高校野球最高投手”と言われる江川を擁してもなしえなかった栄冠ですからね。感慨深いものがあったでしょう。敗れた北海も、北の強豪の意地を存分に見せてくれましたね。大西投手のタフな投球と、チャンスで畳みかける攻撃は見事。昨春の東海大四に続いて、北海道勢は2年連続で決勝に進出したことになります。あの駒大苫小牧の黄金期以来鳴りを潜めていた北海道の野球が、また注目されるようになってきましたね。
まあそれにしても、異常ともいえるほどの人気を誇る高校野球。もう甲子園で行われる試合は、すべてで満員になってもおかしくないほど。この人気が一過性のものなのか、それとも日本人の多くが改めて高校野球の面白さに目覚めたのか。来年からの戦いも、楽しみになってきます。来る春の選抜には、1年半ぶりに早実の清宮も帰ってきますから、また大フィーバーになりそうな予感もあります。そして来年夏は99回大会。いよいよ区切りの100回大会まで、あと1年となります。甲子園フィーバー、まだまだ数年は続いていきそうですね。




≪第3位≫  激闘、激闘、また激闘の日本シリーズ 

今年は野球の当たり年でした。観客数も大幅にアップして、NPBとしてはいい年になったと思います。日本シリーズの対戦は、日本ハムvs広島。しばらく前なら、『客も入らないだろうし、テレビ中継やっても、視聴率は取れそうにないなあ』という関係者の嘆きが聞こえてきたであろうこのカードですが、平成28年という時代にあっては、『近年最も盛り上がったカード』となりました。
いい感じで日本の各地域に『おらがチーム』が広がった今のプロ野球。すでに『Gが出なきゃ、盛り上がらない』なんて時代ではないということが、今年は特に実感できました。そんな今年の日本シリーズ。結果は日本ハムが4勝2敗で日本一となりましたが、両軍力のこもった戦いが続いて、近年では最も盛り上がったシリーズになりました。
日ハムには大谷、広島には黒田と、『名前で人が呼べるスター』がチームを引っ張り、何とも言えない両チームの”清新さ”が感じられるすがすがしい余韻を残したシリーズでしたね。広島の2連勝で幕を開けましたが、本拠地に戻った日ハムが第3戦を逆転で奪って、そこからシリーズの流れが変わっていくのが肌で感じられました。惜しむらくは、第7戦があれば『大谷VS黒田』という、類を見ないほど盛り上がる対戦になったのになあ。。。。。。ということ。まあ、でも黒田の最後の登板も素晴らしかったし、大谷のバッティングや、西川のサヨナラ満塁弾など、思い出されるシーンてんこ盛りの素晴らしいシリーズでした。
とにかく今年は、『プロ野球の面白さ』が満載のシーズンだったと思います。広島の”赤い旋風”はもちろんのこと、日ハムの11.5差からの”奇跡の大逆襲”もありました。ワタシの世代やその上の世代、要するにプロ野球が隆盛を誇っていた時代に若い世代だった人たちの中には、ここ10年、いや15年ぐらいか、『プロ野球はつまらない』ということをよく聞き、離れて行った人もすごく多いという感じを持っています。その証拠に、日常会話の中にプロ野球の話題が上がることがほとんどなくなりました。しかし。。。。。今年は違った。久しぶりに、日常での会話の中に、ランチの時に、商談の合間に、いろいろなところで『黒田はかっこいいねえ・・・・・』『大谷って本当にすごいねえ』『カープ女子って・・・・・』なんて話が交わされました。それほど今年のプロ野球は、盛り上がったということなのではないでしょうか。一昨年来の大相撲、昨年のラグビー、そして今年はプロ野球が、復活のきっかけをつかんだのではないかと思う年になりました。
この流れが、来年も続いていくように願っています。『プロ野球新世紀』にふさわしい、今年の日本シリーズでした。




