陸上日本選手権 桐生 日本最速ならず！

≪陸上日本選手権≫

【第2日】

『桐生人気』に沸く陸上界。

今年の日本選手権は、
高校生スプリンターの桐生選手が日本人として初の10秒切りなるか・・・・
という話題に沸き、
異例のS席チケット完売。

この第2日は男子100mの決勝があるということで、
観客席にもたくさんの観衆が詰めかけて、
立ち見も出る大盛況でした。

主催者発表によると、
この日の観衆は17,000人。（午後5時現在）

日本選手権としては、
本当に異例の『大観衆』の中での戦いとなりました。


開催された場所は、
今年の秋に国体を開催する、
調布の『味の素スタジアム』。

　
たくさんの露店も出て、華やかな雰囲気でした。




ワタシもサッカーJリーグの試合観戦にはたびたび足を運ぶのですが、
『ボールゲーム』（サッカー、ラグビー、フットボール）以外では、
初めての観戦となりました。


第2日ということでしたが、
この日は男女の100m決勝が行われたほか、
箱根駅伝のビッグネームがこれでもかと出場した男子10000m。

更に村上とディーン元気の”宿命の対決”が行われた男子やり投げや、
美人の誉れ高いアスリート、木村文子選手の出場した女子100mハードル、
そして驚きのスプリントぶりで日本歴代2位の好記録を出した高校生、杉浦はる香選手（浜松市立高）など、
見どころいっぱいの日となりました。


ワタシは陸上競技の日本選手権レベルの試合というのは、
本当に久しぶりの観戦でしたが、
陸上というのは『これでもか』といろいろな競技が飛び出してくる【びっくり箱】のようなイベントで、
一日中ずっと楽しむことが出来ました。


さて、
桐生選手の出場した注目の男子100m決勝。





この日の最後の種目として行われ、
大観衆は、
”息をのんで”その瞬間を見守りました。

結果はご承知の通り、
隣の山県選手がスタートダッシュよく飛び出し、
そのリードを最後まで保ちゴールのテープを切りました。

タイムは10秒11．

レース直後には10秒09と表示されたので、
スタンドもかなり沸きました。

桐生選手は、
スタートの遅れが致命傷となったようでした。
やはり4月の10秒01をたたき出してからものすごく注目され出して、
その期待に応えようと力んでいたのでしょう。

それでも日本選手権で堂々の2位。
ポテンシャルは無限大です。

二人は8月の世界陸上モスクワ大会の代表選手として、
舞台をモスクワに移してその走りを共演させます。

日本人としては、
本当に”待望久しい”大砲２門ですね。

彼らを中心に、
オリンピックでの日本チームのリレーに、
期待しちゃいます。

またあの北京での感動、
味あわせてほしいなあ。


そしてその前の女子１００mでは、
福島さんが貫録の４連覇を飾りましたが、
やはりまだ、
女子は世界との差を感じてしまいましたね。
土井杏奈ちゃんも、
伸びきれませんでした。

そんな中、
女子４００mで新星を発見。

それが高校生の、
杉浦はる香選手です。

見事優勝を飾った以上に、
最後の直線でののびやかな走りは素晴らしかった。
日本歴代２位の好記録だったようです。

またまた【高校生スーパーアスリート】の誕生です。

そして記録こそイマイチでしたが、
男子やり投げの村上選手とディーン選手のつばぜり合いも面白かった。
世界選手権では、
メダルを狙いにいってほしいと思いました。


最後に男子１００００m。

選手紹介の時、
箱根で有名な選手たちのアナウンスに、
場内が沸きました。

佐藤悠基（東海大→日清）　　　オ～～
上野裕一郎（中大→DeNA）　　あ～（あの選手ね、の意味？）
今井正人（順大→トヨタ九州）　うお～～
設楽兄弟（東洋大）　　　　　　　お～～～
大迫傑　（早大）　　　　　　　　　きゃ～～～

そして
柏原竜二（東洋大→富士通）　　うお～～～～～～～（たぶん一番の大声援）

やっぱり柏原選手、
人気ありますね。

本人は、
すごく恐縮した感じで頭を下げていましたけど。


ワタシもプログラムを見ながら、
『お～あいつも出るのか～～！！』
なんてワクワクしていて、
スタートのピストルがなっても、
ずっとトラックを凝視していました。

レースは佐藤選手の作戦勝ち。

『足をためて最終コーナーを回ってから、直線一気！』

なんてレースぶりで、
ワタシはその姿、
スペシャルウィークにダブって見えたりしちゃいました。

順調そのものに、
成長していってくれている気がします。

A標準を突破しているということで、
モスクワではメダル争いに絡んでいく走りを見せてほしいものですね。


ということで、
『ほぼ初体験』
の陸上を堪能した、
良く晴れた土曜日の午後でした。