≪選抜出場校の思い出2024 その2≫
関東代表 作新学院(栃木) 12度目(2年連続) 優勝1回
夏16度出場 優勝2回 甲子園通算41勝24敗
昨春の選抜に【関東5番手】として選ばれた作新学院。関東5番手は、かつては「活躍の約束手形」なんて恐れられた枠で、ここから数多のセンバツ活躍校を生みました。作新もご多聞に漏れず、昨春は強豪を破り8強に進出。しかし期待されたエース候補の小川はほとんど投げられずじまいで終わり、投手に大きな課題を残したセンバツでした。しかし今年の選抜は、その”大器”小川がどうやら覚醒の兆し。投手陣にメドさえつけば、もともと打撃陣には自信のあるチームだけに、大化けも期待できるかもしれません。それにしても作新は、小針監督になって大きく変わりましたね。もともと守備を中心としたオーソドックスな野球で春夏連覇を達成し、さらに江川の時代には高校野球界を席巻するというチームでした。しかしその後30年以上にわたり甲子園と縁のない時代が続いて、神奈川の東海大相模と並び「関東の2大古豪」と呼ばれる時期もありました。しかし20代で監督に就任した小針監督の若い感性がチームをガラッと変えて、その後全国制覇あり、さらに11年も連続して夏の甲子園に出場するなど、栃木の絶対王者として全国に君臨しています。しかし選手は徹頭徹尾地元周辺の選手にこだわり、この選手たちを徹底的に鍛え上げて夏にチームを完成させるというのが”小針流”です。ある意味全国で最も成功している監督ですね。その小針野球で、今一度全国の頂点を狙っています。さあ、今年はどんな活躍を見せてくれるのでしょうか。まあしかし、本番は夏なのは間違いありませんから、その途中の一里塚として、選抜の作新野球を楽しみたいものです。
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昨年の夏、2011年から続いていた夏の選手権県大会での連勝が12年ぶりに止まり、新たな出発を切ることになった作新学院。若き名将と言われた小針監督も不惑を超えて、「円熟の20年」の入り口に入ってきました。小針監督の野球は、県内出身の選手にこだわりチームを作り、夏の選手権に完全にピークを合わせてチーム作りをするというのが特徴。それだけに選抜での活躍はさほど望めないと思われますが、最近の作新のチームを見てワタシは少し気になることがあります。それはかつてのチームに比べて何だか線の細いチームになってきているような気がするのです。それはとりもなおさず、ここ10年ぐらいの野球人口の激減に起因しているのではないかと見ています。名門・作新とは言っても選手は近隣からの選手が大半なので、野球人口激減に伴って選手の質が落ちてきているのではないか、そんな気がしていますね。ここ5,6年で甲子園を席巻しているチームは、選手の質を落とさないために広域から選手を集めてきているのが顕著で、投手の投球制限等も相まって、質が高く層の厚いチーム作りをするのは、近年では本当に骨の折れることだと思いますね。そんな作新が再度甲子園を席巻するのはいつか、ワタシはとても楽しみに待っているんですけどね。妥協を許さない指導で強豪をよみがえらせた小針監督、「小針マジック」の本領を見せるのはこれからだ、そう思っています。
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昭和37年の作新学院の史上初の春夏連覇を知らないワタシにとって、【作新】と言って思い出すのは、江川のいた昭和48年春夏と、昨年の夏の全国制覇ですね。江川世代で『全国制覇、まず間違いないだろう』と言われたながら内部からの崩壊で頂点まで届かなかったのを最後に、作新は長い低迷期に入るのですが、その低迷期を打破してチームを生まれ変わらせたのが、現在指揮を執る小針監督ですね。昭和48年の江川フィーバーは、ワタシも鮮明に記憶があります。『江川はすごかった』ということとともに、1点すら取るのに四苦八苦していた夏のチームの打力にがっかりした思い出も同時にあります。