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第99回全国高校野球選手権大会 予選展望 第3回【四国】

2017年06月26日 | 高校野球

≪第98回全国高校野球選手権大会≫
- 予選展望3 四国地区 -

 【香川】(参加38校)  
決め手ない春4強勢。高松商、尽誠学園など超名門の復活もあるのか?

◎ 英明 三本松 坂出
 
〇 丸亀城西 高松商 尽誠学園 
△ 藤井 四国学院大香川西  
▲ 観音寺中央 観音寺一 小豆島

昨春の高松商の華麗なる復活による選抜準V。これによって長らく低迷していた県の高校野球界にもようやく光が差してきたかと思っていたが、その高松商が力を落とし加減の今年は、またもや『どんぐりの背比べ』に逆戻り。しかし早実を招いた春の県招待試合で各校が互角以上に戦ったことで、光明は見いだせた。今年の県大会がレベルの高いものになれば、また復活の機運は高まっていくことだろう。そんな中での今年の大会だが、何とも本命に上げるチームが見当たらない。強いてあげるならば春4強入りの4校だが、これも絶対ではなく、これ以外のチームの鋭い追い上げがありそうな夏である。春優勝は三本松。エース佐藤の出来が命運を握るチームだ。チームカラーは『全員野球』のチームだが、突出したエースの出現で、今年はどんな戦いを見せてくれるのか。英明は逆に本来なら『強打のチーム』という戦い方のチームだが、今年はエースで4番・藤井に託す。秋準V,春4強と安定している坂出は、名門の名に恥じないチームを目指す。まだまだミスは多いが、甲子園にかつて出場したときはがっちりと守備を固めての全員野球が身上のチームだった。今年はいいチームに仕上がりつつある。丸亀城西も春は4強進出。そして注目されるのが、名門の2校。高松商は昨年の選抜で圧倒的な打力を発揮して準優勝。もともと【四国4商】の一角を占める古豪だけに、いやがうえにもファンの間に『華麗なる復活』と騒ぎ立てられたが、それから2季は甲子園出場はなし。それだけに今回は復活の足跡を確かなものとするために、非常に大切な大会になりそうな気がする。昨年県の決勝でその高松商を破り、こちらも長い沈黙を破り復活した尽誠学園。こちらの今年の戦いも大切になる。名門2校の復活の足掛かりとなる大会となるのか?それとも春からの4チームがつばぜり合いを繰り広げるのか。結構楽しそうな県大会だ。



【徳島】(参加31校)  
鳴門の6連覇が成るのか?阻む一番手は?

◎ 鳴門 
〇 鳴門渦潮 生光学園 徳島商 
△ 板野 富岡西 城東 
▲ 名西 徳島北 池田

今年は何も戦績を残していない。しかし…あえて、鳴門の6連覇を予想する。わずか31校の県大会。5試合を制すれば甲子園にたどり着くこの大会だけに、最後は『勝ち方を知っている』ということがものを言うはずだと読む。今年は下級生主体で臨むという森脇監督だが、一筋縄ではいかないチームなのは明白。素質・実績ともにある1・2年生の力がかみ合えば、今年だけではなくなるとの『王朝』は長く続く可能性もある。さて、そうはさせ時のチームは数多い。というよりも、今年は『自分たちの方が鳴門より上』と思っているチームが多いと思われ、『覇権をわが手に』と目がギラギラしていることだろう。その1番手は、同じ鳴門勢の鳴門渦潮か。そのスケールの大きさは県内屈指。しかし今一つ実績を残せていない感じだ。打線は長打力こそ普通だが、打球の速さは素晴らしく、火が付くと止まらない。頂点まで上り詰めるには、投手力を中心とした守りがどれだけ失点を防げるかだ。秋優勝の生光学院は、県内初の私学の甲子園を狙う。戦力的には整い県内の他校には引けを取らないはずだ。春優勝の徳島商は、名門復活への道筋はできた。森影監督期待のエース佐藤の出来が命運を握る。あとはいかに接戦を勝ち切るかに尽きる。注目される選手として名前が挙がるのが、板野のエース森井。Max150キロを記録する速球は魅力十分。有力校にとっては、できれば対戦を避けたい投手か。その他、各校が群れを成す一大スペクタクル大会となりそうな予感。初戦から目が離せないことは必至で、どこが最後に笑うのか。



