数ある野球という競技のシチュエーション。
その中でも最も劇的と言えるのはなんといっても『サヨナラホームラン』ですね。
その最も劇的な瞬間が、
第5日の甲子園で飛び出しました。
第2試合の熊本工、山口選手が放った打球は、
大歓声に乗ってバックスクリーンに飛び込む歓喜のサヨナラホームラン。
熊本工が延長12回の大激戦の末、
山梨学院を破った激闘でした。
それにしても、
いい試合でしたね。
両投手の「魂のこもった投球」が、
好試合を演出しました。
実に甲子園の試合らしい、
見事な試合でした。
こういう試合になると、
まさに勝敗は時の運。
敗れた山梨学院も、
胸を張って帰って欲しいと思います。
それにしても、
伝統の「熊工」の胸文字が、
グラウンドによく映えていました。
今年は久々出場の伝統校がたくさん出場していますが、
”高校野球おやじ”にとっては、
胸躍るシーンが続いていきます。
第3試合にも、
伝統校の広島商が登場しました。
「HIROSHO」
の胸マークにワクワクしていると、
初回にとんでもないことが起こりました。
岡山学芸館の先発・丹羽クンに強烈なピッチャー返しが当たり、
退場してしまいました。
何しろ顔に直撃の打球でしたから、
本当に心配しました。
そして2回からすぐに継投に入ったため、
「大丈夫かな?」
と思って見ていましたが、
変わった中川クンが見事な投球を見せて、
しっかりとゲームを作りましたね。
とはいえ広島商が中盤まで見事な『広商野球』を見せて先手を取り、
しっかりと逃げ切りにはいるのかなあと思っていると、
終盤に岡山学芸館が猛反撃。
7回に1点を返し2点差とすると、
8回には1点を返した後、
逆転の2点タイムリーが飛び出して逆転。
そのまま逃げ切りました。
岡山学芸館は終盤の逆転は得意なチームとのこと。
その特徴が見事に出た、
素晴らしい逆転ゲームで甲子園初勝利をあげました。
岡山―広島という『山陽決戦』、
両県民もヒートアップして見ていたのではないでしょうかね。
あまり甲子園でも見たことがないこの両県の対決ですね。
ワタシも記憶の中には1回ぐらいしかありませんかね。
両県の意地が炸裂した、
好ゲームでしたね。
第1試合は、
関東一、日本文理という近年甲子園で存在感を見せ続けるチーム同士の対戦。
両チームともに鋭い打撃を見せ、
こちらも好勝負を展開してくれました。
関東一、
なかなか仕上がりがよさそうで、
今後に期待が持てそうです。
一方の日本文理は、
あの大井監督の跡を継いだ鈴木監督にとっては、
ここからが出発点。
またいいチームを作って登場してきて欲しいですね。
昨日あたりからは、
観衆の数もぐっと増えた甲子園。
いよいよ盛り上がりもピークを迎えそうですね。
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