星の衝突
地球に大きな星が衝突する時
巫女だったお前は叫んだ。
「早く!早くみんな逃げるのだ!
誰一人欠けてはいけない!
船に乗れ!空をかける船に乗るのだ!今なら間に合う!
誰一人残さず船に乗るのだ!」
お前は叫んだ。
限りなく大きな声で
大地に響き渡るように叫んだ。
大きな船は民や動物を乗せて空に上がった。
お前はそこに踏み止まった。
何故?
何故みんなと一緒に旅立たなかったか?
何故か?
お前は植物や虫や愛着のある家を見て思った。
「この子達は動く事が出来ない。星と共に消えてしまう。燃えて滅んでしまう。私は助ける事が出来ない」
そして
お前は踏みとどまった。
愛する自然を見ながら星の投下を見た。
お前は踏みとどまった。
愛する自然を見ながら星の投下を見た。
燃える草や崩れる山を静かに見た。
「今度、生まれてきたら災害の無い星に住もう」
ただ、そう思った。
今度は生きろ!
今度は一緒に逃げろよ。
船に乗れよ。
その命
おろそかにするなよ。
犠牲になるなよ。
🔷これは先日、就寝しようとベッドに横たわった時に降ろされたメッセージ。
地球には、また、星の衝突が起こるらしい。
今度は逃げてみようかと思った。
雄々しい後ろ姿の安珠。
バリ島の夜空を見上げていました。