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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第103回全国高校野球選手権  激闘16強対決 1日目

2021年08月25日 | 高校野球

第103回全国高校野球選手権も3回戦に突入。

まあ、
何とかここまで来ましたね。
ここからは、
あっという間に最後まで行ってしまいます。(いつものことです)

さて「皇帝のいない8月」という映画がむか~しありましたが、
今年の甲子園も昨日大阪桐蔭が敗れて、
そんな風情の大会となってきました。
ここからは混とんとしてくるのか、それとも。。。。

というわけで昨日、今日は16強の対決。
1日4試合が2日続き、
いよいよ8強が決まるという事ですね。

昔はこのベスト16の戦いが「4試合×2日」ではなく、
2回戦から続いて行われていた(2回戦2試合+3回戦2試合、3回戦3試合、3回戦3試合という試合の並びでした。)ので、
明確に「16強」という事が意識できる試合日程ではなかったのですが、
いまは16強の8試合が明確に意識できる日程になっていて、
ワタシはこの日程の組み方が好きですね。

そんな「勝てば8強」の戦い。
戦いっぷりもますます熱を帯びてきます。

第1試合では京都国際と二松学舎大附が激突。
森下、秋山という左腕の好投手の対決となりました。
両投手ともに初戦は完封。
相手に付け入るスキを与えなかったという点ではよく似ており、
投手戦が期待されました。

序盤はその通りに進み二松学舎が1-0とリード。
しかし5回に森下が自ら同点アーチを叩き込んだあたりから、
試合は激しく動き始めました。

6回に京都国際が中川、辻井の驚きの連続アーチで3点を入れて勝ち越し。
打たれた秋山が唖然として球の行方を見送る強烈なアーチは、
ファンの度肝を抜きました。

森下はその後、
全く危なげなくすいすいとアウトを重ねていき9回を迎えます。

このまま終わるだろうと思われた9回裏、
二松学舎に信じられない桜井の同点3ランが生まれ、
試合は振り出しに。

無死1・2塁から秋山のライトへの大飛球が浜風に押し戻されてフェンス直前でキャッチされ、
万事休すと思われたところからの、
まさかの桜井の同点弾でした。

試合は二松学舎に大きく傾くかと思われた10回、
試合を決めたのはまたも森下のバットでした。

2死1塁から打った打球は、
ホームランを打ったのと同じようにレフトポール際に飛び、
レフトの頭を超えてからフェンスで跳ねて大きくセンター方向へとバウンド。
この打球で1塁ランナー、そして自分までホームに還ってきて2点を勝ち越し。
これが決勝点となって、
京都国際が初出場での8強入りを決めました。

それにしても森下の、
投打にわたる活躍ぶりには驚かされました。

投球も見事でしたが、
バッティングもすさまじいものがありますね。
京都勢としては久しぶりに頂点を狙える位置までやってきました。

8強入りは06年の福知山成美以来。
優勝は1956年の平安までさかのぼります。

それ以降、
4回の決勝進出もことごとく決勝で敗れていますので、
「古都の悲願」
が達成されるのか否か、
注目も高まっています。


敗れた二松学舎大付。

今年は安定感抜群の秋山投手を擁し、
上位進出を狙っていましたが、
最後は力負けとなってしまいました。

二松学舎大付というと、
東京ではなんといってもかつては悲劇のチームとして知られていました。

何せ夏の選手権に、
挑戦すれどもすれども、
長く届くことがなかったからです。

なんと決勝に進出すること10度。
その都度涙をのみ、
神宮のスタンドでOBが悲嘆にくれる姿は、
夏の東京名物とまで言われていました。

それを破ったのが現在巨人で活躍する大江。
彼が1年生の時、
二松学舎の悲願は達成され、
そこから二松学舎は7年間(20年は除外)で4度、
甲子園を射止めてすっかり「夏に強い二松」と言われるようになりました。

現在ではライバル関東一と甲子園を分け合い、
14年夏からは、

14 二松学舎
15 関東一
16 関東一
17 二松学舎
18 二松学舎
19 関東一
21 二松学舎

とすごいライバル関係を築いています。

二松学舎は、
甲子園ではなんと驚いたことに、
初出場時から今回まで、
すべて「2回戦から登場」というくじを引いています。

ちなみに49代表の場合、
1回戦から登場が34校、2回戦から登場は15校となります。
これでも2回戦から登場というのは、かなりの確率です。

さらに100回大会では、
56代表校のうち2回戦から登場はわずか4試合、8校しかないのに、
二松学舎はそのくじを引きました。

4回すべてが2回戦からの登場と、
甲子園の神様にその都度微笑まれているチームという事になりますかね。
ちなみにその確率、わずか0.8%です。

そんな二松学舎ですが、
10回跳ね返された『甲子園への壁』を破った後は、
「3回戦の壁」というものに悩まされています。

4回の出場すべてで初戦に勝利しているものの、
次戦である3回戦ですべて敗退。
今年もこの壁を破れませんでした。

ライバルの関東一は近年も4強、8強に進出と、
確実に甲子園で足跡を残してきていますので、
二松学舎としてはライバルに追いつくためには、
この「3回戦の壁」を破らなければいけません。

「悲願の8強入り」は後輩に託されることになりました。
毎年いいチームを作ってきますので、
またいいチームを作り関東一と切磋琢磨してチーム力を上げて、
挑戦を続けてほしいと思います。


第2試合はずっと待たされていた智辯和歌山が登場。
高松商に食い下がられましたが、
しっかりと勝利をつかみ8強に進出しました。

ワタシは今大会の「3強」に上げていますが、
昨日1か月ぶりの難しい試合を勝ち切って、
ここから一気にギアを上げていきそうですね。
強いチームです。

冬にはイチローに指導を仰いだ経緯もある今年の智辯和歌山。
そのイチローにいい報告ができる年になりそうです。

第3試合は敦賀気比の打線が三重の上山投手を初回に攻略。
連打で一挙5点を挙げて試合を決めました。
敦賀気比の打線は勢いに乗った時は、
凄まじい威力を発揮しますね。
今大会屈指の迫力ある打線です。

第4試合は似た者同士の大接戦。
石見智翠館が中盤で逆転すると、
日大山形は7回2死から連打また連打で3点を取り再逆転。
しかしすかさずその裏、
石見智翠館が同点に追いついて9回へ。

最後は1死3塁から、
1年生の今泉がセンターへ叩いてサヨナラ勝ち。

実に「高校野球らしい」接戦でした。

いいプレーあり、見事なヒットありの半面、
ピッチャーのストライクが入らなかったりミスが連鎖したり、
「ああ、高校野球だなあ」
と非常に楽しく観戦させてもらった試合でした。

両校ともに力を出し切った接戦でした。
「ああ、球場でじかに観戦したかった試合だな」
と思いましたね。
高校野球のだいご味いっぱいの試合だったですね。


さて、
16強の戦いも半分が終了。

今日残り8チームが出場です。

2年ぶりの甲子園、
掛け値なしに楽しいです。

今日は果たしてどういう戦いが、
繰り広げられるでしょうか。


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