やはり『関東の強豪』だっただけに、ワタシの注目度も高かったのですが、それだけに落胆も大きかったのが現実。今よりもずっと辛辣だった新聞・雑誌の記事やスタンドから聞こえるヤジなども、あまりにも打てなさすぎる作新に対して、『江川をちょっとは助けてやれ』というものばかりだったように記憶しています。その時と比べて、同じく剛腕をマウンドに立てたチームであったにもかかわらず、昨年の作新は本当に良く打ってエース今井を援護していましたね。小針監督就任後、思いっきりのいい打力を身につけたニュー作新学院。同じユニフォームを着ているものの、その印象は昭和の時代とは全く違うものです。それにしても現在の作新のチーム、本当に良く振れた選手が打線に並びます。素晴らしいのは、毎年夏に向けてグッとその力をあげるということ。『高校野球の2年半』というものを熟知して選手を鍛え上げている感じがして、彼らのメソッドの精密さに舌を巻きます。小針監督初采配の時から、8年間で7度の夏の代表を手にしており、優勝、4強、8強など、まばゆいばかりの戦績を残し続けています。作新学院が復活してくるまでの間、栃木県勢も関東の中でまったく存在感を発揮することができない年が長く続いていました。しかし、やはり名門・作新の復活とともに、県全体のレベルも確実に上がってきており、県高校野球界のリーダーの存在というのはかくも大きいものなのかと、改めて思っているところです。昨年の全国制覇チームも、秋の新チーム結成時から春にかけては苦しみ抜きました。それから見ると、今年は剛球エースもスラッガーも不在には見えますが、秋は関東大会を制して春に臨んできます。素晴らしい打力を持つ復活・作新が、昨夏の全国制覇を皮切りに勝ち方を覚えて『黄金の10年』を刻んでくるかもしれません。西の大阪桐蔭・履正社に対抗する、東の作新学院となれるのか。今年も作新の戦いから、目が離せません。
関東代表 健大高崎(群馬) 7度目(2年連続)
夏3回出場 甲子園通算14勝8敗
昨年から引き続いての連続出場となった健大高崎。昨年の選抜では、初めて甲子園の初戦で敗退という憂き目にあい、今年に雪辱をかけます。健大高崎というと機動破壊+継投で一世を風靡したイメージがまだありますが、チームはすでにガラッとカラーを変えてきています。志向するのは強力打線+好投手のチームで、この王道野球で全国制覇を狙います。しかしながら、まだまだこのリニューアルされた健大高崎は、甲子園で結果を残せていません。それとともに、甲子園で「負けないオーラ」を放っていたころからは少し「与しやすさ」も感じられるようになってきてはいます。そのあたりをどう払しょくして、かつてのように「次に全国制覇する関東のチームは健大高崎だ」と再度語られるようになるのか?今年は2年生の2枚看板の強力投手陣を擁し、実力的には関東屈指と言われています。その戦力で臨む甲子園、昨今見られる淡白さを克服し、何とか紫紺の大旗に一歩でも近づきたいところです。
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健大高崎といえば機動破壊。。。。何しろセンセーショナルだった健大高崎の野球は、2010年代に群馬の、そして関東の野球を変えたといっていい実績を残しました。足を駆使して何をやってくるかわからない攻撃、そして複数投手を駆使して相手の反撃の芽を摘み取っていく野球は、「一歩先行く野球」にほかなりませんでした。しかし近年、その機動破壊からチームカラーを転換して、大型チームと強打を旗印に、初めての全国制覇を狙ってきているチームです。しかしはっきり言うと、まだまだチームは練れていない印象が強く、関東では通用する強力打線は、全国では通用しているとは言い切れず、戦い方にいやらしさがなくなった分、相手は健大高崎を恐れなくなったと感じています。さて、もう一皮むけて、全国レベルの「超強豪」へ、脱皮できるでしょうか。機動破壊の当時は、大阪桐蔭に対抗できるチームではないかと見ていたワタシも、最近はトーンダウン気味。しかしどこで殻を破るかはわかりません。期待は大きい群馬の精鋭、今年はどんな戦いを見せてくれるのでしょうか。
