SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

2015年度版 スポーツ10大ニュース

2015年12月31日 | スポーツこの1年

2015年という年、
皆さんにとってどんな年だったでしょうか?

ワタシにとっての2015年はいろいろとあって、
決して順風満帆な年ではありませんでしたが、
年の瀬に1年を振り返るとき、
やはりスポーツの話題は欠かせないものです。

いろいろとあった今年は、
何だか時代の変革を感じさせる年だったように思われます。

高校野球は100年を迎え、
国立競技場も新しい姿をわれわれの前に現してくれました。(まだ紙の上だけですが)
そして何と言ってもラグビーの日本代表の大活躍。
忘れることはできません。

1年を振り返ると、
『あのシーンは良かったな』『ああ、思い出すなああのシーン』と、
結局は感動をたくさんもらって、
年の終わりを迎えることができたことに、
感謝しています。

そこがワタシ、
スポーツから離れられない所以ではないかと感じています。

自分の実生活に起こる様々な出来事とはな~んも関係なくとも、
スポーツは人々に力を与える、
素晴らしいものであるという”実感”は、
代わることがありません。

そんなこんなで2015年。

いつものように、
ベスト10形式で今年のスポーツを振り返ってみましょう。



◇2015年 興奮と感動の、スポーツベスト10



まずは番外編です。



【番外編】   ・スーパーボウルの、ものすごい結末  
         ・迷走を続ける白鵬  
 
        ・サンフレッチェ広島 見事にクラブワールドカップ3位  

番外編は3つ。まずは年明け早々、NFLはすごいことになりましたね。ペイトリオッツとシーホークスの激突となった今年のスーパーボウル。ペイトリオッツのスーパースター、QBブレイディのパスが最終クオーターで冴えわたり一気に逆転。しかしドラマはそこからでした。シーホークスがあり得ないようなプレーの連続でペイトリオッツゴールまであと5ヤードにたどり着き、しかも時間も十分すぎるほど。シーズンでずっと『これしかない』とこだわってきたエースRBリンチが走れば『絶対に逆転』というシチュエーションでした。しかしHCが選択したのは何と相手の裏をかいたパスプレー。そのパスをエンドゾーンで相手にインターセプトされてジ・エンド。まさか、まさかばかりのスーパーボウルの決着も、まさに『まさか』でした。
大相撲では、初場所に優勝を飾り大鵬の記録を抜いた白鵬が、なんだか舌禍騒動を起こしたり、立ち合いの変化、ねこだましなど『やりたい放題』の相撲を見せてくれました。そして夏には横綱に昇進してから初めての休場も経験。締めの九州場所では、まさかの終盤失速で大逆転で優勝を逃すなど、明らかに変化の大きな1年となりました。白鵬の胸のうち、わかりはしませんが、来年は大相撲にも大きな変化が現れてくる年だと思います。
最後はサンフレッチェ広島の見事なサッカー。Jリーグ第2ステージを制したサンフレッチェ広島は、その勢いに乗って年末のクラブワールドカップで大躍進。アフリカ王者を蹴散らし準決勝まで進出すると、3位決定戦ではアジア王者の広州恒大にも堂々と逆転勝ち。躍進のシーズンを、最高の形で締めくくってくれました。




【次点】    13位  敦賀気比 北陸に初の大旗 
        12位  超絶な”山の神”現る   
        11位  監督大激変 
              
 

