あれから55年・・アンヌのひとりごと

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映画でデート♪

2007年09月02日 10時55分02秒 | アンヌのひとりごと
一昨日下北沢まで映画を観にいった。
40年前セブンで美術監督を務めた池谷仙克氏と映画デートなの~♪

あの頃、彼は「池ちゃん」と呼ばれていた、
27才の若さで特異な才能を発揮しているスタッフだ。
スマートで気品がありサラリとした男の色気が
もうもうバイトの女子美大生にぶっちぎりの人気だった。
「池ちゃんステキ!」
が、彼はそんな喧騒にも目もくれず黙々と仕事してたお姿が
尚更に彼女達の憧れを駆り立てていたのだろう。
当時アンヌは言葉なんぞ交したコトは一度もなかった。

セブン終了後10年余経った'79年、
北陸の「穴水」という土地で映画の撮影で再会した。
が、その時も「お久し振り~」の挨拶程度だった。
作品は『海潮音』'80年ATG映画だ。

今年、
実相寺監督の遺作である『シルバー假面』のトークイベントで再々会した。
シルバー假面のデザインを手掛け
また彼が社長を務める制作会社コダイの作品でもあった。
ある日ひょんなコトから「海潮音」を下北沢で上映される話題が上がり
一緒に観に行く約束になった。

8/31
二人ともすっかり様変わりした下北沢の町に戸惑った。
キャパ36程の小さなシアターの切符売り場で思いもよらない経験をした。
彼は「大人はいくらですか?」
「1200円です。」
二人分2400円出すや否や彼の口から控えめな言葉で
「あっ、シニア2枚だ・・」
「2000円です」
ウフフ・・私もとうとうシニア料金が通用する歳になったのかっ。

小洒落た魚の美味しい居酒屋で映画の感想談で一杯やった。
二人とも関わった映画だが、28年後に観ると客観的に見られるね、
・・が二人共通の感想だった。
相変わらず紳士的な池ちゃんと少し大人(オバサン)になったアンヌが、
数時間の語らいで40年間の空白を埋めた。

すっかり御馳走になり帰り際に知ったことだが、
その日は池谷氏の67回目の誕生日だった。。
奇しくも亡き父の102回目の誕生日でもあった。