「セブン暗殺計画」(前後編)等をお書きになった脚本家・藤川桂介先生の喪中ハガキの文面があまりにも素晴らしいのでご紹介しちゃいます。
とうとう孤児になってしまった。
そんな気がしました。
心の支えであった母が、
百歳を超える天寿をまっとうして、
今春、鬼籍に入りました。
これからは、
思い出と共に生きる一人になりました。
いつも夕食時になると、
小説作法を熱っぽく語ってくれた父、
もの書きを目指して家を出る私に、
こっそりと、へそくりを渡してくれた母、
二つの灯りは、遠くなってしまいました。
新年を間近にしながら、
こんなご挨拶すること、ご容赦下さい。
あなたの新玉の年の豊穣を、
心からお祈りいたしております。
私にとっては、新たな旅立ちの時です。
どうか静かに、お見届け下さい。
平成二十五年師走
とうとう孤児になってしまった。
そんな気がしました。
心の支えであった母が、
百歳を超える天寿をまっとうして、
今春、鬼籍に入りました。
これからは、
思い出と共に生きる一人になりました。
いつも夕食時になると、
小説作法を熱っぽく語ってくれた父、
もの書きを目指して家を出る私に、
こっそりと、へそくりを渡してくれた母、
二つの灯りは、遠くなってしまいました。
新年を間近にしながら、
こんなご挨拶すること、ご容赦下さい。
あなたの新玉の年の豊穣を、
心からお祈りいたしております。
私にとっては、新たな旅立ちの時です。
どうか静かに、お見届け下さい。
平成二十五年師走