次点には3つのニュースを選びました。
まずは雪深い北陸路に、史上初めて甲子園の大優勝旗を持って帰った敦賀気比。選抜の2回戦で優勝候補の仙台育英を破った敦賀気比は、準決勝で今や高校野球界の”絶対王者”大阪桐蔭と激突。前年夏の甲子園でも準決勝で激突してエース平沼がボコボコに打ち込まれて敗れた敦賀気比でしたが、この日は平沼が好投。相手強打線を完封に抑え、打っては松本が史上初の『2打席連続満塁弾』をたたき込み大阪桐蔭を撃破。そして決勝でもその松本が決勝アーチをたたき込み、エース平沼の好投もあり北海道の東海大四との【北国対決】を制して初優勝を飾りました。北陸新幹線が開業したこの春、高校野球でも敦賀気比が『北陸路に春』をもたらしました。
12位には、青学の”山の神”神野選手を選びました。2015年は、彼のまさに『超絶な走り』により幕を開けたと言っても過言ではありません。かつて山の神と言われた今井(順大)そして柏原(東洋大)を超える選手が現れるなんていうこと、世間の誰もが予想していませんでした。しかも小さく細い体で、どこにあんなパワフルな力が隠されているのだろうと、驚いた”出現”でしたね。そしてこの神野のリードを保ち、若い原監督率いる青学大が、大方の予想を覆す力走でぶっちぎりの優勝。一人も誤算になる選手がいない、まさに『完璧な走り』での優勝は箱根路に爽やかな風を運んでくれました。青学の選手たちの、なんとも言えない楽しそうな走りに、ファンもたくさんの『2015年はいい年になるんじゃあ・・・・・』という予感めいたものをもらったのではないかと感じています。
11位には、プロ野球の監督大激変を選びました。昨年のシーズンオフから、何か監督の年代もすっかり若返ったような気がしていましたが、今年の日本シリーズは新監督同士、SB・工藤監督とヤクルト・真中監督の戦いとなりました。『球界にも新しい風が吹いてきたなあ』と思っていたら、今シーズン後はもっと大激変が待っていました。巨人の監督を02年から務めた原監督が勇退して、40歳の高橋由信新監督が誕生。一方の雄・阪神も『とっておき』の金本新監督を誕生させました。かと思えば、中畑監督が良くも悪くも目立っていたDeNAはその中畑監督が自ら辞任。なんとあの”ラミちゃん”ことラミレス監督が誕生しました。これでセ・リーグは、なんと全監督が40代。このところパ・リーグに押され気味のセ・リーグですが、来年は面白いことになっていきそうな予感がしますね。




≪第10位≫ 強い!強い!ソフトバンク・ホークス 

ランキング第10位は、ソフトバンクのぶっちぎりの優勝。2連覇を達成しました。去年日本一を達成したSBは、監督を秋山監督を工藤監督に交代。ファンの間ではその部分に対する若干の不安もあったようですが、その心配は杞憂に終わりました。何しろその圧倒的な戦力は他のチームを圧倒するに十分。怪我で主力が戦列を離れてもなんのその。3軍に見られるように、他球団の一歩も二歩も先を行く見事な育成組織から、若手の実力派がまさに湧いて出るように戦力になっていきました。そして、後にも触れますが柳田が見事にスーパースターに成長。トリプルスリーを達成してチームを引っ張りました。内川、李、松田、中村らを中心にした強力打線がガンガン打てば、投手陣も成長した武田にバンデンハーグらの先発陣に盤石な救援陣をそろえ、他チームの追随を許しませんでした。指揮を執った工藤監督は、対話を中心にする理論派監督。彼の素養はぴたりと巨大戦力を誇るSBのチームにフィットして、シーズンだけではなくCSや日本シリーズなどの短期決戦でも見事な『余裕満々の』采配を見せてくれました。これでV2。この時代にあって、巨人のV9や西武の黄金時代に匹敵するような【王国】を作り上げようとするSB。来年以降も、その勢いは止まりそうもありません。



