
映画『アンを探して』のシナリオに惚れ込んでプリンスエドワード島の撮影に参加してくれたカナダ人スタッフ達。
その中には、熱烈な『赤毛のアン』好きも混ざっていました。
一人目はスクリプターのキャロリーヌ。
モントリオール出身のキャロリーヌは自分の娘を”アン”と名付けようとした程の『赤毛のアン』の大ファン。赤毛の彼女は、子供の頃のニックネームが”アン・シャーリー”だったそうです。
彼女はロケのPEIにサリバンエンターテインメント製作の映画『Anne of Green Gables』のDVDを2本持参して来ていたので、私はDVDを借りてホテルの部屋で映画鑑賞をしたりもしていました。
B&B内部での撮影。
お仕事中のキャロリーヌ。
もう一人はヘアースタイリストのタマラ。
彼女は撮影の合間に『Anne of the Island(アンの愛情)』を熱心に読んでいましたね。
ヘアー担当だけあって、自分の髪の毛を三つ編みにしたり、野の花を一輪、挿したりと「アン」にインスピレーションを受けた彼女のガーリーなお洒落を見るのが楽しみでした。
猫好きのタマラ。
メインセットのB&Bにいた猫と。
撮影中の話です。
本番撮りの際、カメラを回す前に衣装さんやメイクさんと一緒に、ヘアー担当者もキャストのヘアースタイルの最終チェックをして、OKを出すのですが、タマラは「OKよ」の代わりに、助監督のブレアやスタッフの皆に「Happiness!(ハピネス!)」とおまじないのような声を掛けていました。
シャーロットタウンの街中で撮影中。
こんなところに『赤毛のアン』好きの”kindred spirit”を感じたりしました。
写真・文 藤本紀子