【日本シリーズ第4戦】
日本ハム 1×-0 巨人
見どころのぎっしり詰まった4時間の熱闘。
決着は延長12回、
伏兵・飯山のバットでした。
両チームの先発は、
共に20歳の日ハム・中村と巨人・宮国。
このまさに『若武者』同士の投げ合いは、
両者一歩も引くことなく0-0のまま、
終盤にもつれ込みました。
それにしても素晴らしい両投手。
速球がグーンと伸びる感覚の中村の球に対して、
宮国はコントロールと球のロケーションが出色。
『ほんとに両者とも20歳なの?!』
と言いたくなるような、
甲乙つけがたい素晴らしいピッチングを披露してくれました。
余談ですが、
技術的なレベルが上がった高校野球の投手
彼らは、プロ野球になじみさえすれば、
すでに1年目、2年目から十分に力を発揮できますね。。(投手に限られるとは思いますが。)
もはや『高卒』のドラフト選手は、
4,5年鍛えて・・・・・・
なんてこと言わせないほど、
『即戦力』として期待できる存在だと思います。
さて、話を戻しましょう。
その両投手の好投で迎えた9回。
まずは巨人が2死満塁のチャンスをつかみます。
迎えるバッターは代打の石井。
そう、CSではMVPを獲得した、
”代打男”の登場です。
その石井が捕らえた打球は、
軌道からいって左中間を深々と破る当たりに見えました。
”満塁一掃”という言葉が頭をよぎったその瞬間、
大きな体を俊敏に動かし、
レフト中田が体をいっぱいに伸ばして好捕。
得点を与えません。
中田の運動能力の高さが垣間見えた瞬間でした。
そして『大事な場面』であれができる中田という選手、
やはり”超一流”の匂いのする選手です。
迎えた9回裏。
2死から連打と四球で満塁のチャンスをつかんだ日ハム。
『サヨナラだ~』
の叫びとチャンステーマに乗った代打・杉谷の打球は、
惜しくもセカンド正面に飛び、サヨナラならず。
試合は延長に入りました。
延長は12回。
時間はすでに10時半を回っています。
『どこまで続くんや~』
と思った1死1塁から、
送りバントを捕った西村からの送球を、
ベースカバーの藤村がまさかの落球。
1・2塁となって迎えるは”守備の男”飯山。
しかし、まさに彼にとって【千載一遇】のチャンスに、
この男は燃えていました。
巨人・山口の速球を完ぺきにとらえたあたりは、
左中間を鋭く抜けていってサヨナラ!
まさかまさかの決着。
競馬で言えば【超万馬券】!
飯山がヒーローになって、
日本ハムは北の大地で燃えて2勝2敗。
五分に戻してきました。
飯山選手!
素晴らしかったです。
彼の野球人生、
いや、彼の人生にとって、
いつまでも忘れることのできない”輝ける瞬間”になったことでしょう。
西武ファンの立場から言わせてもらっても、
もう『飯山?大丈夫、大丈夫。安パイだよ』
なんて、決して言えない選手になりましたね。
おめでとう~!
【純パの会】会員を自認するワタシにとっても、
本当にうれしい一打でした。
ニュートラルな立場で見ようと思っても、
どうしたってパ・リーグに肩入れしちゃう長年のサガで、
あと3試合付き合いまっせ。
パ・リーグの意地が炸裂した、
絶叫の夜でした。
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