≪第9位≫  大迷走 新国立競技場にオリンピックロゴ 

今年のスポーツ界はなかなか【正の】話題が満載だった印象が強いのですが、【負の】話題の中心はなんといってもこのオリンピック関連の迷走ぶりでしょう。何しろ、日本中の人たちから『何やってんだよ、まったく』とあきれられていました。オリンピック委員会の森元首相、そこかしこに顔を出してきては、現役時代さながらの舌渦を起こしてこちらもまた、『変わんねえなあ、何年経っても。何やってんだか』とあきれられていましたね。
とにかくまず、国立競技場の迷走ぶり。既に決まっていたあの新国立競技場の建築費が、信じられないような巨額に上ることが発覚。世間の批判を浴びて収拾がつかなくなり、ついには安倍首相が登場。鶴の一声で計画を白紙撤回して、再度コンペにて新国立競技場のデザインを練り直しました。12月にようやくA案、B案の2案が机上に上がってくることになり、最終的に建築家の隈氏のデザインで、施工が大成建設のA案が採用されることとなりました。2案が発表された時、森元首相が口を滑らせたかのようなフリをして『私はB案の方が』とつぶやいたのは、『自分が推した方が世間の不評を買うことをわかっていて一芝居打ったのではないか、要するに、A案に決定させたいための流れを作るための一芝居』ということがまことしやかにささやかれましたね。彼らの芝居に乗せられたかのように、『森さんがBと言ったから・・・・』A案を選ぶ人が増えたような気が、しないでもありませんね。こんな腹芸が得意な、やっぱりタヌキですなあ。。。。。
そしてオリンピックのロゴの盗用問題も、物議をかもしましたね。こちらはまだ新案の決着はついていません。ワタシは招致活動の時に使用したロゴが、一番いいような気がしてならないのですがね。いずれにしても、巨大利権の動くオリンピックという魑魅魍魎の一端を、垣間見た気のする一連の出来事でした。



≪第8位≫ 三浦隆司 ラスベガスの地に散るも『今年度世界最高のファイト!』

ワタシの大好きなボクシングの世界。00年代の中盤からはもやもやする霧のようなものがかかっている感じでしたがそれも晴れ、『強き者』がタイトルを奪取する流れが続いています。日本のボクシング界は、何度目かの黄金時代を迎えているといってもいいでしょう。昨年末の激闘の代償で”スーパーエース候補”の井上尚弥が1年間のブランクを作ってしまったのは残念でしたが、そのほかのチャンプは、着々と実績を積み重ねていきました。日本の2大エースと言われるのは現在では、WBAの内山とWBCの山中でしょう。しかしその両チャンプに迫る勢いで、昨年来ぐいぐいと力を伸ばしてきたチャンプがいました。それがWBCスーパーフェザー級の王者、三浦隆司でした。”ボンバーレフト”と形容された強烈な左でKOの山を築き、4度の防衛を達成。そして彼が5度目の防衛戦の舞台に選んだのは、ボクシングの本場、ラスベガスでした。ラスベガスのリングで世界戦をやるというのは、本当に世界中のボクサーにとってのあこがれ。明確に『目指すべき場所』なのです。かつて日本人は、そのリングに1度だけ上がったことがありました。それが西岡利晃の防衛戦。あの世界のスーパースター・ドネアとの対戦でした。そしてその大舞台では、西岡ほどの選手でも、力を出せずに終わりました。
そのラスベガスに三浦が挑む。そのニュースを聞いた時、ワタシの背中にはぞわ~ッと鳥肌が立ちました。そして何とも言えぬ高揚感が。ワタシは最近の三浦選手の防衛戦には必ず足を運ぶほど、三浦選手の戦いぶりに”惚れて”しまっていました。その三浦がついにラスベガス!時は11月。相手はメキシコのホープ、指名挑戦者のフランシスコ・バルガスでした。初回いきなり相手の強烈な右を食らってダウン寸前まで追い込まれた三浦。『逃げろ!逃げてくれ!』その思いだけの祈るような応援。そして今度は、待ってましたの大反撃。『これが三浦だ!なめんなよ!』と画面に向かって叫ぶような見事な左でダウンを奪うと、その後はまさに『強い者同士の果し合い』の風情バリバリの、ヒリヒリするような攻防が続きました。8回にはまたもバルガスに三浦が得意の左をヒットさせ、ダウン寸前まで追い込みます。しかし無常のゴング。そして迎えた9回。まさかのことが起こりました。まさかのバルガスのコンビネーションをまともに受けた三浦がダウン。そして『頑張れ~』の願いもむなしく、あの三浦がラスベガスのマットに這ってしまいました。まさかまさかの逆転KO負け。しばらく呆然として立ち上がれないほどのショックとともに、三浦の初めてのラスベガス挑戦は終わりました。しかし。戦いはまだ続いていきます。この試合、アメリカESPNが選定する『今年最も素晴らしかった世界タイトルマッチ』に選ばれました。それだけの世界が認める大激闘でした。三浦の株は、敗れたとはいえアメリカのリングでうなぎのぼりの状態です。『日本の激闘王』は、倒されても倒されても、また立ち上がってくれることでしょう。それでこそ三浦チャンプ。これからの【激闘第2章】楽しみに待っています。
【追記】2日前に行われた井上尚弥と八重樫東のダブル世界戦大勝利。見事でした。来年は彼らを中心として、またボクシング界は『大盛況』になっていきそうですね。楽しみ、楽しみ。。。。


