
今年はこれが安く食べられそう?!なんて期待していたのですが、そうでも無いようです。
映画の中でも登場するプリンスエドワード島名物のロブスター。
海から上がったばかりの新鮮なものは、長く水槽の中で飼われていたもの(残念ながらこれが多い)とは比べ物にならない美味しさです。
去年八月のプリンスエドワード島でのロケ中は、スタッフ達と地元のレストランに繰り出して食べまくったな~(遠い目)。
一足早く日本に帰られたロザンナさんのお別れ会では、ロザンナさん自ら買って来て下さった大量の茹でロブスターをスタッフの皆で囲み、バリバリと皮を割りながら、醤油を付けて頂いたものです。(これが一番、おいしかった!)
そのロブスター漁が、五月一日より島でいよいよ解禁になりました。今、こちらのフィッシュマーケットに行けば、水揚されたばかりの新鮮なロブスターを手に入れることができます。日本にも空輸されていると良いのですが...。
プリンスエドワード島周辺はロブスター漁のシーズンが2度あって、北岸の漁の解禁が五月一日から六月の終わりまで。七月、八月は漁自体がお休みになり、九月一日からは南岸の漁が解禁となります。
しかしこの世界的な不況は、ロブスター漁にも大きな影響を与えているという話しを聞きました。
消費者がロブスターのような高級な海産物を買い控える傾向にあり、シーズンが始まってまだ間も無いというのに、漁師の所に買い付けに来るバイヤーはあまり多く無く、在庫が裁けず値崩れが起こっている状態なのだそうです。
”値崩れ”と聞いて、今年はロブスターが安く食べられる?!と一瞬、喜んでみたのですが、この値崩れは生産者(漁師)と卸しの間で起こっていることで、小売りの店頭価格にはまだ影響が出ていませんでした。
モントリオールの胃袋の一つJean-Talonマルシェという市場にロブスターを物色に行ってみたけれど、あざらしの赤ちゃんで有名なマドレーヌ島産のロブスターの中型一匹が、16ドル(約千五百円)という去年とほぼ変わらない価格で、ちょっとがっかりな私でした。
エコ的には、獲っても売れないなら漁が減り、ロブスターにとっては万々歳?!と思ったけれど、ロブスター漁はPEIの重要な産業の一つなので、そう単純な話しでも無いようです。


マルシェはハーブと花で溢れ、これから良い季節です。
写真・文 藤本紀子
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