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秋の関東大会を連覇した健大高崎。昨年は関東を制した後の明治神宮大会でも準優勝。好投手・下を擁してかなり期待されたチームでしたが、春夏ともに甲子園大会は行われず。夏は県の大会、甲子園交流試合ともに何かモチベーションが上がらないというような試合ぶりを見せて、存在感を見せることができませんでした。しかし昨年来言われていた「チーム改革」は着実のその成果を表しているようで、昨秋の関東大会を見ても、完全にチームカラーが以前のものとは違うという印象になっていました。「機動破壊」よりも「打線の破壊力で粉砕」のチームへと変貌を遂げての関東大会連覇は、自信につながったことでしょう。健大高崎といえば、甲子園でしっかり勝っていくということでも定評のあるチームです。過去7回出場の甲子園で初戦敗退は一度としてありません。しかもほとんどの大会で2勝以上を挙げています。これは本当に特筆すべきことで、『甲子園に強い』チームカラーは何よりも心強い「先輩たちの遺産」としてチームに息づいています。2010年代を得意の機動力で駆け抜けたチームが、2020年代になって新たな姿で、甲子園に足跡を刻み付けようとしています。狙いは一つ、全国制覇しかないでしょう。ライバルの前橋育英、桐生第一が過去成し遂げている全国制覇に、健大高崎としてもたどり着かないわけにはいかないというモチベーションが、このチームを高みに引き揚げていくことでしょう。
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秋の関東大会で優勝を飾り3年ぶりに選抜の舞台に戻ってくる健大高崎。ワタシの印象では、「空白期間が長かったなあ」という事がまず思い浮ぶほど、毎年甲子園に登場しなければ何かケツの座りが悪いというほどの存在になっています。下記の前回出場時の記事にも書いたとおり、何しろ”機動破壊”という言葉自体がセンセーショナルに頭からこびりついて離れないワードになっており、何か関東のチームの中でもかなり「特別な存在」となっている健大高崎。しかしここ3年程、甲子園をつかみかけながら逃し続け、ついにはその機動破壊の看板もやや下ろしかけるようなチームの変革を行っている最中だと聞きます。確かに秋の関東大会、明治神宮大会で見た健大高崎は、投打のバランスを軸にオーソドックスに戦っているような印象を受けました。果たしてこの選抜、どんなチームの姿で甲子園に登場することでしょう。
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そして前橋育英とともに、強豪県となった群馬の盟主に躍り出たのが、この健大高崎です。すい星のごとく登場してきたのが2011年夏。デビューの年から、健大高崎はその輝きを甲子園で見せていました。初戦の名門・今治西戦で9回逆転勝ちを収めて鮮烈なデビューを飾ると、2回戦では横浜と対戦。この年の横浜。県大会で選抜優勝校である東海大相模を完璧な野球で下し、この大会でも堂々の優勝候補に名前を連ねるチームでした。関東にいる人間として、いつも関東大会等で見ている試合では、横浜や東海大相模などと対戦する北関東勢は、どこか気後れがあるのか普段の力を出せないままズルズルと強豪のオーラに飲み込まれ、結局完敗に終わってしまうということが多く、この試合もそういうイメージで試合を見ていました。しかしながら、この大会で初めて見る『健大高崎』という新興チームは、強豪の横浜に対して全くおくすることなく戦いを挑み、9回サヨナラ負けをしたものの、互角以上の戦いを見せてくれました。この戦いぶりは、ワタシにとってはかなりの衝撃でした。なんとなく関東における高校野球の流れが変わりそうな予感というものを、ほのかに感じることができる試合でした。