≪第7位≫  天才・羽生結弦の1年  

正直に言うとワタシ、ほとんどフィギュアスケートに、興味はありません。見るのは本当に、オリンピックの時だけ。特に女子の争いにはほとんど興味を持ったことはありませんが、日本の男子に現れた、あまりにも凄すぎるド天才、羽生結弦選手には、結構興味があったりします。その天才っぷりに。それにしても彼の演技、本当に他を圧倒していますね。あれだけの演技を完ぺきにこなす技術力と精神力、テレビで見るよりもそのインサイドストーリーを読むことで、本当に興味深いものになってきます。この1年、『羽生が羽生たるところ』を見せるためだけにあったかのような、世界のスケート界だったように思います。誰も触れることのできない世界のビッグネームにまで昇華した羽生結弦という世界観が、どこまで高みに上っていくのだろうと、そのことに大いなる興味を抱くワタシです。



≪第6位≫  なでしこ輝く準Vとレジェンド・澤穂希の引退  

2011年。なでしこジャパンは世界にその輝きを見せて女子サッカー世界一に輝き、日本中になでしこブームが沸き起こりました。それから4年。女子サッカーのなでしこリーグは、すっかりファンの日常に定着したのか。。。。熱しやすく冷めやすい日本国民にとって、なでしこの存在意義が問われるとても大きな戦いが、今年のワールドカップだったと思います。4年という時間は、はたして彼女たちに何をもたらしたのか。ワタシも世間の空気と同じように、『まさか上位まで勝ち進んではいけないだろう』と思っており、もし仮に前回と同じところまで上がっていけたとしても、あの時の感動を再び呼ぶことはないだろうと感じていました。そう思ってみていました・・・・・・・・。今回は前回の大会と違って、日本の”大エース”澤はコンディションが万全ではなく、しかも若干の下降トレンドにあるため期待できないという中で、日本は苦しい戦いに終始するだろうという戦前の見立てに、ワタシもおおむね【賛成】していました。
しかし、彼女たちのひたむきな戦いぶりは、改めて”なでしこジャパン”の良さを、そして存在意義を、大いに私たちに再認識させてくれました。残念ながら準優勝に終わり前回の再現とはなりませんでしたが、日本中が再度なでしこの選手たちに『おめでとう』よりも『ありがとう』というような・・・・・そんな空気に包まれました。『ひたむきな戦いが感動を呼ぶ』スポーツの原点をまたも思い出させてくれた、なでしこの戦いぶりでしたね。
そして”レジェンド”澤選手には、『ちょっと早すぎるんじゃないか?』と思う選手としてのフィナーレが訪れました。今シーズンでの引退を表明した『世界最高の選手』である澤の引退は、内外に衝撃を与えたと思います。しかしながら、そのさわやかな笑顔とプレーぶりは最後の試合まで全く変わることがなく、最後の試合の決勝ゴールを決めて、笑顔と共に爽やかにピッチを去っていきました。やっぱり彼女は、最高だなあと思います。まさに昔から日本女性の素晴らしさを表現する言葉として使われ続けている『大和なでしこ』を地で行く澤選手。その真剣な、そして楽しそうなプレーぶりに、日本中の女の子が憧れる存在でした。彼女のプレーを見て、『サッカーって楽しそうだなあ。。』と思った女の子たち、いったいどれくらいいたことでしょうか。だってこんなおっさんにすら、澤選手のプレーはサッカーの楽しさを感じさせてくれるんですから。



