隔週で配信される、小倉唯さんのYouTube動画付きラジオ『ゆいしょ!』。
昨夜の第9回では、2週前にやった唯さんへの「一問一答」に対する回答の「深堀り」コーナーがありました。
ちなみにブログのヘッダー画像にある「竜田揚げ棒事件」というのは…
彼女とマネージャーの杉野さんが、コンビニで買った「竜田揚げ棒」が…
スタジオに着いて開けてみたら袋に入ってなかった…
というもので、単なる店員さんのミスだったみたいです。
でも番組中に流れる視聴者のチャットを見ていると…
やはりみんなの関心は「もし1日だけ男性になれたら何をしたい?」の質問に…
唯さんがひそひそ声で「ナンパ」と答えたことへの深掘りだったみたいです。
実は彼女、ずっと以前にもラジオで、同じような質問に対して、同じ答えをしていた記憶があります。
ところが今回は、深掘りということで、ちょっと考えをめぐらして…
女性の立場から考え直したらしく…
「いや、でもよくないよ!知らない人に声なんか掛けられるの、怖いもの!」ということになり。
「ダメダメ!」
「みなさん、ナンパはいけませんよ!」との勧告が。
その代わりの答えを考えて…
「坊主頭にする。サッパリスッキリ」
いや、いまどき坊主頭なんて一部の中学高校の野球部ぐらいでしょ。笑
さらに考えて…
「許される限りの恰好で(上を脱ぐ仕草)ランニングをするとか…」と。
どうも話を聞いていると…
男になったらやりたいこと=男性にしかできないこと、男性にだけ許されること、という解釈のようですね。
坊主頭にしてみたいとか、上裸で走りたいと真剣に思っているのか?という観点から見たら、かなり疑問。
この辺は唯さん、けっこう天然さんですからね。笑
続けて…
「個人的にですけど……上、着てていいと思うんですけど、なんで(男性は)着ないのもいいんですか?」
上を脱いで「地区B」を敢えて人前に晒す男性がいるのが理解できない、どうして?ということのようです。
視聴者のチャット欄には…
「筋トレしてもパージしても唯ちゃんにはモテないという重要な知見を得た」と発言が。笑
この場合の「パージ」というのは、ゲームやアニメオタク方面の俗語で「脱ぐこと」です。
私の記憶では、以前にやはり唯さん、筋肉ムキムキ自慢の男性に対してもネガティブな見解を示していました。
まあその辺は個人の感性ですが…
横で杉野マネージャーが「返しに困る質問ですね…」と言っていました。
確かにこういった事象については、本当に「深堀り」すると、ジェンダー論になって、かなりややこしいです。
ナンパにしても、男性がやるのは、他人からは苦笑されながらも、一応常識的に赦される範囲の行為。
でも逆に女性が男性に街角で「ちょっとそこの彼、私とデートしない?」と声をかけていたら…
それはストレートに「客引き」と取られてしまうでしょう。
そこに「搾取する性」と「される性」という違いが浮かび上がってきて、深刻なテーマになってしまいます。
上裸で「地区B」を公衆の面前に晒すという行為も、男性は、TPOにもよりますが、一応OKとされているのに…
女性がそれをやったら「公然わいせつ」として、罪に問われたりする。
西欧の文化でもそうですよ。
たとえば、フィレンツェのシニョーリア広場にレプリカが置いてある、ミケランジェロの「ダビデ像」は…
全裸で、男性器もちゃんと付いてます。
街角に置く彫刻でも、ベルニーニなど少し後の時代の彫刻家からは、女性の裸体を表現していますが…
そこにもしも、女性器を彫り込んでしまったとしたら、完全に「アウト」です。
しょっ引かれて、ひどい刑罰を受けてしまったでしょう。
なぜ男ならセーフ、女だとアウトなことが、いろいろとあるのか。
唯さんはすごく慎重に、オブラートに包むように質問していたし、深い意図はなかったのだと思いますが…
もし「なんで?」と正面切った疑問として扱うと、避けようもなく、ジェンダー問題に突き当たります。
ただ、本当にそこまで問うつもりはなかった、と思いますが…
唯さんもけっこう「策士」(厳密には「士」じゃないけど)なので、ひょっとしてひょっとすると…
深い意図を隠しながら、しれっと「逆質問」した可能性が、無きにしもあらず、かも。
番組の雰囲気は、唯さんの天然っぷりをみんなで笑う、楽しい感じでしたけど。
まあ、真面目な人というのは往々にして、意図せずいろんな問題の核心に触れてしまうことがありますから。
今回の『ゆいしょ!』はそんな回でした。