第10日の甲子園。
1日の雨天ブレークを挟み、
この日から3回戦が始まりました。
第二試合は、
評判の高い好チーム同士の激突、
慶応vs広陵の試合がありました。
まずは立ち上がり、
慶応が広陵の好投手・高尾の立ち上がりを攻め2点を先取。
高尾は相手打線を意識しすぎて、
少し慎重になりすぎましたかね。
その後慶応が1点を追加しましたが、
ここから広陵がその力をじわじわと発揮し始め、
1点ずつ返し7回に同点。
試合は徐々に広陵に傾きかけました。
そして迎えた9回裏。
この回からマウンドに上がった松井から、
広陵は先頭の谷本がヒットで出塁。
俄然サヨナラの空気が甲子園を包みました。
松井は初戦では1イニング4失点と厳しいピッチングになり、
不安を抱えたままのマウンド。
ここで迎えたのが、
この年代で最高のスラッガーと言われる真鍋。
なんというか、
「やっぱりこういう時には、最高のバッターに回ってくるのが野球ってもんだなあ」
なんでワタシ、ひとりごちていたりしたんですが。
ここで広陵の選んだ作戦は送りバント。
最終回同点、
そして地方予選から今ひとつ当たりの出ていないバッターという状況からすると、
至極真っ当な作戦です。
しかし。。。
高校野球おやじからすると、
「打たせて〜」
って感じでした。
そしてバントした真鍋、
やはり慣れていないというのもあったでしょう、
上げてしまい送れずじまい。
そして広陵は、
このビッグチャンスを逃して、
試合を決めることができませんでした。
試合は延長タイブレークへ。
ここで慶応のエンジョイベースボールが炸裂。
まず最初のバッターにバントを選択せず打たせてヒット。
その後チャンスに畳みかけ3点をもぎ取り、
同じくタイブレークで敗れたセンバツのリベンジをも果たして、
強豪広陵を撃破しました。
慶応は県大会からのいい流れを、
ガッチリ手放さずここまできましたね。
目標は「慶応日本一」です。
なんだかその匂いも、
漂ってきましたよ。
第四試合は関東勢同士、
しかも松戸と土浦、
そう、常磐線バトルとなりました。
力がある専大松戸に対して、
この大会乗っている土浦日大。
試合前から楽しみな対戦でした。
この試合、
専大松戸の応援団、
ブラバン含めて、
大雨で東京ー大阪間の新幹線が止まったため、
なんと試合開始になっても球場に到着することができず。
平成の頭ごろ、
埼玉から初出場の大宮東の応援団が、
お盆の大渋滞に巻き込まれて試合の最後のシーンまで球場に到着できなかったのを思い出しました。
そんな中専大松戸は、
手拍子だけの応援に応え序盤に大量6点を先取。
試合は決まったかに思えました。
しかしここから、
乗っている土浦日大の大反撃が始まりました。
連打連打で一気に5点を返すと、
あとはイケイケ。
同点、逆転、突き放しと理想的な展開に持ち込み、
終わってみれば10-6の快勝。
一気に8強まで駆け上がってきました。
土浦日大の戦い方、
いいですね。
1回戦はタイブレーク爆発、
2回戦は強豪に完封、
そして3回戦は大逆転勝ち。
なんだかここも、
甲子園で大きく成長してきた感じがします。
まだ熱い夏は終わらないですよ。
そして第一試合では沖縄尚学が貫禄勝ち、
第二試合でも八戸学院光星が力を見せつけて8強入りしました。
この日も4試合、
熱かったですね。
今日もまた、
熱い4試合が待っています。