【愛媛】(参加60校)  
連覇を狙う松山聖青陵の視界良好。選抜出場の帝京五や、済美・松山商の実力校も猛追。

◎ 松山聖陵 帝京五 
〇 松山商 済美
△ 今治西 宇和島東 新田  
▲ 川之江 西条 小松 聖カタリナ学園 

『日本野球の生まれた場所』愛媛で行われる県大会は、本当に毎年激戦だ。毎年のように決勝は接戦で、どっちに転ぶかわからないという試合を、熱心なファンがドキドキしながら眺めるというのがいつもの光景。そんな光景が、今年もまた見られそうだ。本命不在と言われる今年の大会、大会を引っ張るのは連覇を狙う松山聖陵か。昨年はアドュワで初めての夏をつかみ取ったが、今年もまたチーム力はかなりのもの。春の四国大会では、『絶対王者』の明徳義塾に最後までくらいついて離さないしぶとさを見せた。投手陣には若干の不安を残すが、打線はそれを補って余りある活発さ。継投の成否が、連戦の暑い夏で再び頂点にたどり着けるかの、カギを握る。小林監督が率いて選抜初出場を飾った帝京五は、悔しさを持ってセンバツから帰ってきたのがいい方向に向いている印象だ。ひ弱さを感じさせた春までとは一変、チームはたくましく変身を遂げている。チャレンジマッチでは松山聖陵をコールドで一蹴、その力を見せつけた。”夏も初出場”は決して絵空事ではない。その選考する二チームに待ったをかけるのが、名門の二校。まずは”超名門”の松山商。秋、春ともに松山聖陵に敗れているのは気になるが、久しぶりに『松商らしい』がっちり守ってしぶとく点を取る野球が浸透してきている様子。ファンの大声援に乗って、名門復活と行きたいところ。済美は選手一人一人の持っている力からすれば、県下NO1はゆるぎない。あとはそれを有機的にチームに出来るかということだけ。”ポスト上甲”の初出場を、早く飾りたい。名門の宇和島東は上甲監督退任後、ずっと済美の後塵を拝していたが、今年はチャンス到来。牛鬼打線を復活させて、甲子園までたどり着きたい。今治西は夏に強いところを前面に押し出して戦う。新田、川之江、西条、コマツの実力校や、昨年下級生のみで旋風を巻き起こした聖カタリナ学園までを、覇権争いの中において大会を眺めたい。




【高知】(参加28校)  
今年も明徳絶対の大会。他校に果たして、チャンスは訪れるのか。

◎ 明徳義塾 
〇 高知
△ 中村 高知商 
▲ 高知中央 土佐 岡豊

もう90年代から四半世紀にわたって、”高知の夏は明徳の夏”が続いていて、どこでその流れにピリオドが打たれるのか注目しているが、智将・馬淵監督はますます『再度の全国制覇』に向けて意気軒高。今年も『明徳vs他校』の図式に変わりはない。その明徳、夏の高知県大会の戦い方は、熟知という言葉もちんけに聞こえるほど知り尽くしており、そう簡単に負けるわけはないというのが、ワタシの見立てだ。今年の明徳は、選抜では珍しく”早実の波”に飲み込まれて悔しい逆転負けを喫したが、それだけに捲土重来を誓っているはず。実力的にはその早実にも今や『負けはしないだろう』というところまで上げてきており、盤石な態勢を敷く。エース北本は見た目以上に『打たれにくい投手』で、実戦向きの好投手。それを支える打線は、『ここ数年では最もいい』と馬淵監督が太鼓判を押すほど。西浦、谷合らの中軸はどこに出しても恥ずかしくない全国レベルの強打者。守備の精度は高く、ピンチになればなるほどその真価を発揮するという精神面の強さもこのチームの伝統だ。さて、果たして追っていくチームはあるのだろうか。選抜に出場した中村は、選手の線は細いが、明徳に対して過剰な意識を持たずに戦えるというたくましさを持ったチームだ。エース北原が、のらりくらりと明徳打線をかわしているうちに先取点を奪って、逃げ切りを図るというのが対明徳のゲームプランのはず。『大王朝』に果たして一矢報いることができるのか。明徳の長年のライバルとされる高知は、ここ10数年はずっと明徳の後を追いかけていた印象だが、残念ながらその力、徐々に落ち気味であるという印象だ。明徳と戦うと、勝ちはしないものの必ず接戦に持ち込んでいたのは2年程前までの話。昨年、今年のチームに関しては、正直『明徳までたどり着くのにいっぱいいっぱい』の感じを受ける。春のチャレンジマッチでも、明徳には一蹴されており、明徳にとっても、今年は『中村の方が怖い』存在と感じているのかもしれない。高知商にも同じことがいえる。実力的に明徳の域まで達していないため、直接対決では試合巧者の明徳に押し切られてしまう。何か、特別なプレーヤーの出現を待つしかないのか?高知中央、岡豊などは今年一定の実績を残し、上位を狙う。土佐も名門復活へ、いい夏にしたいところだ。


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