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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

センバツ2021 第1日・第2日雑感

2021年03月21日 | 高校野球

選抜高校野球が2年ぶりに開幕。
開会式は簡素化されましたが、
この甲子園で大会ができる喜びがあふれました。

開幕したセンバツ。
1・2日目の対戦が行われ、
熱戦に日本全国が歓声に包まれました。

≪第93回選抜高校野球大会≫
【第1日】
第1試合 神戸国際大付 3×ー2 北海 (延長10回)
第2試合 仙台育英 1-0 明徳義塾
第3試合 健大高崎 6-2 下関国際

【第2日】
第1試合 天 理  7-1 宮崎商
第2試合 鳥取城北 6-2 三島南
第3試合 東海大相模 3-1 東海大甲府(延長11回)


まず初日は、
第1試合から延長、サヨナラという熱戦でした。

神戸国際大付はエース阪上のヒジの状態が思わしくなく2回途中で降板。
前半は北海のペースで進みましたが、
北海の”ドクターK”木村を中盤以降とらえ始めた神戸国際大付は、
9回に相手のミスもあり追いつくと、
10回には連打でサヨナラ勝ちを収めました。

神戸国際の打線はかなり振れていましたね。
木村投手は前半からかなり飛ばしていましたので、
終盤やはり球の抑えが効かなくなっていました。


第2試合は力のある名門同士の戦い。
明徳義塾の代木はヒットこそ許すもののホームは踏ませず、
10安打を浴びながらわずかに最少得点の1点に仙台育英打線を抑えました。

何度もあったピンチの中、
代木を救ったファインプレーの数々は、
「さすがは守備の明徳」
とうならせてくれるものでした。

しかし、
この「完全に明徳の勝ちパターンの試合」に、
そうはさせじと立ちはだかったのが仙台育英のエース伊藤。

先発左腕の古川を継いで4回のピンチにマウンドに上がった伊藤。
とにかくキレのいいストレートを内外角に投げ込み、
明徳打線に全くスイングをさせませんでした。

終わってみれば5回1/3をノーヒットわずか2四球と完全に抑え込み、
この名門対決を制しました。

初戦得意の明徳義塾は、
今回も相手を丸裸に研究して自分ペースで試合をしましたが、
相手の伊藤投手の想定を上回るピッチングに、
なす術がありませんでした。

毎回好チーム、
特に投手・守備では甲子園戦術を駆使して守り切るチームで登場する明徳ですが、
敗れる試合では投打で「力で押し切られる」という事が多い印象の昨今です。

やはり「打てないと頂点まではたどり着かない」
最近の高校野球。

40回の甲子園で、
唯一決勝進出(優勝)を果たした2002年のチームは、
やはり森岡を中心に「打てるチーム」でしたから、
何とかこの「全国上位への壁」を破るには、
強打のチームを作るしかないのではないでしょうかね。

勝った仙台育英は、
完全に数年前と比べて「殻を破った」チームが作られている感じです。
この試合の勝ち方を見ても、
「今年こそは頂点へ」の期待、
高まっていると思いますね。
視界は良好です。

第3試合の健大高崎は、
こちらも自慢の打線ではなく、
エース高松の好投が光りました。

打線は初戦の硬さというものもあり、
あまり機能していませんでしたね。

健大高崎はあと2枚の投手を擁しているので、
意外に打線ではなく投手力で勝ち上がっていく大会になるかもしれません。

第2日の第1試合では、
注目の好投手である天理・達投手が登場しました。

達投手は190センチを超える長身から投げ下ろす速球に注目が集まっていましたが、
球の速さよりその制球力の良さが見事でした。

秋は県大会で智弁学園打線を抑え、
近畿大会では大阪桐蔭打線に打ち崩されましたが、
この「全国屈指」といわれる2校の打線を相手にしてきた経験から、
冬場に制球力にさらに磨きをかけてきた跡がうかがわれました。

2回戦で対戦するのは、
こちらも強打自慢の健大高崎。
この試合で達投手の真価が発揮されるか、
楽しみな対決です。


第3試合では歴史上2回目の「タテジマ対決」、
東海大相模と東海大甲府の対決がありました。

前評判では東海大相模が上回っていたものの、
秋の関東大会では東海大甲府が逆転サヨナラ勝ち。
いったいどんな展開になるかとみていたら、
関東大会と同じような展開となりましたね。

東海大相模は、東海大甲府のエース若山に対して、
秋の関東大会と同じように全くとらえることができず、
回を重ねていきました。

全く同じような展開の1-0相模リードで迎えた8回裏、
甲府が反撃を開始して同点。
しかし違ったのは、ここで勝ち越し点を狙ったランナーをホームで刺して勝ち越しを許さなかったこと。
甲府は勝ち越してさえいれば、
逃げ切って相模に「連勝」となったところでしたが、
同点でとどまったことで勝機をつかみ損ねました。

東海大相模は9回から、
満を持して(ワタシの見立てでは、ワンポイント遅れた継投に映りましたが……)エース石田を投入。
石田は見事にベンチの期待に応え、
3イニングをわずか1安打無四球に抑えて、
チームに勝利を呼び込みました。

打線はようやく11回、
疲れの見え始めた甲府のエース若山をとらえて2点を取り、
苦しい試合を勝ち切りました。

やはり今年の東海大相模。
例年と比べて打線の破壊力は今一つという事前の評価通りのチームのように見えましたが、
反対に投手陣は先発した石川にエース石田と、
計算できる投手が複数枚揃っていて、
ロースコアのゲームに活路を見出していけるかが勝ち上がりのカギになりそうです。


2年ぶりのセンバツ。

やっぱり高校野球という究極のトーナメント戦はいいなあ・・・・
そんな思いしかありません。
いいものです。

そして傾向としては、
古くから言われる「春は投手力」というのが、
色濃く表れた2日間の戦いぶりですね。
まだホームランも出ていませんしね。

しかしここから、
本格的に大会が始まるといって過言ではないでしょう。

どんなドラマが展開されるのか?

今から楽しみです。




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