SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

夏の甲子園2023 準々決勝 連覇へ突き進む仙台育英。佐々木麟太郎を撃破

2023年08月19日 | 高校野球

準々決勝の甲子園。

 
昨日の1日の休みがどんな影響を及ぼしたのか?
非常に興味深い対戦でした。
 
第一試合は慶応と沖縄尚学。
焦点は3回戦で広陵の好投手・高尾を最後に打ち込んだ強打の慶応打線と、
県大会からここまでわずか失点1の沖縄尚学の絶対的エース・東恩納の対決でした。
 
試合は序盤、
東恩納が好投。
4番仲田に一発が出て沖縄尚学がブレークまで2-0でリード。
 
後半の慶応の攻撃が焦点でした。
 
しかしブレーク明けの6回、
試合は激しく動きました。
 
慶応は1死からヒットが続き1.3塁。
さらに四球で満塁にして、
迎えるバッターは4番の加藤。
 
ここで加藤は初球を叩き、
見事に右中間を切り裂き満塁一掃、
一気に慶応が逆転しました。
 
球場中に鳴り響く若き血の大合唱。
 
これにはさすがの東恩納も冷静さを失い、
ストライクを揃えてしまいました。
 
慶応の強力打線はこれを逃さず、
ここから打つわ打つわのお祭り状態。
このパターンになった時の関東のチームは強い。
 
延末、渡辺憩、福井と連続タイムリーが飛び出し一気に6点。
試合等一気に決めてしまいました。
 
それにしても凄まじかった!
グラウンドとスタンドがまさに一体となって、
大音響の合唱が鳴り響きました。
 
結局慶応は7-2で難敵の沖縄尚学を攻略。
3回戦の広陵戦に続き、
またも優勝候補を撃破して準決勝へ。
この力は、
どうやらホンモノですね。
 
第二試合は、
今大会開幕戦をタイブレークで制した土浦日大が、
春の東北大会で仙台育英を破った八戸学院光星と対決。
 
実力的にはやや上回ると思われた八戸学院光星ですが、
この日も球運は土浦日大に。
 
3回に幸運なタイムリーで先制した土浦日大は、
その後満塁からつまった当たりがレフト前に落ちてさらに2点。
3-0とリードを奪いました。
 
しかし八戸学院光星はここから反撃。
4,5回に1点ずつを返し、
反撃体制を整えてきました。
 
試合を見ている感覚としては、
「このまま最後まで行くわけはない」
という感じで、
八戸学院光星がどこで追いついてくるのか、
という感じでした。
 
しかし今年の土浦日大は、
関東のチームには珍しい粘りがあるしぶといチーム。
ここから粘りを見せ、
同点、逆転を許しません。
 
そしてクーリング明けの6回、
土浦日大は激しく代わった八戸学院光星の2番手、
岡本に襲い掛かりました。
 
1死1.3塁から、
欲しかった1点をスクイズで取り、
そこからは大爆発。
 
満塁一掃も出て、
一気に5点を奪取、
試合を決めました。
 
土浦日大の攻撃、
鋭かったですね。
どこにこんな力が潜んでいるのか、
不思議なぐらい今大会は、
やることがズバズバと決まっていきます。
 
“乗っている“
とはまさにこういうことなんでしょう。
小菅監督は、
現役時代に取手ニで優勝した時も、
甲子園でノリに乗ってアンストッパブルになり、
あのKKのPL学園までも破って全国制覇したんですよね。
 
