1967年7月半ば頃・・
ソガとアンヌがワイアール星人相手に銃を構えてるショット、
40年前のふたりが、あのままを留めて、
未だセブンのスチール写真として数多く残されている。
それが阿知波信介さん(ソガ隊員)と初めて出会った日だった。
たちまちソガとアンヌは気が置けない仲となり、
アンヌゥ×アッチィと呼び合うようになっていた。
彼の俳優学校時代の仲間との楽しい交流に混ぜて貰ったり、
行きつけのお店へ連れてって貰ったり、
また彼の当時の婚約者の話も度々聞かせて貰った。
勿論すぐにセブン仲間も隊長の音頭で楽しい交遊が始まった。
よく隊員全員で食事&飲み会に行ったものだった。
一軒目は隊長の行き付けの店...二軒目はフルハシ隊員の...
三軒目はソガ隊員の...と。彼の縄張りは四ッ谷三丁目辺り
当時アッチィが居を構えていた荒木町周辺が多かった。
だが、あの頃から彼は翌日の撮影開始の時間など気にかけて
隊員1人1人にタクシーを手配してくれる気配り振りだった。
フルハシ隊員はよくソガ隊員に言っていた。
「アチの顔は浮世絵写楽の絵に出てくる様な顔だな。」
たまに飲み過ぎで目を腫らしてきた時など
「きょうのアチの顔は壁がアカギレしたような顔してる」
辛口なフルハシ隊員だがアッチィはフルハシ隊員の本名
「イヨシさん・イヨシさん」
と、いつもなついてフルハシ隊員に可愛がって貰っていた。
隊員全員で鹿児島にイベントで行った時など
アッチィはズ~~っとイヨシさんにへばりついていた。
前夜の御乱行振り?を翌朝二人は面白可笑しくアンヌに聞かせてくれた。
とにかくあの鹿児島のイベントは私も楽しかった。
撮影がある訳じゃなし食べる物は美味しいし、
あんな豪勢な歓待を受けたのは初めて、
あの時のみんなの笑顔は今でも私の頭に焼付いている。
ダンも笑っていた。
隊長も嬉しそうだった「ウ~ン酒と食べ物が旨い」と。
おとなしいアマギ隊員もそれなりに楽しそうだったし、
何と言ってもフルハシとソガ両隊員は鹿児島の夜をエンジョイしていた。
あの時の二人は最高のパラダイスじゃなかったのかな?
セブンが終ってからアッチィとは何度かお会いしているが、
プロダクション社長になってからは何時しか遠い雲の上の存在になっていた。
あれから40年・・ついこの間のことのようだが、無常にも様々を変えている。
まさに40年という長い月日が経っちゃったんだわねぇ。
以下は阿知波信介さんからご寄稿頂いた貴重な一文を抜粋しました。
写真集「アンヌへの手紙」1997年(講談社)より。
ー 数年前、友人からアンヌに悲しい出来事があった、
アンヌがとても悲しんでいると聞いたことがありました。
そんな頃、偶然逢ったのですが、”アッチィー、げんき?”
と心から明るいのです。そんなアンヌがとてもうらやましく、
そして憧れるのです。惚れてしまうのです。
たしか『ウルトラセブン』の撮影が全部終って、真夏の千葉、
行川アイランドにウルトラ警備隊員全員で行ったことがあったよね。
『太陽がいっぱい』のアラン・ドロンが最高潮の頃で、
何とソガが、プールに潜ってアンヌとkissをしようと努力したんだ。
イメージでは映画のワンシーンのように、
アンヌとの素敵なシーンをイメージしていたのだけれど、
まったく唇が合わず、何度も浮かび上がってしまったことがあったのを、
アンヌは覚えているかい、まったく無邪気なもんだよ、笑っちゃうよね。
アンヌ!これからもよろしく。近いうちに一杯やろうぜ!!ー
『ソガ隊員のご冥福をお祈り致します。アンヌ』
ソガとアンヌがワイアール星人相手に銃を構えてるショット、
40年前のふたりが、あのままを留めて、
未だセブンのスチール写真として数多く残されている。
それが阿知波信介さん(ソガ隊員)と初めて出会った日だった。
たちまちソガとアンヌは気が置けない仲となり、
アンヌゥ×アッチィと呼び合うようになっていた。
彼の俳優学校時代の仲間との楽しい交流に混ぜて貰ったり、
行きつけのお店へ連れてって貰ったり、
また彼の当時の婚約者の話も度々聞かせて貰った。
勿論すぐにセブン仲間も隊長の音頭で楽しい交遊が始まった。
よく隊員全員で食事&飲み会に行ったものだった。
一軒目は隊長の行き付けの店...二軒目はフルハシ隊員の...
