藤田まことさん・・

藤田まことさん・・
今までにあんなに色っぽい役者さんに出合ったことがあるだろうか？
昭和44～45年頃、
六本木のNETテレビ（テレビ朝日）ポーラ名作劇場『大変だァ』というドラマの収録で毎週彼とお会いした。
藤田さんとこれまた最近鬼籍に入られた南田洋子さんが夫婦役で、その娘役の宇都宮雅代さんの友達役が私だった。
子供の頃から『スチャラカ社員』や『てなもんや三度笠』で大ファンだったが、実際にお会いして益々ファンになった。
22歳の私が「男の色気」を初めて感じた人・・それは藤田まことさんだ。


ある日彼とお酒を一緒に飲む機会があった。
私の行きつけの銀座のカウンターバーに藤田さんをお連れした。
たまたまバーに立川談志さんが先客でいらしていて、意気投合して軍歌や懐メロで盛り上がった。
藤田さんがバタやん（田畑義男さん）の歌「ふるさとの灯台」を唄った。
溜息が出た。なんて色っぽいんだろう！

当時新婚ほやほやの藤田さんに22才の私が叶わぬ片思いの恋をしていたのだ。
いつも周りの皆に「藤田まことさんが大好き～」って言っていた。

談志さんが言った。
「アンヌが藤田さんに惚れる気持ち、男の俺にも解るよ」
普段辛口の談志さんの共感の一言が40年経った今でも忘れられない。
お二人ともまだ30代とお若かったよナァ。

私白状します。
未だ私にとって藤田さん”抱かれてみたい男”のNO1なのです。

藤田まことさんのご冥福をお祈り致します。。。合掌