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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

センバツ優勝校のゆくえ

2009年07月23日 | 高校野球
夏の甲子園、
昨日の予選大会で、
春のセンバツ優勝校・清峰が敗れました。

豪腕・今村を擁し、
もちろん長崎県大会の優勝候補筆頭。
いや、ダントツといわれていました。

夏の甲子園予選は、
本当に厳しい、
ということを改めて実感しました。

そこで、
過去10年間において、
センバツで優勝したチームは、
夏はどうなったかを検証してみたいと思います。


年度    センバツ優勝校    夏の甲子園     夏の大会
2009  清峰(長崎)         ×       県予選・準々決勝敗退
2008  沖縄尚学(沖縄)     ×       県予選・決勝敗退
2007  常葉菊川(静岡)     ○       甲子園・準決勝敗退
2006  横浜(神奈川)       ○       甲子園・1回戦敗退
2005  愛工大名電(愛知)    ○       甲子園・1回戦敗退  
2004  済美(愛媛)         ○       甲子園・決勝敗退
2003  広陵(広島)        ○       甲子園・2回戦敗退
2002  報徳学園(兵庫)     ○       甲子園・1回戦敗退
2001  常総学院(茨城)     ○       甲子園・2回戦(初戦)敗退
2000  東海大相模(神奈川)  ×       県予選・準々決勝敗退 


センバツを制覇した高校の過去10年を振り返ると、
7校が夏の甲子園をつかんでいます。
ちなみに、
90年代は5校、80年代も5校なので、
この10年に限ると、
春の全国制覇校が夏の甲子園をつかむ率は、
高くなっているといえます。

昨年の沖縄尚学までは7年連続で春-夏連続出場を飾っていました。
こう見ると、
春のセンバツ優勝校は、
『夏も全国制覇』
というよりも、
『何とか夏も全員で甲子園へ』
というのが最大のモチベーションなのかもしれませんね。

県内のライバルに打ち勝ち、
全国大会の切符をつかむことが出来れば、
それはチームとしての大成功なのでしょう。

全国すべてのチームから警戒され、
包囲され、
丸裸にされた中での栄冠ですから、
すばらしいことだと思います。

全国大会に出れば出たで、
『春夏連覇を狙う』
『優勝候補筆頭』
と書き立てられ、
その一挙手一投足に注目が集まる中での戦いは、
尋常なものではないことが推察されます。

しかも、
いくら『夏の甲子園で勝って終わるんだ』
と鼓舞し続けても、
一度頂点にまで上り詰めた選手達を、
精神的にピークに持っていくのは、
容易なことではないように思います。

それこそ、
【突き抜けた実力】
なしには、
夏の上位進出は”夢”ということなのでしょう。

過去10年に選抜優勝したチームで、
夏の甲子園でも活躍したチームは2チーム。

2007年の常葉菊川(4強)
2004年の済美   (準優勝)

です。
この両チームには、
特徴があります。

「春のセンバツでは優勝候補に上がっていなかった」

ということです。
センバツ優勝の時点では、
「波に乗って優勝まで駆け上がった」
といわれていました。

上の言葉には、
裏の意味もあります。
「だから夏はだめだろう」

しかしながら、
夏にも上手くチームを仕上げてきて、
頂点にあと一歩のところまでもって来ました。

両チームともに、
【攻撃野球】を標榜し、
高校野球のセオリーとは違った、
ノビノビと打ちまくる野球での進撃でした。
チームの雰囲気は、
実によく似ています。

逆に、
報徳学園、広陵、横浜などは、
甲子園でもダントツの優勝候補に挙がっていたにもかかわらず、
信じられないような試合展開で、
早々に甲子園を去っています。

本当に戦い方は難しいですね。

今年は、
清峰が既に去り、
混戦に拍車がかかりそうな甲子園。

頂点への道は長く険しいものですが、
波に乗って
【実力以上】
のものが出てきたチームが、
頂点に立つことでしょう。

どのチームが頂点に?

今の時点では、
皆目見当もつきません。


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