
さて...。映画には直接関係ないのですが、プリンスエドワードの撮影を振り返って、涙なしに語れないのが、ガニオン夫妻の娘さん、マリールーが飼っていた愛犬ジャズのこと。
ジャズはマリールーがまだティーンエイジャーだったころ、ガニオン師匠がプレゼントした犬。ピレネー山脈出身だそうです。本当にマリールー(以下ルル)になついていて、私がカナダに来たときから、人間にしたらもう80才のおばあちゃんという年なのに超元気に、ルルの合図とともに胸に飛び込んだりしてました。

でもここ二三年は耳が遠くなり、聞こえなくなり、さらに1年前ぐらいから目が見えなくなり、情緒不安定になったり、恐怖心から壁にぶつかったり、人に噛み付いてしまったり、夜も神経過敏になりすぎて眠れなかったりすることが続いていたようです。
今回、島での撮影に飼い主ルルもクルーの一員として参加したのでバルザックとともに、ジャズも付いてきたのです。
撮影途中まで、毎夜ジャズを散歩するルルの姿をみていたのだけど、いつの日からか、ジャズの姿が見えなくなっていることに、撮影でいっぱいいっぱいだった私は気がつきませんでした。
ガニオン夫妻と、ルルにとっては苦渋の選択でした。例え、体はピンピンしていても耳と、目と、犬にとっては生命線の嗅覚さえも失いつつあったジャズ。このまま生かすことは、真っ暗闇で恐怖におののいて余生を過ごすことになる。迷った末、ガニオン夫妻とルルは、ジャズに、尊厳死の道を選んだのです。プリンスエドワードへの旅は、ジャズとの最後の思い出の旅でした。
映画の撮影に集中しないといけない私を気遣ってくれ、ジャズの尊厳死の件は知らされないまま、撮影を終えました。撮影が終わりその翌日、私が「あれ?ジャズは!?」と知らずにルルに聞いて、彼女を号泣させてしまいました。ごめんね、ルル。
ジャズは、今も、最後の思い出の旅となったプリンスエドワードに眠っています。さよならも言えなかったので、今でもジャズのことを思い出す度に涙が出てきます。
カナダにきた私にとって、ルルとジャズの息のあった関係は、犬が「ペット」ではなく、本当に家族の一員なんだ、と初めて感じさせてくれた存在でした。
そして、ジャズという名前に相応しく、サムが吹くフルートや、知人が吹くサクソフォーンに反応して、いつも歌を歌っていました。この写真は、、モントリオールに来た知人が、サクソフォーンをふき、ジャズがそれに会わせて歌っているもの。

そして、嬉しそうなジャズの声が今でも聞けるのです。Click Here
たくさんの思い出をありがとう、ジャズ!!

ジャズはマリールーがまだティーンエイジャーだったころ、ガニオン師匠がプレゼントした犬。ピレネー山脈出身だそうです。本当にマリールー(以下ルル)になついていて、私がカナダに来たときから、人間にしたらもう80才のおばあちゃんという年なのに超元気に、ルルの合図とともに胸に飛び込んだりしてました。

でもここ二三年は耳が遠くなり、聞こえなくなり、さらに1年前ぐらいから目が見えなくなり、情緒不安定になったり、恐怖心から壁にぶつかったり、人に噛み付いてしまったり、夜も神経過敏になりすぎて眠れなかったりすることが続いていたようです。
今回、島での撮影に飼い主ルルもクルーの一員として参加したのでバルザックとともに、ジャズも付いてきたのです。
撮影途中まで、毎夜ジャズを散歩するルルの姿をみていたのだけど、いつの日からか、ジャズの姿が見えなくなっていることに、撮影でいっぱいいっぱいだった私は気がつきませんでした。
ガニオン夫妻と、ルルにとっては苦渋の選択でした。例え、体はピンピンしていても耳と、目と、犬にとっては生命線の嗅覚さえも失いつつあったジャズ。このまま生かすことは、真っ暗闇で恐怖におののいて余生を過ごすことになる。迷った末、ガニオン夫妻とルルは、ジャズに、尊厳死の道を選んだのです。プリンスエドワードへの旅は、ジャズとの最後の思い出の旅でした。
映画の撮影に集中しないといけない私を気遣ってくれ、ジャズの尊厳死の件は知らされないまま、撮影を終えました。撮影が終わりその翌日、私が「あれ?ジャズは!?」と知らずにルルに聞いて、彼女を号泣させてしまいました。ごめんね、ルル。
ジャズは、今も、最後の思い出の旅となったプリンスエドワードに眠っています。さよならも言えなかったので、今でもジャズのことを思い出す度に涙が出てきます。
カナダにきた私にとって、ルルとジャズの息のあった関係は、犬が「ペット」ではなく、本当に家族の一員なんだ、と初めて感じさせてくれた存在でした。
そして、ジャズという名前に相応しく、サムが吹くフルートや、知人が吹くサクソフォーンに反応して、いつも歌を歌っていました。この写真は、、モントリオールに来た知人が、サクソフォーンをふき、ジャズがそれに会わせて歌っているもの。

そして、嬉しそうなジャズの声が今でも聞けるのです。Click Here
たくさんの思い出をありがとう、ジャズ!!

多くの方々の善意に満ち満ちた今日の御日記、「番外編」とはいえ、アンを探しての本編の大感動を予感させる、感動作品でした。ありがとう。にこ
ある方のサイトを見ていたところ、
このブログを発見いたしました。
監督さんの文章にとっても興味を
惹かれ映画も見たい!そう思ったんです。
今、ぼくは真剣にやりとげたいと
思っていることが。
まだまだ、未熟でダメダメだけど、
これからいろんなことをたっくさーん
経験して、悩んだりして、いつか本当に
目標にたどり着きたい。
「本気」それが一番大事。ぼくの持論です。
監督さん! 本気で人の心を動かせるような
すばらしい映画にしてくださいね!
応援してます。
フレー フレー 監督
モントリオール経由のコメント、ありがとうございます!(ネットっていいですねぇ...)
耳が遠くなって唯一の救いはいつもパニックになった雷が聞こえなくなったことでした。ジャズは雷が怖くって、いつもどこかにすっとんで隠れてしまって、出てこなくなって、探すのが大変だったのです。
でも、犬でも猫でも飼い主は選べませんから、ガニオン夫妻とルルのような愛情溢れる人たちに当たって幸せな犬生だったと思います。
>くまさん
嬉しいお便りありがとうございます。
アンは、「期待する喜び」は誰にも奪えないといってて、私はその言葉が大好きです。ですから、でっかい目標に向かいつつ楽しみとかやさしさを忘れずにガンバレ ガンバレ く・ま・さ・ん、イェーイ!!
先日読み終えた『エミリー』シリーズは猫の描写が最高に良くって、猫好きはたまらないです。その中でもイカしたセリフが...。以下御一読下さい。
黒い猫をかっている神父さんとエミリーの会話。
エミリー「猫を飼っていらっしゃるんですね」
神父さん「いや違います」
カッシディ神父は頭を振って、ゆううつそうに呻いた。
神父さん「猫が私を飼っているんです」
モンゴメリーバンザイ。
It must been very hard experience for you to be with her in the last moment in P.E.I.
Dogs can not chose their own masters, in that sense, I think she also was a lucky and happiest dog being with you and Lou-lou, being the part of Gagnon family.