秋アニメに、新たに3本のレギュラーがある小倉唯さん。
そのうちのひとつ『ビックリメン』第2話を視聴しました。
唯さんが演じる「十字架」という少女は、普段は学校のアイドル的な存在。
外見だけでなく、性格も天使(ただちょと食いしん坊?)な女の子です。
ところが、悪魔属性のビックリマンシールを額に貼られると「黒十字架天女」に変身してしまう。
そのときの声の演技が圧巻でした。
純粋な凶悪さと、どこか人格がぶっ壊れたような狂気をはらんだセリフ回しは…
以前『ブラッククローバー』というアニメの、ヴァニカ・ゾグラティス役で見せてくれたものを…
さらに数段グレードアップしたもの。
それに今回は、色っぽさと「熟女感」が加わって、今まで聞いたことのない声の演技でした。
しかも、実年齢よりも10歳以上は上の、40代の「色悪」の声。
外見が見えないから、年齢を越えた演技が普通の俳優よりさらにリアルに出来るのが、声優の醍醐味です。
唯さんの声色の幅、演技の幅がとても広くなっているのは、もう数年前から感じていましたが…
ただ一点、色気、艶っぽさの表現だけはまだまだ、と思っていたのですけれど…
今回の「黒十字架天女」で、そこも征服して来たなと。
しかも年齢がかなり上がった女性の声を、高いレベルの演技力で演じられるようになった。
唯さん、声の俳優としては、もはや無敵になっています。
多分「十字架」という役には二面性があって…
別のシールを貼ると「天使」もしくは「女神」的なキャラになるのでしょう。
アニメの物語の設定自体は「う~ん」で、ちょっとついて行けない感じですけれど…。
彼女、既に立派な実力派・演技派なのに、作品には恵まれないんですよね。
でもこの実力を備えているなら、近いうちに必ず「跳ねる」当たり役に出会えることでしょう。
唯さんの新境地の演技は、ファン目線を離れて客観的に評価しても、掛け値なしに素晴らしい。
「十字架」の声のバリエーションを楽しむためだけにでも、最後まで視聴を続けられそうです。
蛇足になると思いますが、誰かがYouTubeに上げた、感想動画を貼っておきます。
2分30秒の短い動画ですので、ご興味のある方だけどうぞ。