SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

夏の執念と怖さ

2009年07月27日 | 高校野球

高校野球の地方大会が、
いよいよ終盤戦を迎えています。

既にかなりの代表校が決まり、
まだの地区でも今週中には決まります。
代表校は、
8月1日には出揃う予定です。

今年は雨に悩まされ、
日程の順延が相次ぎ、
また試合途中での降雨が明暗を分けたケースも、
たくさんあるようです。

そんな中、
さすがに夏の大会だけに、
どのチームも最後の最後まで、
諦めずに全力で戦い抜きますね。

週末の神奈川大会でも、
その執念を垣間見る試合が、
いくつかありました。

金曜日の5回戦で対決したライバル同士
横浜vs東海大相模は、
壮絶な戦いになりました。

雨で何度も中断し、
しかもグラウンド状態も悪い中、
前半は横浜の一方的なゲームで、
5回表を終わり12-0。

5回10点差コールドですので、
東海大相模はこの回3点以上を取らなければならず、
厳しい状況に追い込まれました。

そしてこの回も簡単に2アウト。

このまま終わるものと誰もが思ってから、
強豪の名にかけて、
東海大相模が粘りを見せます。

ショートへのボテボテの内野安打をきっかけに、
長打2本で3点を返しコールドを阻止すると、
続く6回には満塁ホームランが飛び出て12-7。

7回にも2点を返し12-9。

9回の土壇場には、
またも2アウトから3連打で満塁。
1打同点の場面まで追い込みました。

最後は【抜ければ満塁一掃】のライトフライを、
横浜のライトに好捕され万事休す。

追いつきませんでしたが、
追い込まれた2アウトランナーなしからの2度の追い込みは、
迫力満点でした。

「こんなところで終わるか」
との気迫を、
体全体から感じました。


さて、
1日置いた昨日。
今度は横浜がその立場に追い込まれます。

横浜隼人との準々決勝。

不安の残る投手陣が前半に大量失点した横浜。
ずっとペースをつかめないまま終盤を迎えます。

7回を終えて3-9。

しかし横浜もまた、
東海大相模と同じように
「このまま終われるか!」
という強豪の意地を見せ付けます。

8回2点を返してなお1・2塁。
ここで全国注目のスラッガー・筒香を迎えます。

ここで試合の流れを渡したくない横浜隼人は、
なんと敬遠の満塁策を選択。
一打同点の場面を作りますが、
次の4番・小田を討ち取り、
エースの今岡は満面の笑みでベンチに戻っていきます。

夏も終わりか、
と思われたところから、
またも粘りを見せる横浜。

最終回の反撃は、
観る者を震撼とさせるほどの迫力に満ちたものでした。

あっという間の連打で同点。

そして1アウト2・3塁の絶好の勝ち越しの場面で、
迎えるバッターは筒香。

「ここは敬遠で満塁策」
と誰もが思ったところ、
横浜隼人ベンチ(バッテリー)は、
今度は勝負を選択。

渾身の力をこめた球で、
筒香をファーストゴロに打ち取り、
ファーストの好プレーで本塁寸前タッチアウト。

同点でこの苦しい場面をしのいだ横浜隼人が、
10回ついに2死2塁から、
ライト前タイムリーが出てサヨナラ。

ものすごい戦いに、
終止符が打たれました。

この2試合をみていて、
夏にかける球児の執念がどれほどのものか、
身にしみました。

すごい!!
の一言です。

全力を出し切って、
気迫で「諦める」ということをしないと、
こうまでものすごい試合になって、
観る者を感動させるのか!
と、
いまさらながらに再認識しています。

神奈川の夏は、
今年も熱く熱く燃え上がっています。

他のすべての地区でも、
こういう試合が繰り広げられていることと思います。

だから高校野球は面白い。

特に夏!

そして、
特に地区大会!

まだまだ、
お楽しみはこれからだ!!

 


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