三軒目はソガ隊員の...と。彼の縄張りは四ッ谷三丁目辺り
当時アッチィが居を構えていた荒木町周辺が多かった。
だが、あの頃から彼は翌日の撮影開始の時間など気にかけて
隊員1人1人にタクシーを手配してくれる気配り振りだった。
フルハシ隊員はよくソガ隊員に言っていた。
「アチの顔は浮世絵写楽の絵に出てくる様な顔だな。」
たまに飲み過ぎで目を腫らしてきた時など
「きょうのアチの顔は壁がアカギレしたような顔してる」
辛口なフルハシ隊員だがアッチィはフルハシ隊員の本名
「イヨシさん・イヨシさん」
と、いつもなついてフルハシ隊員に可愛がって貰っていた。
隊員全員で鹿児島にイベントで行った時など
アッチィはズ~~っとイヨシさんにへばりついていた。
前夜の御乱行振り?を翌朝二人は面白可笑しくアンヌに聞かせてくれた。
とにかくあの鹿児島のイベントは私も楽しかった。
撮影がある訳じゃなし食べる物は美味しいし、
あんな豪勢な歓待を受けたのは初めて、
あの時のみんなの笑顔は今でも私の頭に焼付いている。
ダンも笑っていた。
隊長も嬉しそうだった「ウ~ン酒と食べ物が旨い」と。
おとなしいアマギ隊員もそれなりに楽しそうだったし、
何と言ってもフルハシとソガ両隊員は鹿児島の夜をエンジョイしていた。
あの時の二人は最高のパラダイスじゃなかったのかな?
セブンが終ってからアッチィとは何度かお会いしているが、
プロダクション社長になってからは何時しか遠い雲の上の存在になっていた。
あれから40年・・ついこの間のことのようだが、無常にも様々を変えている。
まさに40年という長い月日が経っちゃったんだわねぇ。
以下は阿知波信介さんからご寄稿頂いた貴重な一文を抜粋しました。
写真集「アンヌへの手紙」1997年(講談社)より。
ー 数年前、友人からアンヌに悲しい出来事があった、
アンヌがとても悲しんでいると聞いたことがありました。
そんな頃、偶然逢ったのですが、”アッチィー、げんき?”
と心から明るいのです。そんなアンヌがとてもうらやましく、
そして憧れるのです。惚れてしまうのです。
たしか『ウルトラセブン』の撮影が全部終って、真夏の千葉、
行川アイランドにウルトラ警備隊員全員で行ったことがあったよね。
『太陽がいっぱい』のアラン・ドロンが最高潮の頃で、
何とソガが、プールに潜ってアンヌとkissをしようと努力したんだ。
イメージでは映画のワンシーンのように、
アンヌとの素敵なシーンをイメージしていたのだけれど、
まったく唇が合わず、何度も浮かび上がってしまったことがあったのを、
アンヌは覚えているかい、まったく無邪気なもんだよ、笑っちゃうよね。
アンヌ!これからもよろしく。近いうちに一杯やろうぜ!!ー
『ソガ隊員のご冥福をお祈り致します。アンヌ』