≪第5位≫ 引退

今年は本当に、アスリートの引退が多かった年だと思います。特にプロ野球の世界で、たくさんのプロ野球史に名を残した選手の引退がありました。
まずは球界のレジェンド、山本昌投手。なんと50歳での引退でした。野球選手で50歳まで現役を続けた選手なんて、これまで見たこともありませんでした。知っているといえば、岩田鉄五郎だけ。『いつまででも、やってもらいたい』という願いもむなしく、最後の時を迎えてしまいました。そして同じ中日では、40代の選手が次々引退をして去っていきました。監督兼任の谷繁。実質30歳からその実績を積み重ねてきた遅咲きの星・和田。”元祖フルスイング”の小笠原も引退しましたね。そして巨人では、監督就任を要請されて引退を決意した高橋由伸。そして同期の井端も、引退を決意しました。二人とも、まだまだできるのになあという気持ちもありますが、その若い感性で巨人の再建を主導してほしいと思います。西武のエースとして長年活躍した西口やMLBで長く活躍した斎藤隆も引退を決意しましたね。オリックスの谷や平野、阪神の関本も、忘れられない選手ですね。そしてプロ野球も、新しい時代に入っていきます。それにしても、たくさんの名選手が、グラブをバットを、置いてしまいましたねえ。。。さびしい限りです。まあ、その代わりに高橋順平、小笠原、オコエ・・・・・・、たくさんの『未来の名選手』たちが、プロの門をたたいてくれました。そうやって時代は、変わっていくんですね。引退した選手たちに、心からの感謝を送ります。



≪第4位≫  北の湖親方 逝去  

11月20日。突然の訃報が、日本列島を駆け巡りました。日本相撲協会の理事長であり、現役時代は大横綱として相撲界を支えてきた北の湖親方が亡くなったという悲しいニュースでした。そのわずか2日前まで大相撲九州場所に理事長として随行して、コメントも発していただけに、周辺の人たちのみならず日本中の人々が『まさか…・信じられない』という気持ちだったことでしょう。たたき上げ力士の代表格であった北の湖親方。21歳という史上最年少の若さで横綱に上り詰めたこの”相撲の申し子”は、通算24回の優勝を飾り、群雄割拠の当時の相撲界にあって、『憎らしいほど強い』と言われた横綱でした。どんな相手にもしっかりと胸を出して受け止める相撲はまさに横綱相撲。『憎らしいほど強い』というのは並ぶものがないほど強いということで、その中には横綱に対する尊敬の念が色濃く反映されていたと思います。強く、そして威厳たっぷり。そしてその実直さは、引退してからも理事長としてまっすぐに相撲界を支えるという重責を担って、死ぬ直前まで相撲にその身をささげた人でした。まさに相撲に殉死した、そんな人生だったと思います。相撲界は、昨年の大鵬親方に続いてまたも、代わる者のいない大きな存在を失いました。大鵬、北の湖という2つの『重し』を失った相撲界が、いったいどんな風に今後進んでいくのかということを考えると、本当に心配でならないワタシです。



