さて、
準決勝を迎えた今年のセンバツ。
第1試合 日大三 広陵
第2試合 大垣日大 興南
の対戦となりました。
非常に興味深い対戦です。
今年の準決勝、
キーワードは【4強の壁】
実は、
ベスト4のうち3校は、
秋の地区大会で準決勝敗退のチームなのです。
日大三 東京都大会準決勝敗退
広陵 中国地区大会準決勝敗退
興南 九州地区大会準決勝敗退
大垣日大 東海地区大会優勝&明治神宮大会優勝
しかも、
3チーム共に大会前は優勝候補1・2番手に上げられていたチームだったので、
秋の大会は”消化不良”に終わってしまったといってもいいでしょう。
その悔しさを糧に、
冬場に鍛えこんできたものがうかがえる、
今大会となっています。
一方の大垣日大は、
いち早く”秋の日本一”を達成したチームです。
【秋春連覇】は実は本当に難しいことで、
明治神宮大会が今の方式(各地区大会優勝校を集めて行う”秋の日本一”を決める大会)になってからは、98年の横浜、2002年の報徳学園の2校しか”連覇”は達成していません。
それだけに、大垣日大の快進撃は”あっぱれ”というほかないですね。
さて、
話を戻しましょう。
秋に準決勝敗退という悔しい思いをした3校は、
この春では全国の舞台で、
この壁の突破に挑んでいくことになります。
展望してみましょう。
【第1試合】 日大三 広陵
広陵・有原に好調日大三打線が挑む
試合のポイントはひとつ。
有原と日大三打線の対決だろう。
ここまでやや対戦相手に恵まれた感のある日大三。打線も好調だが、いよいよ大会屈指の好投手である有原を迎え、どのような攻撃を仕掛けることが出来るであろうか。
日大三打線は、どちらかというと速球派には強い傾向がある。
秋の東京大会でも、帝京・伊藤、早実・鈴木の速球派にはスムーズにバットが出ていた。そういう面では、有原に気後れすることはないだろうが、有原の安定感は今大会では群を抜いている。
初戦の立命館宇治戦の序盤こそ球が散らばって彼本来の出来ではなかったが、2回戦、準々決勝と強敵を相手にしてその投球は冴え渡った。本来は制球力に優れた投手だけに、制球を乱して自滅することは考えにくいだろう。
一方広陵の打線は、中京大中京のエース森本を打ち崩して、エンジンがかかってきた。特に4番・丸子の速い打球は高校生離れしており、この前にランナーをためたいところだろう。
心配があるとすれば、左投手対策。今大会でも2回戦では宮崎工・浜田の前に大いに苦しめられた。日大三・山崎もタイプとしては似ているだけに、テンポよく投げさせる前に捉えたいところだろう。
日大三とすれば、2~3点の失点は覚悟の上か。それ以上に打って勝利をつかみたいところだ。
総合力で上回る広陵は、理想的な展開だった準々決勝の戦いぶりを再現したいところだ。序盤の先制点がどうしても欲しいところ。
【第2試合】 大垣日大 興南
難攻不落の島袋に挑む好調・大垣日大打線
興南・島袋の左腕が冴え渡っている。
昨年の花巻東・菊池に続くキラキラと光る豪腕。昨日は帝京の破壊力ある打線に対して、結局本塁を踏ませず完封。関西・智弁和歌山・帝京と、3戦連続で相手強力打線を沈黙させた力は、本物を通り越して脅威だ。
その島袋に対して、好調の大垣日大打線が挑んでいく構図か。
大垣日大は、昨日は序盤の大量点に守られて阿知羅がスイスイと完投。エース葛西を休養させられたことは大きかった。葛西が万全の状態で臨むことが出来れば、そうは失点しないと思われるため、ポイントを島袋攻略の一点に絞って試合を進めることが出来よう。その葛西は、テンポよく投げ込む低目への制球力が抜群。攻略しづらい投手だ。
興南の打線は、準々決勝で足を絡めて帝京を攻略したような攻撃が望まれるところ。3点を奪えばまず島袋で逃げ切りを図れるため、前半からコツコツと1点ずつ奪いに来るだろう。
大垣日大としては、なんとしても先制点が欲しいところ。立ち上がりは決して悪くない島袋だが、大垣日大は立ち上がりに何とか攻め込みたい。ベテラン・阪口監督の采配も見ものだ。
さあ、準決勝。
この準決勝を超えれば、
決勝までは雨で1日休養が取れる公算が強い。
万全の体制を整えて、4強の壁に挑む。
