SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第95回夏の甲子園 2日目  木内マジックからの脱皮

2013年08月10日 | 高校野球

≪第95回全国高校野球選手権大会≫

【第2日】

聖光学院 (福島)  4-3  愛工大名電(愛知)
熊本工  (熊本)  3-2  鳥取城北(鳥取)
修 徳  (東東京) 8-2  大分商 (大分)
常総学院 (茨城)  6-0  北 照 (南北海道)


暑かった甲子園。

カゲロウ立ち昇る中、
昨日は4試合が行われ、 
いよいよ甲子園も盛り上がってきました。

初日には注目の森(大阪桐蔭)、山田(日川)の注目の打者がホームランをたたきこみましたが、
この日の注目は県大会で4本のアーチを描いた名門・常総学院の主砲・内田。

第1打席で北照の好投手・大串の球をしっかりと捉えて打球の早いセンター前ヒットを放ち、
迎えた第2打席。

高めの球を捕らえた打球はセンターにぐんぐん伸び、
あっという間にバックスクリーン横に飛び込む大アーチ。
『ほかのバッターには負けないぜ』
という顔見せの先制3ランでした。

この常総学院。

長らく木内監督が指揮官を務め、
良くも悪くも『木内色』に染まったチームであることは、
万人が認めるところでしょう。

しかしながら、
その弟子である佐々木監督が就任して昨夏、今春と甲子園登場。

そして今夏、
3季連続の甲子園をつかむと、
昨日の戦い方では、
『脱・木内野球』
を甲子園ファンに強烈にアピールしたと思います。

木内野球は、
取手二で優勝した84年から注目され、
その後新設の常総学院に移ってから花開きました。

取手二で当時常勝のPL学園を破ったところと、
その後の木内監督の面白いコメント、
そしてズバズバ当たる采配などで『木内マジック』と称され、
晩年は完全に『監督の顔』で勝負できるチームでした。

その晩年には、
ベンチ入りの選手を完全に把握して【用兵の妙】を見せてくれたものですが、
03年に全国制覇を成し遂げ引退した後、
再度乞われて現場に復帰した時には、
何かちぐはぐなチーム作りになり、
結局甲子園では数年間初戦突破が出来ず現場を去りました。

その木内監督の後を継いだ佐々木監督。

取手二時代の教え子で、
あのPLを撃破して優勝した84年には、
2番を打って渋いつなぎ役の選手でした。

『佐々木時代』
を迎えた常総学院。

昨夏甲子園で1勝を挙げ、
今春も連続で甲子園に登場。

木内時代にはない、
オーソドックスな采配を得意とし、
常総のカラーも変わってきた感じがしますね。

昨日はエース飯田が素晴らしいピッチングを見せ、
打線では主砲内田の一発で相手を突き放しました。

きっちりと力勝負で勝つあたり、
なかなか【名将】の素質があるなという感じです。

『オーソドックスに勝つ』
ということは、
試合に入る前のチーム作りが、
しっかりとできているということでしょう。

しかも、
かなりしぶといチームになっている印象もあります。

『木内監督の後継者』
ということへの過剰な意識が、
この大会では薄れてきて、
自分の色を出せるチームになってきていますね。

期待できそうなチームです。


聖光と愛工大名電の試合は、
両常連校のレベルの高い攻防で、
見ていて面白い試合でした。

勝負のアヤが出たケースもあり、
紙一重でしたね。
愛工大名電は、
倉野監督の”夏初勝利”という命題を残したまま、
去年に続いて悔しい帰名となってしまいました。

熊本工、
しぶとく勝ち上がっていける印象を残しました。

修徳、
打線の力は本物のようです。
期待できるチームです。


さあ、
今日は優勝候補対決があります。

36度の高温の中、
熱中症には気を付けて!

もちろん、
観衆の方々もですよ。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 始まった! 夏の甲子園 | トップ | 優勝候補同士 真夏の激闘 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

高校野球」カテゴリの最新記事