あの時のノリを、
思い出しているはずです。
 
第3試合は、
日大キラーのおかやま山陽が、
今大会初めて「日大勢以外」のチーム、
神村学園と対戦しました。
 
神村学園は今大会打線が絶好調。
しかしこの試合は序盤から中盤にかけて、
おかやま山陽の投手陣が踏ん張り相手に得点を許しません。
 
8回を迎えて0-0。
このスコアはおかやま山陽の「してやったり」のゲーム展開に見えました。
 
おかやま山陽は8回を迎え、
好投の西野から投手を三宅に交代。
 
三宅はまず最初のバッターをセカンドゴロに打ち取りますが、
ここでおかやま山陽に痛恨のエラーが飛び出して無死二塁。
 
ここから堰を切ったように神村打線が目覚め、
一気にスパークして一挙6点。
この試合も第一、第二試合同様、
ビッグイニングで一気に試合が決まりました。
 
後半まで苦しんだとはいえ、
やはり神村の打線は凄まじい。
力は今大会屈指ですね。
 
そしてこの日もリリーフに立った黒木の投球が素晴らしかった。
4イニングをほぼ完璧に抑え、
勝利を持ってきました。
 
黒木のスライダーは、
かつての工藤(名電→西武他)のカーブや松井(桐光学園→楽天)のスライダーのような、
魔球の域まで達するようなスゴい球ですね。
 
準決勝でも、
その威力発揮しそうな予感がします。
 
 
第四試合は東北対決。
連覇を狙う優勝候補筆頭・仙台育英と、
スラッガー・佐々木麟太郎の花巻東の対戦となりました。
 
実力的に上回る仙台育英は、
3回に2本のタイムリーで4点を先取、
続く4回にもタイムリーで4点を追加して早々と8-0の大量リード。
 
楽々と試合を運び、
最終回に花巻東の反撃に遭いましたが9-4で逃げ切りました。
 
まあ、
順当な結果になったというところでしょうか。
やはり勝手知ったる同地区の対戦となると、
こういう試合になることもあるということでしょう。
 
注目された佐々木麟太郎は、
この日はホームランはもとより、
ヒットも出ずに高校最後の公式戦を終えました。
 
今大会、
かなり状態が悪かったのでしょう。
彼らしいマッハの打球や高い弾道のアーチは、
全く見ることができませんでした。
 
今日も仙台育英の投手陣に対し、
全く対応することができていませんでした。
 
やはり彼に対して言えるのは、
早くコンディションを整えてほしいということです。
 
ちょっと今の状態では、
今後の上のレベルでは苦しくなってしまうような気がします。
 
持っているポテンシャルは間違いなく高いのですから、
なにしろフィジカルコンディションです。
話はそれからです。
 
 
ということで、
今年の夏の甲子園も残り2日。
残っているのはわずか4校のみ。
 
準決勝は、
第1試合 仙台育英 vs    神村学園
第2試合 慶応 vs   土浦日大
となりました。
 
興味深い対決です。
 
明日1日の休養日を挟み、
残りはわずか3試合。
 
さあ、
どこが2連勝して、
優勝までたどり着くのでしょうか。
 
 
 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夏の甲子園2023 第11日 8強... | トップ | 夏の甲子園2023 さあ準決勝... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
さあベスト4 (hanahana)
2023-08-20 23:58:39
今年の慶応の強さはホンモノでしたね。
東海大相模をコールドで破ったのも今となってはわかる気がします。

しかし、この前は東恩納投手にまさしく「きりきり舞い」で手も足もでませんでした。
そんな矢先に2点を先制され、これは厳しいなと感じましたが、
清原登場で球場の空気が一変!
「バッター清原君」というアナウンスにスコアボードに記される「清原」という文字。
TVの中継カメラの方もわかってらっしゃるよねー。
あのシーンは昭和オッサンには感涙ものです。
試合後森林監督も言っていましたが、投ゴロに終わりましたが明らかに雰囲気が変わったと。

そこからの一気呵成っぷりはすごかったですね。
あの慶応アルプスの大歓声も相まって異様な盛り上がりでした。

わたくし、5年前の高知商戦で見た慶応の応援に魅了された一人でして、虜になってしまったのです。
今度甲子園に出場した時は現地に行こうと思っていましたが、現在は家庭の事情で難しくなってしまいましたが。
いつか、生観戦したいと思っている次第です。

それにしても今年は打線が素晴らしいですね。
特に1番の丸田選手。
足も速く、まさにリードオフマン、切り込み隊長といったところでしょうか。
守備範囲も広く、何回だったか打った瞬間、左中間のヒットだろう思ったところ、俊足を飛ばして事も無げにキャッチしたシーンがありました。
打った瞬間の一歩目が早いのか、予め前進し左中間寄りに守っていたんでしょうか。
その時妙な違和感を感じました。試合後の解説でもあの守備を褒めていました。

何とか次勝って、決勝で選抜の雪辱を晴らして107年ぶり!!の優勝を目指してもらいたいです。



PS
それにしても仙台育英の盤石ぶりは大阪桐蔭を彷彿させますね。
選抜もそうでしたが、あの強力投手陣はプロの世界でもそうそう見当たりません。
まさしく西武黄金期の渡辺久信、工藤公康、郭泰源。巨人の斎藤雅、槙原、桑田。
そら勝てませんて・・・。

そう思うと、仙台育英対大阪桐蔭 見てみたいですねえ。
(そういえば5年ぐらい前に物議を醸した試合がありましたね。)
返信する
Unknown (まめちち)
2023-08-21 10:06:41
hanahana様、コメントありがとうございます。

hanahanaさん、慶応強いですね。
秋まではさほど打撃もすごい感じはなく、まあ並みのチームかなと思っていたのですが、選抜で負けて帰ってきてから劇的に伸びましたね。

振りの鋭さもありますが、チャンスと見るや畳みかけるところは迫力を感じます。
準々決勝はさすがに東恩納投手を打てないのではと思っていたら、6回一気にチャンスと見るや畳みかけました。
それを後押しするスタンドの応援は、
神宮の大学の応援よりも数倍迫力がありますね。

何か遠慮気味な大学の応援と比べ、甲子園での応援はすごかった。ワタシスタンドにいて、ド迫力を感じました。
そして内野席でも外野席でも、点が入るたびに肩を組んでの若き血の大絶叫がそこかしこに。

なんだか慶応がいい感じに見えてきましたね。

2006年に3連覇を狙った駒大苫小牧の前には、ワセダの早実が立ちはだかりましたが、17年後の今年、連覇を狙う仙台育英の前に、今度は慶応が立ちはだかるのでしょうか。

まあでもワタシは、大会に入ってから何だか土浦日大が気にかかってしょうがないんですけどね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

高校野球」カテゴリの最新記事