西橋本の美容室ANNEXです。

美容室での日常を中心に、プロとしてのアドバイスも伝えていきたいです。どうぞよろしくお願いします。

敏感肌

2020-10-10 18:23:39 | コスメ

本日の差し入れはこちら・・・(^^

 

 

いつもありがとうございます、、M様。

 

 

さて、前回のお話の続き「肌バリア」について書きますね。

 

先ずは、「敏感肌」について。

敏感肌の定義として、「炎症を伴わないが、ヒリヒリ感・ぴりぴり感・チクチク感を感じること」

と化粧品業界ではなっています。

アトピーの方の場合、、、

皮膚炎による傷口に化粧品の成分であるアルコールが、沁みることが原因ですので、アト

ピーの方が、ヒリヒリ・チクチクして化粧品を痛くて使えないこととは別になるんですね。

つまり、、アトピーの方に敏感肌はなく、、
普通肌の方が前提となります。


皮膚医学による敏感肌の分類としては・・・、

「乾燥肌」

「慢性の繰り返し接触性皮膚炎肌」

「紫外線ダメージ肌」
「ニキビ肌」

・・・となり、アトピーの方とは異なる定義をもっています。

んでも、乾燥肌の中に、「アトピー的乾燥症」を含む場合があります。
一般的な乾燥肌とアトピー性の肌はどちらも保湿をすれば、、良い良いように思われますが、、違うんですね。

その違いの前に、肌の構造を分かりやすく説明します。


よくお客様にも話すんですが、、

肌は、、、
①「水」、
②「脂」、
③「スポンジ」

・・の三3成分が働いています。

それをイメージしてくださいね。


まず「水」・・水分ですね。
これを補うには、水を摂取する以外に、、
グリセリンやブチレングリコール、ベタインなどが有効です。


次に「脂」ですが、これは加齢や不規則な習慣からの健康状態によって
皮脂の代謝不全が起こった場合に、問題が生じます。

まぁ・・一般的には、「オイル」を補給するのですが、、、
皆さんが普段使っている乳液やクリームなどです。

特に油分が不足すると、乾燥を導くだけでなく、肌のバリア機能も低下すると以前にも書き

ましたが、、、アトピーの方は、リノール酸からリノレン酸への代謝不全の報告が出ています。

このリノレン酸は、、抗炎症に働く物質の原料です。
ですので、アトピーの方には、リノレン酸の塗布や摂取が有効という報告もあります。



最後に「スポンジ」です。これはセラミドですかね。
つまり、水やオイルを補給しても、それを抱え込んでくれるスポンジがなくては、留まることができないということ。

ですから、セラミド配合のクリームが有効です。

セラミドは、、、水にもアルコールもに溶けないので、、、クリームや乳液に配合される場合が多いようです。

どうです、、なんとなく肌の構造について、、
イメージが湧いてきましたか?

さて、、最初に戻りますが、、
アトピーの方は、リノレン酸の欠乏と「スポンジ」の欠乏の報告が一般乾燥肌と異なります。

どんなオイルを補給したらいいのか?
どんな「成分」を補給したらいいのか?
・・を知ると、、、化粧品の選び方が変わるのかもしれませんよ。

肌は、、生きものです。

年齢や体調・ストレスなどで日々変化しています。

水・オイル・スポンジというイメージを活用してみたらいかがでしょう。

 

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