トランプのことを「トラさん」だなんて親しみを込めた呼び方をしてる人もいるようですけれど...
最近のウクライナ‐ロシア戦争に関して彼が言ってること、やってることを見てもそんな風にかわいく呼べますかね。
こちらBBC報道より。
<引用開始>
バーンド・デブスマン(フロリダ)、ジョージ・ライト(ロンドン)ヴィタリー・シェフチェンコBBCモニタリング・ロシア編集長アメリカとロシアの高官による会合が18日、サウジアラビア・リヤドで開かれ、ウクライナでの戦争終結をめぐる協議が行われた。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、自国が協議の場に招かれなかったのは「驚き」だと述べた。この発言に、ドナルド・トランプ米大統領は「失望した」とし、ウクライナを非難した。
トランプ氏は、フロリダ州の私邸マール・ア・ラーゴで記者団の取材に応じた。裏切られたと感じているかもしれないウクライナの人々へメッセージはあるかと、BBCの記者が尋ねると、ウクライナは交渉の場に自分たちの席がないことに「気分を害している」ようだが、「この3年間、そしてそれよりもずっと前から席はあった。(戦争は)かなり簡単に解決できていたはずだ」と述べた。
さらに、「そもそも(戦争を)始めるべきではなかった。取引できたはずだ」と、戦争が始まった責任がウクライナ側にあるかのような発言をした。
<引用終わり>
「始めるべきではなかった」だって?え、ウクライナが?
そしてこんな発言も。以下Bloombergの記事から引用。
<引用開始>
(ブルームバーグ): トランプ米大統領は19日、ウクライナのゼレンスキー大統領を「選挙を実施しない独裁者」と呼んだ。米国とロシアで交渉している戦争終結のディール(取引)について、ウクライナに条件を受け入れるよう圧力を強めた。
トランプ氏は、バイデン前大統領が提供した支援を悪用しているとゼレンスキー氏を非難。戦争が続いているのはウクライナに責任があるとほのめかした。
<引用終わり>
おまけに「もし彼(プーチン)が望むならウクライナ全土がロシアのものになる」と。
どうもウクライナ側に「調停してやる」代わりに、レアアースなどウクライナが持っている地下資源をよこせ、とディールを要求したら...
(と言っても約9兆円の軍事支援に対して約75兆円分の地下資源を要求するというとんでもない高利貸)
それを拒否されたのが気に入らなかったようですね。
彼の調停に任せると結局ロシアの思惑通りの結末になりそうです。
要するに、トランプはプーチンと仲良し、とまでは行かなくても一種の同志みたいなもので...
世界はいくつかの、地域の覇権国家が分け合えば良いと思ってるんだなと。
おそらく習近平やモディとも同じように付き合う可能性があるのでしょう。
あくまでもアメリカ...というよりは「俺様」の利益にかなう限りにおいて、ではあるでしょうけれど。
でも利益がぶつかるところでは、そうした独裁者たちと「ディール」して、うまくやろうということでしょう。
それ以外の、地域的覇権国家以外の国なんて捨ててかえりみない。
そんなやつが、本当に「日本がいざという時になったら助けてくれる」なんて思いますか?
彼は明白な人種差別主義者です。白人の国ウクライナでさえこんなに簡単にポイ捨てする男が...
黄色人種のアジア人のために本気になって「助けてくれる」なんて思っている人たちは、果てしないお人よしですね。
お人よしを通り越して、願望が現実になると思い込むヤバい妄想。
とにかく強いもの、デカいものを好む男。そっちに味方してつくやつ。
あの金正恩を「天才だ」なんて言って気に入ってたりする。
そういう男にヘイコラすること、ひたすら貢ぐことしかできない為政者を持った国がどうなるか。
そういう国に住んでいる人が、この先どういう目にあうか。
その結末から目をそらそうと思っても無理な時まで、もうあと何年あるか。
ここまではっきりした近未来から、まだ目をつぶって生きるのですか?