≪第3位≫  トリプルスリーと216安打 

プロ野球で言われるトリプルスリーという言葉。それは昭和の年代から、半ば『達成するのは無理だろう』という意味でつかわれていた言葉でした。3割・30本塁打・30盗塁を同時に記録するこの【トリプルスリー】という記録を達成する選手が、まさか現れるとは思いませんでした。しかし今シーズン、この『絶対不可能』に近いトリプルスリーを記録する選手が、セにもパにも、現れました。なんという凄いことでしょうか。その選手は、ヤクルトの山田とSBの柳田。両者とも若く、そしてレギュラーを張ってブレークしてからわずか2,3年の選手という共通点があります。そして両選手ともに、『満振り』という特徴を持つ、実にすがすがしい野球選手です。両選手とも、あれだけブリブリと振るのに3割を大きく超える打率を残すのですから、天才的なボールにコンタクトする力を持っているんだと思います。≪野球の華≫と言われるホームランをあれだけ叩き込み、そして≪野球の面白さ≫と言われる2塁打、3塁打での疾走するカッコ良さ、それも持っている選手です。まさに、『子供たちのあこがれの』選手ですね。その両選手が激突した日本シリーズ。見どころも多かったですね。山田選手は1試合3本塁打という離れ業も披露しました。来年もこの両選手が、野球界を引っ張っていってくれること、うけおいだと思います。そしてその両選手に勝るとも劣らない話題を振りまいてくれたのが、シーズン最多安打216安打を記録した西武の秋山選手。実直を絵にかいたような秋山選手が、実直に淡々とヒットを積み重ねていく姿は、西武ファンならずとも注目の的だったことでしょう。第5位では名選手たちの『引退』を挙げましたが、プロ野球新時代を象徴する、この3選手の歴史に残る大活躍でした。



≪第2位≫  100年の高校野球

今年日本の高校野球は100年という節目を迎えました。夏の甲子園に向けて、実に沢山のメディアでこのことが取り上げられ、出版された書籍は枚挙にいとまがありませんでした。その100年の高校野球は、素晴らしい大会となりました。春のセンバツでは敦賀気比が北陸時に初の大旗をもたらしました。そして迎えた夏は、予選の段階から一人のベテラン指揮官と一人の1年生高校球児が、注目を集めました。ベテラン指揮官とは、春の段階で夏限りの引退を表明した横浜の名将・渡辺監督。春夏5回の全国制覇を誇るその戦績以上に、高校野球界に沢山の功績を残したこの監督の最後の夏は、大注目を集めました。『負けたら最後』の高校野球。神奈川県大会の横浜の試合には連日大ファンが押し掛けて、すごい雰囲気の中で大会が行われました。横浜はノーシードながら神奈川県大会の決勝に進出。しかしそこで横浜、そして渡辺監督に引導を渡したのは、『新時代の旗手』を標榜する東海大相模でした。かつてなかったような『150キロ投手2枚を擁する』東海大相模は、横浜を破った余韻を買って甲子園でも進撃。45年ぶりの全国制覇を成し遂げました。その夏の甲子園でひときわ輝きを放ったのが早実の1年生スラッガー、清宮選手。もともと”大器”と言われ、しかも”ラグビーのレジェンド”ヤマハの清宮監督の息子とありマスコミも春の段階から大注目でしたが、清宮は世間の『血筋や話題先行の注目』に対して、その実力で期待以上の答えを出し続け、その輝きはまばゆいばかりの光を放ちました。『まあ、都大会8強ぐらいが関の山』と言われた早実は清宮という太い柱を得て大変身。なんと甲子園で4強まで進出するという大躍進ぶりでした。その甲子園では、関東一のオコエも輝きを放ちました。センター前ヒットを2塁打にするその走力は華がありました。プロでの活躍がとても楽しみな選手です。100年の高校野球は新しい時代の始まりということで、東北勢悲願の初優勝を狙った仙台育英の前には、光り輝く優勝へのビクトリーロードが確かに見えていたと思います。その道は、最後の最後に東海大相模の前に断ち切られてしまいましたが、判官びいきの日本人の心を揺さぶる、素晴らしい決勝だったと思います。100年の高校野球は”元祖タテジマ”の東海大相模の上に栄冠が輝きました。これまでの100年、そしてこれからの100年に、思いをはせる、実に良い大会だったと思います。思い出に残る甲子園でした。




