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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

注目度は低くとも・・・・しっかり見届けたぞ! よくやった!!

2019年05月14日 | ボクシング

5・13東京・後楽園ホール(TVK)
【IBF世界フライ級タイトルマッチ 12回戦】 ~後楽園ホール~
チャンピオン               挑戦者・4位
モルティ・ムザラネ(南ア)〇 12R判定 ● 黒田雅之(川崎新田)
             116-112
             116-112
             117-111


多分、
数少ないボクシングのファンと、
川崎フロンターレのファンぐらいにしか知られていなかったであろう、
昨日のボクシングのIBF世界フライ級タイトルマッチ。

会場は”ボクシングの聖地”後楽園ホールでしたが、
放送はU局のTVKのみ。

前回もその立て付けで世界タイトルマッチを行った、
”地元川崎の星”黒田雅之。
決して目立つボクサーではないし、
戦歴も目を見張るものはありませんが、
ジム会長である「新田会長が育てたんだなあ」と思わせてくれる、
まじめで実直なボクサーです。

その彼が2度目の世界挑戦のチャンスを掴んだのが昨日の試合。
正直、世界を獲れるだろうとは思っていませんでした。

川崎新田ジムと言えば、
新田会長が地域貢献にすごく力を尽くす人でもあるので、
見事なまでに地元密着型のジム。

そして近年ずっとコラボしているのが川崎フロンターレ。
ちなみにフロンターレは、
川崎にあった春日山部屋、そして現在は中川部屋ともコラボして、
相撲の魅力を発信してくれています。

そんな縁もあって、
昨日はあの狭い後楽園ホールに川崎フロンターレのユニを着たたくさんのサポーターが詰めかけ、
必死に黒田に声援を送っていました。

黒田はその大声援の中、
根性を見せてくれました。

相手のムザラネは歴戦のツワモノであり好ボクサーでしたが、
ひるまず向かって行っていいボディを連発。
前半戦は完全に主導権を握っていたように見えました。

しかし手数で勝るムザラネに徐々にペースをつかまれ、
気が付いてみたらチャンピオンのペースに巻き込まれていた。。。。。
そんな試合展開でした。

黒田は両眼を腫らしながらも、
最後までチャンスをうかがい見せ場を作ってくれましたが、
4ポイント、6ポイントの差で、
判定で敗れてしまいました。

しかし彼のめげない心は、
人々の胸を打ったのではないでしょうか。

決して井上や村田のように、
素質に恵まれているボクサーではないのですが、
『オレでもここまでできる』
という気概は、
たくさんの人に勇気を与えたと思います。

6年前も同じくTVKのみでの放送の地味な世界タイトルマッチでしたが、
その時と比べて黒田は、
格段に成長した姿を見せてくれました。

なんだか彼は、
新田会長と同じく、
いい指導者になるような気がしますね。

まだまだ現役を引退するわけではないでしょうが、
なんだかそんなことを思ってしまいました。

こんな世界戦、
あってもいいです。
そして夢を追いかけることの尊さ、
見せてもらった気がします。

応援に駆け付けたフロンターレのサポーターの皆さんも、
今度はJ3連覇に向けて、
また等々力に駆けつけることでしょうね。
お疲れさまでした。

なんだかいい夢を見させてもらった気がします。
ありがとう、黒田選手。



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