≪第2位≫  感動と興奮のリオ・オリンピック

4年に一度のお楽しみ。お約束の『オリンピックイヤー』はまた盛り上がりました。今年のリオ・オリンピックは、次回が東京オリンピックということもあって、前回まで以上にオリンピックが特別のものになった感があります。そして『日本の真裏』の時間帯に属するリオが舞台ということで、12時間の時差というのが、なんだかわかりやすかったという感想もありますね。朝っぱらから午前中がまさに『主戦場』、日本中が『早起きの夏』を過ごしたのではないでしょうかね。
日本は『史上最多のメダル数』を獲得したそうですね。忘れていました、そんなこと。メダルの数なんて、終わってみたらどうでもいいことですね。開催中は妙に気になってしまいますが。それよりの『あのシーン』『あの競技』という記憶の方がずっと大切です。たくさんの競技がありますから、見ている人ひとりひとりに、本当に【私のNO1】があるんじゃないかと思いますし、それこそがオリンピックのいいところ。
そういうワタシが最も印象に残っているシーンは、体操男子団体と個人総合の内村選手の逆転。吉田沙保里選手の負けた後のインタビュー。卓球・バトミントン。そして陸上男子400mリレーのまさかの銀獲得といったところでしょうかね。いやあ、一つに決められないほど、たくさんの感動がありました。やっぱり眠い目をこすりながら、がんばって観た甲斐がありました。
さて、いよいよ次回は東京オリンピックです。安倍首相がマリオに扮し登場し、小池都知事がオリンピック旗を誇らしげに振った、いい雰囲気での引継ぎが行われ、いよいよという感じが出てきました。まあ、現在いろいろと会場のことやらなんやらでもめていますが、最後はうまくまとめてくれるというのが日本の良さですから。。。。大きなスポーツイベントの運営という面では、日本は本当に素晴らしい力を発揮してくれますから、盛り上がったいい大会になることでしょう。そして、日本人のみならず世界の人たちの記憶に長く残るオリンピックになってくれること、期待していますし確信しています。




≪第1位≫  大谷翔平の過去、現在、未来。  

もう今年のスポーツ界の顔といえば、この人以外にはないでしょう。日本ハムファイターズの大谷翔平選手です。これまでも私たち野球ファンの常識をことごとく覆すサプライズを連発してくれていたこのスーパースターは、今年はさらに高みを目指して歩んでくれました。昨年は投手としてひと皮むけた姿を見せてくれた反面、打撃の方では存在感を見せることはできませんでした。今年はキャンプでの言動などから、打撃への意識の高さが感じられ、期待を持って見ていました。その気持ちを汲んでか、栗山監督も積極的に大谷の打撃をラインアップに取り込んで、”二刀流”なんていうことよりも、”チームのピース”として活用していきました。もちろん160キロを超す剛球を投げまくる投手としての起用は昨年まで通り。結局、『エース&クリーンアップ』として、最後までチームの勝利に欠かせない存在となり、11.5ゲーム差を逆転する原動力となりMVPを獲得するシーズンとなりました。
印象に残るシーンはいろいろありますが、1番ピッチャーで先発したSB戦での先頭打者ホームランとその虎の子の1点を守っての完封。しびれましたね。そして優勝を決める西武戦での1安打完封劇。『もう彼のことを止められる選手もチームも、日本には存在しない』ということを印象付けてくれました。
今の野球少年にとって、とにかくあこがれは”大谷翔平”、彼しかいない感じです。だって、とにかくかっこいいもんね。漫画の中のヒーローみたいな人が、現実に現れちゃったという感じですからね。素晴らしいという言葉しかないです。
ワタシの中での野球選手のヒーローは、長嶋茂雄と野茂英雄、この二人なのですが、大谷選手は彼らに匹敵する、いや、それ以上の存在になりつつあります。現在ワタシが本当に素晴らしいと思っている現役アスリートは、男性ではテニスの錦織圭とゴルフの松山英樹、そして大谷翔平の3人がダントツです。3人とも、ワタシに『まだ見ぬ風景』を見せてくれる、素晴らしいヒーローですね。ちなみに女子では高梨沙羅選手です。
来年は日本でプレーを続け、早ければ来オフにMLB挑戦するようですが、どこまでも追っかけて行きたい存在となっています。どこでプレーしようとも、大谷翔平は大谷翔平ですから。MLBでは、どうか今のまま二刀流でピッチャーとしても、バッターとしても勝負してほしいですね。アメリカでも規格外のプレーで、アメリカの厳しいファンたちをも熱狂の渦に巻き込んでほしいと思っています。ちょうど野茂がそうであったように。。。。
ということで、期待も込めて、大谷を1位に選んでみました。まさに『大谷の前に大谷なし。大谷の後に、道は作られる』そんな存在になってほしいと思っています。大谷がMLBに挑戦した暁には、久しぶりに大谷を見にアメリカ旅行でもしてみたいなあ。。。。。それがワタシの、ひそかな夢です。




来年もまた、
たくさんの感動に出会えますように。


今年もまた、
ワタシの拙ブログにお付き合いいただき、
ありがとうございました。

来年はいよいよ10年目に突入です。

今年は実は、
例年に比べて現地での観戦が、
とても少なかった年でした。

しかしテレビ観戦が多かったことから、
なんだか一言いいたくなっちゃったことも多くて、
年がら年中いろいろなことをほざいていた・・・・・という気がある年の瀬です。

来年は面倒くさがらず、
『現場主義』でいろいろなイベント会場に、
出没していこうと思っています。
そしてスポーツの現場の空気を、
胸いっぱいに感じてきたいと思っています。


今後もまた、
ブログを継続していくつもりです。
来年もまた、どうぞごひいきに。

では皆さん、良いお年を。


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