あれから55年・・アンヌのひとりごと

ズバリ!団塊の世代。ひし美ゆり子のブログsince・06・1・14

7月になると思い出す・・P-3

2010年07月08日 22時26分11秒 | アンヌのひとりごと
「ウルトラマン」の上映が終った。
明かりが点くや否や新野さんが入って来て
『どうでしたか?』
「はい、面白かったです!」
・・と、だけしか答えられない、頭の中が真っ白で、
只々オレンジのユニフォームの鮮明な色だけが脳裏に残った。
その日のコスチュームもそうだが、オレンジ&黄色系が大好きで
こんな奇抜な色の衣装が着られるのは嬉しいな・・と内心思った。

普段から自分は目立たない個性のないタイプだと思っていたから、
地味目な洋服では女優という職業にはみられない、ただその辺の平凡な女の子だと。。

試写室を出た、太陽が眩しかった。
表には黒い皮キャメラバッグを地面に置きキャメラの準備をしてる人がいた。
まずはそのままの衣装で撮るからと、キャメラマンが会社の敷地を出、目の前の空地に案内された。
ヒメジョオンや雑草の生い茂った原っぱだった。


写真を撮られるのは結構慣れていた。
普段東宝の若手スチールマンの勉強会にとモデルを頼まれて散々撮られたからだ。

これは未だに元東宝のスチールマンが
「チャコは快くモデルを引き受けてくれて世話になったよ」
って言って下さるのです。


モノクロ写真なので説明しますが、オレンジ色に紺のアクセントのワンピーと
薄オレンジ色の帽子です。
ここではレフ板を持った助手さんとキャメラマンの三人でした。
2-30分撮ったでしょうか。
この後
「二十歳の少女は見た!!」
目を見張る程のカルチャーショックを起こすのです。

つづく・・