わたしのウルトラアイ♪

わたしのウルトラアイ・・
”生まれて初めて検眼して遠くがよく見える眼鏡を作った。
うわ～よく見える！遠くの看板の字がハッキリ見えるし色彩も豊かだ！
♪ようこそココへ、クックククわたしのウルトラアイ♪
望外な効果に有頂天になっているといつしか心地良い目眩を体感した”

ゆったりと弛緩した身体が誘われる・・ウルトラの国行きのバスに乗っていた。
登坂車線を緩やかに走るバス。
パステルカラーの景色をフォーカスで探りながらたどっていくと
だんだんと色鮮やかな景色にピタリとピントがあった。
グニュ、グニュ、グニュウ・・まるでウルトラセブンのタイトルバックの様だ・・
そこはバスの終点、東宝美術センターが見える。

昭和42年そろそろ梅雨も空けようとしていた頃、ひとりの女。
女優と言う職業に片足を突っ込んだ程度でいつも道の端っこをうつむき加減に歩いている。

道の真ん中をどうどうと歩きなさい！
ほらほらもっと自信を持って、監督やキャメラマンと対等に話ししなきゃ。
目線をそらしてばかりじゃダメッよ、自分の意見も言うの！台本をよく読んで！
あらら化粧も下手だわねぇ、照明技師さんに言われてるじゃない～
”何だ化粧をとると綺麗じゃないか”

ほら～～～ぁ、おっぱい触られて黙っているんじゃないの。
毅然とした態度でギっと睨みつけるのよっ。

♪恋というものは～不思議なものなんだ～♪
あらあらイイ声・イイ男、あ～あれが宇宙人に変身する人なのね。
それにしても何であんなイイ男射止めないのさっ。
えっ！彼女が居る？
そ～～そんなに処っ中あんたん家に彼女から電話掛ってくるの。
”ウチの彼、まだ撮影から帰って来てないのですが、お宅のお嬢さんは？”
え”～～じゃあんたん家のお母さん大変だったわね、娘が疑われちゃって、
でもしょうがないわねっ、
あんなイイ男を彼に持ったんじゃ心配でしょうがないでしょうね。
ウ～ン分かる気もするわ。

俳優陣やスタッフの自家用車の側にポインターがところ狭しと停車している。
素晴らしいデザインじゃない、凄い才能の方がデザインしたのだわねぇ。
えっその隊員服もっ？ウルトラセブンもっ？メトロン星人やエレキングだってそのかたのデザインなの？？
凄～い！斬新なデザインだわ～。えっ！25年後を想定して作った？
25年後其のときになったら比べてみたいわね。ウ～～ン気の長い話だわねぇ。


オットウ！ソファーから墜落。ウルトラアイがはずれた。
ありゃりゃ25年よかプラス15年も通り越してるぅ～。
夢路より戻ったらそこは熱い熱い平成19年の梅雨明けだった。

ウフフ・・真夏の昼下がりの夢でした～。
昨日ホントに眼鏡作ったんだ。7日に出来上がるって。
でも検眼のときかけたレンズよく見えたわ、世界感が変わったよ。

♪ようこそココへ、クックククわたしのウルトラアイ♪楽しみ～。