「なんでですか!どうして呼んでくれないんですか静雄さん!!」
「い、いいだろ別に・・・」
「やですよ・・・ていうかついこないだまで普通に名前で呼んでくれてたじゃないですかっ」
むぅ、と目の前の少年が頬を膨らませる。
その動作が可愛いと思えてしまった。
(駄目だ駄目だ)
このままじゃ近いうちに理性がブチ切れる気がする。
(人の気も知らねぇで・・・)
勿論、恋人だ、正臣のことは名前で呼びたい気持ちもある。
しかし、可愛過ぎるのだ。
最初の頃はよかったが、近頃じゃ自分の理性の糸が悲鳴を上げている。
名前を呼んだら、切れると思う。
理性が切れたら---彼を、壊してしまうかもしれない。
冗談抜きで。
そんなことを考えていたら。
----ちゅっ
「ッッッ!!!!????」
唇の感触に驚いて目を見開くと、目を閉じた正臣のドアップ。
さらに、首の後ろにはがっちりと両手が回され、キスから逃れられないようになっていた。
ぷは、と離れると互いの舌に銀糸が伝った。
ぺろり、と唇を舐める正臣を見ていられない。
しかもいつの間にか、静雄の大腿に、向き合って座っている。
(絶対、誘ってるとしか思えない!!!!)
さらに今日においてはいつものようなパーカーではなくて、薄手で鎖骨の大きく出たTシャツを着ていた。
「呼んでくれるか、理由を言ってくれるまで、ず~~~~っっっとキスしますから!」
「な・・・何を・・・!」
何を言ってるんだこいつは。
(襲っちまうぞ・・・!!!!)
ああもう、どうしようかと悩んだが、このまま悶々としても何も変わらない。
仕返しとばかりに、こちらからキスした。
さっきよりも深く、巧く。
「ん・・・ふぅ、は」
気持ち良さそうな高い声が漏れる。
うん、やめよう。我慢やめよう。我慢よくないな。
可愛いし。
「・・・呼んだら、」
「・・・・・・?」
「その、」
「教えてくださいよ」
自分でも頬が赤くなるのを感じた。
「・・・・・・恥ずかしいのと・・・我慢できなくなるから、だよ」
恥ずかしさといたたまれなさで、小さい声でぶっきらぼうに呟いた。
ちらっと正臣を見ると、キョトンとした顔をして、それからくすくすと笑い始めた。
「なんで笑うんだよっ」
「あ痛ッ」
額を軽く小突いた。
「だって、可愛いなって思って・・・静雄さんって、純情だなって」
「!!」
可愛いって可愛いやつに言われたくねぇよって思ったが、そのときの正臣の笑顔が可愛かったからまぁいいや。
・・・あれ、意味わかんなくなってきたぞ。
「それに、」
「ん?」
正臣が耳元に口を寄せる。
------
・・・・・・・・・
こっちが真っ赤じゃねぇかよ、このマセガキ。
幾つも年下の少年に、敵わないなと思わされた。
でも今度からは、名前で呼んでやろう。
恋人らしく。
・・・まだ、恥ずかしいけどな。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
(それに、オレも男ですし・・・・・・そんな簡単に、壊れないですよ)
(誘ってるんです、よ。)
「い、いいだろ別に・・・」
「やですよ・・・ていうかついこないだまで普通に名前で呼んでくれてたじゃないですかっ」
むぅ、と目の前の少年が頬を膨らませる。
その動作が可愛いと思えてしまった。
(駄目だ駄目だ)
このままじゃ近いうちに理性がブチ切れる気がする。
(人の気も知らねぇで・・・)
勿論、恋人だ、正臣のことは名前で呼びたい気持ちもある。
しかし、可愛過ぎるのだ。
最初の頃はよかったが、近頃じゃ自分の理性の糸が悲鳴を上げている。
名前を呼んだら、切れると思う。
理性が切れたら---彼を、壊してしまうかもしれない。
冗談抜きで。
そんなことを考えていたら。
----ちゅっ
「ッッッ!!!!????」
唇の感触に驚いて目を見開くと、目を閉じた正臣のドアップ。
さらに、首の後ろにはがっちりと両手が回され、キスから逃れられないようになっていた。
ぷは、と離れると互いの舌に銀糸が伝った。
ぺろり、と唇を舐める正臣を見ていられない。
しかもいつの間にか、静雄の大腿に、向き合って座っている。
(絶対、誘ってるとしか思えない!!!!)
さらに今日においてはいつものようなパーカーではなくて、薄手で鎖骨の大きく出たTシャツを着ていた。
「呼んでくれるか、理由を言ってくれるまで、ず~~~~っっっとキスしますから!」
「な・・・何を・・・!」
何を言ってるんだこいつは。
(襲っちまうぞ・・・!!!!)
ああもう、どうしようかと悩んだが、このまま悶々としても何も変わらない。
仕返しとばかりに、こちらからキスした。
さっきよりも深く、巧く。
「ん・・・ふぅ、は」
気持ち良さそうな高い声が漏れる。
うん、やめよう。我慢やめよう。我慢よくないな。
可愛いし。
「・・・呼んだら、」
「・・・・・・?」
「その、」
「教えてくださいよ」
自分でも頬が赤くなるのを感じた。
「・・・・・・恥ずかしいのと・・・我慢できなくなるから、だよ」
恥ずかしさといたたまれなさで、小さい声でぶっきらぼうに呟いた。
ちらっと正臣を見ると、キョトンとした顔をして、それからくすくすと笑い始めた。
「なんで笑うんだよっ」
「あ痛ッ」
額を軽く小突いた。
「だって、可愛いなって思って・・・静雄さんって、純情だなって」
「!!」
可愛いって可愛いやつに言われたくねぇよって思ったが、そのときの正臣の笑顔が可愛かったからまぁいいや。
・・・あれ、意味わかんなくなってきたぞ。
「それに、」
「ん?」
正臣が耳元に口を寄せる。
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・・・・・・・・・
こっちが真っ赤じゃねぇかよ、このマセガキ。
幾つも年下の少年に、敵わないなと思わされた。
でも今度からは、名前で呼んでやろう。
恋人らしく。
・・・まだ、恥ずかしいけどな。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
(それに、オレも男ですし・・・・・・そんな簡単に、壊れないですよ)
(誘ってるんです、よ。)