『おっ健大高崎って、注目していいチームだな』そんなことを思いました。そして翌年の選抜。健大高崎は、前年の勢いそのままに、選抜に出場を果たしました。そしてそのセンバツで、ついに健大高崎の代名詞である【機動破壊】が甲子園の舞台で存分に発揮されるのです。とにかく、塁に出たらランナーは『次の塁を狙う』ということが徹底されていて、選抜の大舞台で天理、神村学園などの強豪を連破して4強に進出。準決勝でも春夏連覇を達成する大阪桐蔭に対して果敢に挑み、終盤まで互角の勝負を展開しました。この選抜の活躍で、わずか春1回、夏1回の甲子園出場歴にもかかわらず、健大高崎は『野球が面白い』ということで全国のファンの脳裏に深く刻み込まれ、『次の全国制覇候補』として認識されていったのです。その後も健大高崎の躍進はすさまじく、5回の甲子園ではすべての大会で初戦突破。そして初出場時を除いては、必ず1大会で2勝以上を挙げています。チームの特徴は、攻めては”機動破壊”で相手を徹底的に痛めつけ、守っては必ず継投策を取って投手を早めに変えていくことで、相手に的を絞らせずトータルで失点を防いでいくという策を取ります。とにかく、勝つためのメソッドがしっかりしていて、選手たちはしっかりとベンチの意図を理解して動く、総合力の高いチーム。県内のライバル、前橋育英と桐生第一に全国制覇の先を越されていますが、今後『健大高崎の天下取り』はどんどん加速していくことと思われます。ストライプのユニフォームが輝く瞬間は、いったいいつになるのでしょうか。
関東代表 山梨学院 (山梨) 7度目(3年連続) 優勝1回
夏10度出場 甲子園通算10勝14敗 (交流試合のぞく)
昨年の選抜。山梨学院はその前の秋季関東大会優勝校とはいえ、それまでの甲子園の実績から決して有力校に数えられてはいませんでした。しかし昨春のチーム、何かをつかんだかのように、甲子園で生き生きとした戦いを続け、準決勝では広陵、決勝では報徳学園と、優勝候補に上げられたチームを次々撃破して、なんと山梨県勢初の全国制覇を成し遂げました。吉田監督は「何とかひとつ、殻さえ破れれば」と長い間言い続けていましたが、ようやく殻を破り本来の自分たちの野球を展開したうえでの全国制覇でした。さて、今年はそのポスト年。秋の戦いを見ても、昨年ほどの戦力は望むべくもありません。しかしながら、昨秋の関東大会では初戦、2回戦、準決勝と、3戦ともに苦しい戦いの中「勝ち切って」連続の甲子園をつかみました。そこには、「我々は全国で勝ったんだ」という自信みたいなものが、有形無形の形でチームに息づいているのを感じました。いよいよ山梨学院が、「全国レベルの強豪」に昇華していく第一歩かもしれません。鮮やかなスカイブルーのユニフォームとともに、今年の戦いにも注目が集まることでしょう。
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選抜で優勝、準優勝の経験がある吉田監督を据え、コーチには元横浜のあの小倉コーチを抱く山梨学院は、昨秋も関東大会を制しました。もはや関東では、トップの地位に君臨するチームとなっています。しかし甲子園通算成績が物語るように、甲子園では全くと言っていいほど実績を残せず、厳しい言い方をすれば「出ると負け」のチームになっているのは周知のとおり。どこにその原因があるのか。戦力的には全国で好成績を残してもいいはずのチームのはずが、2010年代に入ってもほぼ甲子園では初戦負けが続いています。関東大会を制して臨むこの春ではありますが、秋の明治神宮大会では山梨学院の弱点がそのまま出たような負け方で初戦敗退。勝ち方を知るチームは、甲子園で簡単に勝ち上がっていきますが、それが難しいチームは何しろ初戦を飾るのが大命題。各地区に強豪ひしめくセンバツだけに、勝っていくのは容易ではないと思われますが、さて今年は殻を破れるのか否か。