準決勝を迎えた今年のセンバツ。
第1試合 日大三 広陵
第2試合 大垣日大 興南
の対戦となりました。
非常に興味深い対戦です。
今年の準決勝、
キーワードは【4強の壁】
実は、
ベスト4のうち3校は、
秋の地区大会で準決勝敗退のチームなのです。
日大三 東京都大会準決勝敗退
広陵 中国地区大会準決勝敗退
興南 九州地区大会準決勝敗退
大垣日大 東海地区大会優勝&明治神宮大会優勝
しかも、
3チーム共に大会前は優勝候補1・2番手に上げられていたチームだったので、
秋の大会は”消化不良”に終わってしまったといってもいいでしょう。
その悔しさを糧に、
冬場に鍛えこんできたものがうかがえる、
今大会となっています。
一方の大垣日大は、
いち早く”秋の日本一”を達成したチームです。
【秋春連覇】は実は本当に難しいことで、
明治神宮大会が今の方式(各地区大会優勝校を集めて行う”秋の日本一”を決める大会)になってからは、98年の横浜、2002年の報徳学園の2校しか”連覇”は達成していません。
それだけに、大垣日大の快進撃は”あっぱれ”というほかないですね。
さて、
話を戻しましょう。
秋に準決勝敗退という悔しい思いをした3校は、
この春では全国の舞台で、
この壁の突破に挑んでいくことになります。
展望してみましょう。
【第1試合】 日大三 広陵
広陵・有原に好調日大三打線が挑む
試合のポイントはひとつ。
有原と日大三打線の対決だろう。
ここまでやや対戦相手に恵まれた感のある日大三。打線も好調だが、いよいよ大会屈指の好投手である有原を迎え、どのような攻撃を仕掛けることが出来るであろうか。
日大三打線は、どちらかというと速球派には強い傾向がある。
秋の東京大会でも、帝京・伊藤、早実・鈴木の速球派にはスムーズにバットが出ていた。そういう面では、有原に気後れすることはないだろうが、有原の安定感は今大会では群を抜いている。
初戦の立命館宇治戦の序盤こそ球が散らばって彼本来の出来ではなかったが、2回戦、準々決勝と強敵を相手にしてその投球は冴え渡った。本来は制球力に優れた投手だけに、制球を乱して自滅することは考えにくいだろう。
一方広陵の打線は、中京大中京のエース森本を打ち崩して、エンジンがかかってきた。特に4番・丸子の速い打球は高校生離れしており、この前にランナーをためたいところだろう。
心配があるとすれば、左投手対策。今大会でも2回戦では宮崎工・浜田の前に大いに苦しめられた。日大三・山崎もタイプとしては似ているだけに、テンポよく投げさせる前に捉えたいところだろう。
日大三とすれば、2~3点の失点は覚悟の上か。それ以上に打って勝利をつかみたいところだ。
総合力で上回る広陵は、理想的な展開だった準々決勝の戦いぶりを再現したいところだ。序盤の先制点がどうしても欲しいところ。
【第2試合】 大垣日大 興南
難攻不落の島袋に挑む好調・大垣日大打線
興南・島袋の左腕が冴え渡っている。
昨年の花巻東・菊池に続くキラキラと光る豪腕。昨日は帝京の破壊力ある打線に対して、結局本塁を踏ませず完封。関西・智弁和歌山・帝京と、3戦連続で相手強力打線を沈黙させた力は、本物を通り越して脅威だ。
その島袋に対して、好調の大垣日大打線が挑んでいく構図か。
大垣日大は、昨日は序盤の大量点に守られて阿知羅がスイスイと完投。エース葛西を休養させられたことは大きかった。葛西が万全の状態で臨むことが出来れば、そうは失点しないと思われるため、ポイントを島袋攻略の一点に絞って試合を進めることが出来よう。その葛西は、テンポよく投げ込む低目への制球力が抜群。攻略しづらい投手だ。
興南の打線は、準々決勝で足を絡めて帝京を攻略したような攻撃が望まれるところ。3点を奪えばまず島袋で逃げ切りを図れるため、前半からコツコツと1点ずつ奪いに来るだろう。
大垣日大としては、なんとしても先制点が欲しいところ。立ち上がりは決して悪くない島袋だが、大垣日大は立ち上がりに何とか攻め込みたい。ベテラン・阪口監督の采配も見ものだ。
さあ、準決勝。
この準決勝を超えれば、
決勝までは雨で1日休養が取れる公算が強い。
万全の体制を整えて、4強の壁に挑む。