エンジェルスがプホルスをリリース。 長期契約の弊害

昨日、
ＭＬＢのＬＡエンジェルスがプホルスをリリースしたことを発表しました。

シーズンが始まって30試合ぐらいのこの時点でのリリース。
う～ん、やっぱりメジャーだなあ・・・・・との印象ですね。

ＭＬＢでは圧倒的にエンジェルスファンのワタシ。
まあ、そうはいってもここ5～10年ぐらいは、
かつての熱量は全くなく、
勝っているときに注目するぐらいのものでしたが。。。。

まあ、大谷が入団してからは、
その注目度は増しましたがね。

ワタシのエンジェルスで思い出すプレーヤーといえば90年代、00年代の選手ばかり。
サーモン、Ｇ．アンダーソン、アースタッドなどの長く活躍してくれた選手は思い出すことも多いのですが、
そのほかにエドモンズ、カーチス、チリ・デービス、ディサシーナなどの90年代の「弱い時代」にチームを支えてくれた選手を、
思い出したりしますね。
投手ではフィンリー、ラングストンにパーシバル、Ｋロッドなんかを思い出します。

まあ、
最近は気を入れて見ていないというのがバレバレですね。

そんなエンジェルスが、
長いこと主砲として支えてくれていた・・・・・というよりも、
長い間不良債権としてチームに影を落とし続けていたプホルスを、
ようやくリリースしたかという感じですね。

まあ、それも10年契約の最終年ですから、
キャップをひっ迫させ、
このところの長期低迷の主原因といわれたプホルスのリリース、
「遅かったなあ」って感じですね。

やっぱり「巨大10年契約」なんていう契約は、
失敗するリスクのほうがはるかに高いってこと、
思い知ったのではないでしょうかね。

まあ、成績を見れば一目瞭然。
カージナルス時代に光輝いたプホルスは、
赤いユニを着てからというものその輝きは、
まあどう甘く見積もったとしても50～70％程度の輝きにとどまりました。

カージナルス時代には「メジャー最強打者」として常に．330　40本　110打点　ＯＰＳ1.00以上を記録していましたが、
エンジェルスに移ってきてからはカージナルス時代の打撃は影をひそめて、
「並の4番」という感じの選手という印象が強くなっていきましたね。
ケガも多くて、途中からは衰えも激しくなって、
．250　30本　OPS　0.7台の成績という感じですもんね。
とても10年2億5,400万ドルの価値に見合うような選手ではなくなっていました。

特にトラウトが出現してきてからというもの、
プホルスの粗ばかりが目立つという感じの近年でした。

それでもカージナルス時代からの「通算記録」では、
毎年のようにメジャーでも稀有な記録を更新し続けて、
通算安打は優に3000本を超え、本塁打667本は歴代5位、2112打点は歴代2位というすごい記録を残しています。
殿堂入りは間違いないところですが、
将来語られるのは”カージナルスのユニを着た”プホルスで間違いないでしょう。

まあ、
ワタシはプホルスに対してはさほどシンパシーは感じていないので、
リリースしたことにより今後エンジェルスというチーム全体が良い方向に進むことを期待しています。

2010年ぐらいまでは毎年西地区の優勝争いを繰り広げていたチームが、
プホルス入団後は10年間で地区優勝わずかに1度、
2位ですら1度っきりという低迷を続けていることが、
この契約がチームにとって福音をもたらさなかったという何よりの証左でしょう。

ちなみに、
マイク・トラウトがプホルスより大型の契約を結んでいますが、
彼は完全なる「フランチャイズ・プレーヤー」なので、
その意味合いは全く違うと思います。

大谷はどうなるのか？
それは神のみぞ知るという事でしょうね。

プホルズとトラウト、
メジャー屈指の強打者が並び立つという時代は昨日をもって終わりを告げました。
そして今は、
トラウトとオータニ、
この両強打者が並び立つ打線になっています。

まあしかし、
エンジェルスが勝つためにはなんといっても投手陣の整備、
それに尽きますがね。

ま～ひどい投手陣だねえ・・・・・
と嘆きたくなるような投手陣ですから、
やっぱり大谷の投手としての力も、
チームにとっては欠かせないものでしょう。

頑張ってほしいですね。

今「メジャー最強」とも言われるドジャースに大きく水をあけられているエンジェルス。
何とかポストシーズンに出場し、
初の「フリーウェイシリーズ」を実現してもらいたいと思います。

そうなればワタシの「メジャー熱」も、
再燃すること請け合いなんだけどなあ。。。