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下記の前の記事にも書いている通り、山梨学院は山梨県内では確かな足取りを残してきているものの、甲子園では全くと言っていいほど足跡を残せないチーム。13年から甲子園で優勝、準優勝を経験する名将・吉田監督を招聘するも、まだその殻は破れないでいます。ここ数年、ようやく関東大会では優勝、準優勝など上位に顔を見せるようになってきたので、今年のチームには期待が大きく膨らんでいるところです。しかしこれまでのチームも「大型」「強力」と言われながら涙を呑んできたので、どのようにチーム自体が変化しているのか。昨秋の県大会、関東大会では打率4割を超し、毎試合二けたに近い得点を奪っていったが、これが全国の好投手に相対してどこまで機能するか。とかく試合運びの拙さを指摘されることの多いチームだけに、スキを見せずに戦い抜き、念願の甲子園2勝を挙げることができるかに注目が集まっています。
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2年連続で難関の関東大会を勝ち抜いて選抜までたどり着いた山梨学院。昨年も書いたことですが、どうもこのチーム、甲子園で力を出し切れません。まだ全国制覇の経験がない山梨県にあって、東海大甲府とともに全国制覇の期待を県民からは寄せられていると思いますが、どうしても「快進撃」を見せるまでには至っていませんね。このところ関東大会ではかなりその持っている力を発揮することが出来るようになってきて、チームが少し脱皮しかかっているという事は言えるかもしれません。常に大型選手を揃え、勝つときは豪快な勝ち方をしますが、プラン通りに事が運ばない時の試合の中での修正力が、一番問われているチームなのかもしれません。全国優勝、準優勝の輝ける経験を持つ吉田監督に、このところはあの元横浜高校の部長である小倉氏もチーム作りに関わっているという事で、そろそろ結果が欲しい時期です。なにしろ13度甲子園に出場してわずか4勝、1大会2勝を挙げたことがないというのは驚きです。甲子園に強い東海大甲府を上回るような快進撃を、期待してもいいのでしょうか。
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5年ぶりとなった山梨学院の選抜出場。しかし夏は3年連続で聖地の土を踏んでいるので、久しぶりという感じは全くありません。山梨学院といえば現在は清峰で一時代を築いた吉田監督が13年から率いていますが、その前はどうも監督の交代が頻繁なチームというイメージがありますね。山梨では東海大甲府の大八木・村中監督、甲府工の原監督が名監督として有名ですが、そのほかのチームは頻繁に監督が交代するというイメージがワタシの中にあります。この山梨学院と日本航空という強豪に成長した2チームは、まさに「野球強化」に特化した学校というイメージですが、何足腰が定まらない感じがしていました。しかし吉田監督を招聘した山梨学院、そこからはしっかりとした強化ができているようで、このところ東海大甲府とのライバル対決でも一歩先を行っているという感じがします。甲子園での戦い方で印象に残っていることはほとんどありません。本格派の投手に強打というチームカラーはいつも同じなのですが、甲子園での戦いぶりでは「崩れてしまう」というイメージは強いですね。なし崩し的に終盤相手に得点を重ねられてしまうという戦い方を、甲子園で何度も見たというイメージがあったりするので、粘りを身につけるともっと戦えるのではないかとみています。関東大会などでもよくこのチームの戦いを見ることがありますが、その時は実にしっかりとした野球を展開するイメージもあったりするので、まだまだ甲子園では『よそ行きの野球』をやってしまっているという事なのでしょうか。その点ライバルの東海大甲府は、しっかりと甲子園でも自分たちの野球をやることができていると感じますがね。甲子園での戦い方を熟知している吉田監督ですから、そろそろブレークしてくるかもしれません。まだまだ「良くも悪くもクラブチームのような」風情のある、チームカラーが定まっていないチームのように感じますので、これからどんな色に染まっていくのか、楽しみでもありますね。
(つづく)