≪第90回選抜高校野球大会≫ ~甲子園~
【決勝】
大阪桐蔭 5-2 智辯和歌山
大阪桐蔭 最強の春連覇! 智辯和歌山、高嶋監督の執念も及ばず。
大阪桐蔭には、感服しました。
この日の決勝。
見るところ大阪桐蔭、前日の準決勝から何か大阪桐蔭は、
打線全体が少し狂わされている感じがしました。
もちろんこの日の智辯和歌山の先発・池田投手は、
前日の三重・定本投手の投球を参考にして、
気迫の攻めの投球を続けて好投しました。
しかしながら大阪桐蔭打線が絶好調なら、
中盤までに崩せていた相手のようにも見えました。
だがそうはならなかった。
そして4回には先制点を奪われるという前日に続いての嫌な展開。
そんな、
焦りが出ても仕方のないような試合展開の中で、
大阪桐蔭は全く動じるところを見せずに戦い、
落ち着いて試合の流れを引き戻して逆転。
盤石な戦いぶりで、
2年連続で”選抜優勝”というゴールのテープを切りました。
見事というしかありません。
かつても恐ろしく強いチームはいくつもありました。
豪打で圧倒、剛腕がゼロ封などなど、
印象に残ったチームはあまたありました。
しかしながら、
準決勝、決勝の接戦を勝ち抜いたこの大阪桐蔭のチームに、
ワタシは本当に強い印象を抱きました。
このチームは、
したたかに試合を組み立て、
どんな展開になろうともしなやかに自分のペースにもっていくことができる、
本当に稀有なチームだと思います。
大勝できるだけの力を持ったすごいチームなのですが、
そんな「大勝の試合」では彼らの真価を見ることはできない、
「なんだかうまく事が運ばない」という試合にこそ、
彼らの真価が発揮されるんだな……
そんなことを強く思いました。
相手のチームは、
接戦に持ち込んで「もうちょっとで・・・・・」と思うことでしょうが、
その”もうちょっと”は、
実は限りなく大きい差がある”もうちょっと”なんだと思います。
そんな優勝でした。
さあ、これから夏の選手権、
「最強伝説」の仕上げにチームは向かっていきます。
いったいどんなドラマを見せてくれるのでしょうか?
ますます楽しみになってきました。
ライバルたちはいったい、
このしなやかでしたたか、
そして「最終兵器」と言ってもいい根尾選手というスーパースターをも擁しているこの大阪桐蔭に、
どうやって立ち向かっていくのでしょうか。
大阪桐蔭の戦いぶりを見ていて、
ワタシは大相撲の横綱・白鵬が63連勝をしたころを思い出していました。
この頃の白鵬、
まさに双葉山の「木鶏」を目指しており、
最強だったころです。
がっちりと相手を受け止め、
相手の力を吸収、
しなやかに、そしてしたたかに、
「絶対負けない」相撲を展開していました。
相手がどんなことをしても、
決して負けない・・・・って感じでしたね。
そんな【王者の風格】を大阪桐蔭の戦いぶりに感じました。
最後に。。。。。
その投打にわたる力、身体能力、そしてマインド。。。。。
全てを兼ね備えた根尾クン、
どうしてもひいきのチームに欲しくなっちゃいました。
そんなこんなで、
90回記念の選抜も、
幕を下ろしましたね。
いよいよ夏は100回記念の夏です。
どんな大会になるのか、
今から楽しみです。
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