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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

貴景勝引退。 若くして大関になり、ケガに苦しんだ相撲人生。

2024年09月21日 | 相撲

昨日の大相撲。

 
今場所1敗で優勝争いのトップを行く関脇・大の里が今場所初の大関戦。
琴櫻と対戦しました。
 
前日若隆景に全勝をストップさせられた大の里は、
連敗を阻止して再度優勝に弾みをつけたいところ。
 
立ち合いは懐が深く柔軟な琴櫻を警戒し、
やや踏み込みを浅くしたような感じで当たり、
その後右四つに組んで出ましたが、
土俵際もつれて軍配は琴櫻に。
 
ビデオを見ると微妙ではありましたが、
やや大の里有利に見えるところでもあり、
どうなることかとハラハラ見守りましたが、
物言いの結果同体で取り直しに。
 
これにホッとしたのは大の里ではなかったかと思います。
ワタシは取り直しの前に、
大の里の勝利を確信していました。
 
取り直しの一番は、
大の里が吹っ切れたような鋭い出足で琴櫻を一蹴。
「俺が大関だ!」
と言っているような相撲に見えました。
 
これで12勝。
3場所で33勝のノルマ、
クリアしましたよ!
大関昇進は確定ですね。
 
さあ、
そして2度目の優勝へ。
すでに2敗力士はおらず、
あとは優勝へのマジック1を、
勝って文句なしに決めることです。
 
今日は大関・豊昇龍戦。
これまで勝ったことがない相手ですが、
バーンと破って優勝に花を添えてほしいですね。
 
 
そしてその13日目が終了した夕方、
貴景勝の引退のニュースが入って来ました。
 
まだ28歳の貴景勝。
早熟の突貫小僧が、
土俵に別れを告げました。
 
思えば波乱万丈の相撲人生でしたね。
 
埼玉栄を卒業し、
貴乃花に師事して入門。
 
グングンと力を伸ばしている最中、
貴乃花親方が相撲界を離れるという青天の霹靂ともいうべき出来事があり転籍。
 
苦しい日々が続いたと思いますが、
培った実力を発揮して初優勝、
そして大関に昇進しました。
 
華々しかった21歳の昇進。
 
まさにバラ色の未来しか見えない貴景勝でしたが、
元々小さな体で頭からぶちかましていく押し相撲。
大関の責任というものも、
貴乃花親方から嫌というほど叩き込まれていたはずで、
その責任感からかまさに来る日も来る日もガチンコで相撲をとっていたツケが、
しばらくすると貴景勝の体を蝕み始めましたね。
 
首を痛めたのは痛恨でした。
 
当たりたくても当たらないというジレンマを抱えて、
ここ数年は張り手だとか引き技だとか、
本来ならやりたくなかった相撲をも取らざるを得ないような土俵になり、
星も伸びずに休場も多くなり、
ファンからは「いつ(大関から)落ちても不思議ではない」と見られていました。
 
本人がいちばん、
やりたくてもやらないというジレンマが強かったと思いますし、
辛かったと思います。
 
しかしながら、
最後まで貴乃花譲りの、
誇りを失わない姿を、
土俵上では見せてくれました。
 
最後まで、
誇り高い力士だったと思います。
 
まだ28歳かぁ。
無念だなぁ。
 
他の力士は、
貴景勝の姿を見て、
いつまでも力士でいられるわけではないことを再度心に刻んで、
一日一日を、
大切に過ごしてほしいと思います。
 
無気力に相撲をとっていたら、
引退はすぐそこだよ。
 
ということで、
貴景勝関、
本当にお疲れ様でした。
 
ゆっくり休んで首の状態を良くして、
今後の親方人生に向かってください。

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