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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

ライオンズに流れる、勝てるチーム特有の空気感

2018年03月20日 | プロ野球

常勝軍団と言われて王国を築いたのも今は昔。
凋落の一途をたどっていた西武ライオンズに、
黄金時代のキープレーヤーである辻発彦が監督として戻ってきたのが昨年。

前年まで3年連続のBクラスという、
82年~06年までの四半世紀にわたってAクラスを維持し続けた姿も”遠く霞の向こう側”という成績で、
「あれもこれもある(?)」なんていう西武グループの標語とは真逆の、
「人気もなけりゃあ、実力もない。おまけに希望も・・・な~んもない」
というチームに成り下がっていた近年の西武ライオンズ。

時代はパ・リーグと言いながら、
そのパ・リーグではずっと前を行くSB、日ハム、楽天の後塵を拝し続け、
”埼千葉のライバル”ロッテにも水をあけられつつあり、
オリックスと並んで「昔はよかったねえ・・・・・」と言いながら縁側で茶をすすっている球団みたいなイメージで語られていた西武ライオンズ。

いよいよ強かった時代の遺産はすべて使い切って・・・・・
と思っていたら、
辻さんが監督になって、
昨年は見事にチームをよみがえらせる基礎作りをしてくれました。

源田や山川、外崎など新たなプレーヤーの活躍はありましたが、
それ以上になんというか、
西武の緩んだチームの雰囲気を一変させてくれたというのが、
本当に大きかったんじゃないかと思っています。

こういう「チームの雰囲気を一変させる」のに長けた監督といえば、
ワタシが思い浮かべるのは亡くなった星野監督。
そして野村監督に仰木監督、巨人の藤田監督なんかを思い浮かべますね。

星野監督はこわもての監督でしたが、
そうであるからチームが変わる・・・・・
というのではなくて、
にこやかで穏やかな雰囲気を持ちながら、
選手起用や作戦などで決して妥協せず、
とにかくチームを勝つという一点に向かわせることに長けた監督。。。。。
そんなことができる監督の雰囲気を、
辻監督も持っているんじゃないかと、
そんなことを思います。
DeNAのラミちゃんもそうですよね。

しかしそれも昨シーズンは・・・というのが現在の段階。
今年だめならばまさに「元の木阿弥」は言うまでもありません。
それだけ今年は、大切なシーズンです。

元監督の伊東氏や渡辺氏などは、
監督就任初年度で優勝を果たしましたが、
数年間の監督生活で完全にチームを「下りトレンド」にもっていってしまって、
『ああ、あの優勝は、単なるビギナーズラックだったのね』
なんて落胆させてくれました。

誰も彼らを【名将】なんて呼ばないですもんね。

そんなことで西武の今年を、
慎重にウォッチしているワタシですが、
キャンプ、オープン戦とみていると、
そこに流れる空気感みたいなものに、
伊東・渡辺時代やその後の暗黒時代とは違ったものを感じています。

その点からワタシ、
「今年の西武、結構期待できるのでは」
と感じたりしているのです。

昨年で野手の方には一定のめどを立てることができました。
今年はそれをさらに進化させていく年ですが、
これはある程度大丈夫なのではないかと思っています。

ファンからのお叱りを恐れずに言えば、
今年は大きく転換する年になるのでは、
そんなことを思っています。

昨年はチームである意味アンタッチャブルな存在であった栗山選手などがレギュラーを外されるということが行われましたが、
今年も中村選手などの”チームの顔”にそういったことが訪れるのではないか、
そんなことを思っています。

見ていてちょっと、
中村選手は衰えが激しいような気がしますね。
昨シーズン来の「フェンス際で落ちてしまう打球」を見るにつけ、
長距離砲としての彼のプレーヤー生命は、
さほど長くないということを感じてしまいます。残念ですが。
まあ、それでも今季は25本ぐらいはホームランは打ってくれそうではありますが。。。

しかしトータルでチームの勝利への貢献ということで考えれば、
三塁手のレギュラーは中村選手ではなく、外崎選手の方がずっといいのでは、
そんなことを思っているし、実際にシーズン途中ぐらいからは自然にそういう流れになっていきそうな気もします。
そこらあたりは、
辻監督は「情には決して流されない」監督ですから、
必然的にそうなるのではないでしょうか。
まあ、シーズン後は浅村選手がFAするだろうということが囁かれていますから、
そうなった場合外崎は二塁手のレギュラーということになるかもしれませんが。。。。。

あと、
メヒア選手も今年限りになりそうな兆候が、見えていますね。
あまり西武のことを普段見ていないだろう解説者は「中村とメヒアが下位に座っているなんて、これはすごいですねえ」
なんていいますが、
ワタシは「森と外崎が同じように並んでいた方が、どんだけチームにとってはプラスかわからん」と思っていますし、
外野手で若い芽も続々と育ってきていて、
いい兆候は見え隠れしていますから。。。。

そして今年課題と言われる投手陣。

普通に考えれば、
というよりも、
昨年の終わりの段階ではワタシも、
『ああ、今年は全く戦えないチームになるんじゃないかな・・・・』
なんて思っていましたが、
なんだかんだ言って整備されてきました。

他球団に比べて「弱い」ことは否めませんが、
「そういう布陣でも勝っていくことができる」のがプロというもの。
「額面通りいかない」
ということの本当の意味を、
他球団にはかみしめてもらうシーズンにできれば、
西武にとってはしめしめですね。

80年の阪神や、01年の近鉄。
それらのチームのように、
「強力打線が投手を引っ張る」チームになれれば、
十分に期待できそうな気がしますね。

ABCとランク分けすると菊池以外はBCクラスの投手がそろっているライオンズですが、
彼らをうまく組み合わせて、
使いまわしていくことができるのではないか?
そんな風に思っています。

まあ、
それでも今季は、
巨大戦力を持つSBにはかなわない気がしますが、
「辻野球」というものによって、
西武が確実に変わるのは確かだと思います。

今年までの2年間が「整備の年」となり、
来年以降に「勝負の年」を迎えられるよう、
頑張ってほしいと思います。

真剣にチームの強化に励んでいるチームであれば、
FAで毎年のように選手が出ていくなんてことにも、
いつか歯止めがかけられるのではと思っていますし、
人気はぐんぐん上がっていくと思います。

ともすればここ20年来「マイナス回転」しているチーム状況が、
徐々に変わっていくかもしれませんよ。

広島カープがそういう流れになって再浮上したように、
西武にも期待しているところです。

今年の順位予想は2位。

しかし、
昨年よりSBに近づいての2位と予想します。

そしてCSを勝ち抜いて、
今年こそはSBと『決戦』に挑めるのではないかと、
そんな風に考えています。

頑張れ、西武ライオンズ。

いつになく期待感は大きい、
今年のシーズン前です。


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