昨日行われた広島―中日の試合は、
『投げる伝説』山本昌投手の引退試合となりました。
50歳での登板という、
前人未到の快挙を成し遂げ、
山本昌投手は涙でマウンドを降り、
『本物の伝説』となりました。
しかしこの試合、
山本昌投手がマウンドを降りた後、
白熱した【セ・リーグ最終試合】となりました。
広島は勝てばCS進出。
マウンドには中4日で、
エースの前田が上がり、
中日を抑えていきます。
中日にとっては単なる<消化試合>なのですが、
そんなことはおくびにも出さない全力を振り絞った戦いぶり。
なにしろ、
チームの勝ち頭である大野⇒若松という、
豪華なリレー。
その中日投手陣に、
広島打線は最後まで沈黙。
なんと1安打完封に抑えられ、
まさかという形で、
カープの2015年シーズンは幕を下ろしたのでした。
昨年は最終戦で、
2位から3位に落ちてCS地元開催権を失い、
CSでも第1Sで敗退。
今年はさらに厳しく、
CSの出場権すら失ってしまいました。
最後の最後は、
シーズン中悩み続けた『貧打』が出てしまっての敗戦に、
ファンの落胆はいかばかりでしょうか。
完全にあきらめていたのではないかと思われる阪神は、
まさかのこの展開に、
喜びもひとしおでしょう。
さほど力の差のないCSの戦いですから、
一度死んだ身である阪神が、
『セ界史上最大の下克上』
を成し遂げるかもしれませんよ。
最終戦で一度は涙にくれた藤浪の活躍が不可欠でしょうね。
退任を表明している和田監督は、
これでもう一度日本一になるチャンスをつかむことが出来ました。
開き直った采配、
期待しています。
さあ、今年のペナントレース。
昨日で終了しました。
今年ほど明確に、
新旧交代が進んだ年も、
なかったでしょう。
個人タイトルは、
セ・パ共にほとんどが『初受賞』の選手ばかり。
打者では山田、川端(ヤ)、柳田(S)、秋山(西)など、
投手でも大谷(日)、藤浪(神)、など、
タイトルホルダーにも若手の名前が並びます。
まさにプロ野球も新時代を迎えたといってもいいでしょうね。
一方で、
これほど球界を支えてきたベテランが大挙して引退した年も、
記憶にありません。
この試合で引退した山本昌(中)、
谷繁、和田、小笠原(中)など、
中日だけで4人もの”名球会選手”が引退。
その他でも、
斎藤(楽)、西口(西)、谷(オ)などの一世を風靡したプレーヤーに、
関本(神)、川上(中)、中島(日)、平野(オ)、松中(S)などの、
ファンに愛された選手も多くがユニフォームを脱ぎます。
若々しい”今が旬”のプレーヤーのプレーに感心しつつも、
一時代を過ごしたベテラン選手たちの引退に、
寂しさも感じる秋となりました。
週があければCS開始。
そういえば、
海の向こうでは、
ヤンキースがワイルドカードゲームを落として”終戦”となりましたね。
日々動いている、
野球界です。
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