≪第1位≫  ラグビーワールドカップ エディージャパン かく戦う 

さて、第1位です。誰が何と言っても……というか、誰も何とも言わないでしょう。これしかないですね。ラグビーワールドカップでの、日本代表の大活躍です。その雄姿に日本人がどれだけ勇気づけられたことか。もともと『ニッポンの男の子』はラグビーが好きなはずなのに、どんどん世間からラグビーというものが離れていった苦難の時代を経て、ついにまた『ラグビーっていいよなあ』という時代が日本に帰ってきました。(まあ、まだ来つつあるぐらいにしておいた方がいいのかもしれませんが。)それほどのインパクトを与えた日本代表、通称≪エディー・ジャパン≫の歩みは、決して順風満帆なものではなかったように思います。昨年来テストマッチをいい感じでこなしてきたエディージャパン。しかしW杯寸前の今年春になって『なんだか歩みがおかしくなってきたかな?』と思うような試合が増えました。そこらあたりで我々ラグビーファン、『あ~やっぱり駄目かなあ。。。。。また今回も、厳しいW杯になってしまうのか』ということがささやかれ始めた・・・・というより、話題になりました。『それでも、信じる』という人よりも『いや~ムリムリ』という人の方が多かったことは、事実です。しか~~~~し。W杯第1戦、南アフリカ戦で日本は輝いた!輝いて、輝いて、ビカビカに輝いた!!! 当然ですが、あんなに興奮した試合、瞬間は、今までありませんでした。何度も何度も見て、もうアナウンサーのセリフもすべて暗記してしまっているぐらいの、あの後半終了間際の攻防と歓喜の逆転トライ。あのVTRを見ると、『幸せ』という言葉をかみしめます。幸せだった~!そしてその幸せは、第3戦のサモア戦、そして最終戦のアメリカ戦でも再現されました。最後のアメリカ戦なんて、完全に『上から目線』で試合を見てましたもんね。そんなこと、ラグビーのテストマッチでは、体験したことありませんでした。『リーチ~~~~』『山田~~~~行け~~~~』『松島~~~』『そこだ~~~堀江~~~~突っ込め~~~~』そして、『頼む~~~~五郎丸~~~~』と、何度叫んだことでしょうか。とにかく。。。。。。幸せな1か月間でした。そして、その幸せはこれからも続くかな?と何となく予感めいたものもあります。いよいよ次回、2019年は日本でラグビーのワールドカップが行われます。何とか1試合ぐらい、見に行きたいものです。当初の予定では、チケットも結構楽に取れると踏んでいたので、『日本戦全試合と決勝』をスタンド観戦しようなんて目論んでいましたが、とてもそうはいきそうもありませんね。これから4年間で、じっくり『どの試合に行くか』吟味していこうと思っています。それにしても。。リーチがスクラムを選択したあのP、今でも背中にゾワ~ッと鳥肌が立っちゃいます。


夏の時点では……というか、高校野球オヤジのワタシとしては、年が始まる前から『今年の1位は、絶対夏の甲子園だな』なんて思っていたのですが、
なんと9月、10月に大逆転で、ラグビーを1位としました。まあ、あの興奮に勝るものなど、どこを探してもありませんね、実際。

毎年のことですが、
振り返ってみると、
あれもあった、これもあったと、
たくさんのことが思い出されます。

スポーツの話題って、
1年中『まったくないよ』ということなどない、
年中無休の趣があります。

スポーツを見ることが何よりも好きなワタシにとって、
真剣勝負の中に見え隠れするドラマが、
何と言っても【人生の重要なスパイス】になっており、
これはやめるということは、
まず考えられません。

来年2016年は、
リオ・オリンピックがあります。

またまた数多の感動のシーンが、
演出されることでしょう。

嫌なこと、きな臭いこと、不穏なことも多い現代の社会ですが、
スポーツの持つ≪スポーツの力≫は、
一時でもそんなことを忘れさせてくれる、
本当に貴重な存在だと思っています。

来年もまた、
たくさんの感動に出会えますように。


今年もまた、
ワタシの拙ブログにお付き合いいただき、
ありがとうございました。

来年は9年目に入ります。
年がら年中勝手なことをほざきますので、
嫌な思いをされた方がいたら、この場を借りてお詫びいたします。

今後もまた、
ブログを継続していくつもりです。
どうぞごひいきに。

では皆さん、良いお年を。


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