ここ8年間毎年美容学校への入学数は減少し続けています。
また、卒業して国家資格を取得しても半分の生徒は美容室に入らず、
さらに入社後半分以上が美容室を退社しています。
何とも空しいのですが、このままいけば、美容師のなり手はますます減り、
美容室も減少し、美容業界全体が衰微するのではないかと私は心配しています。
では、なぜそのような状態になってしまったのでしょう。
先ず、待遇面から、
・平均年収284万円
・30歳の平均月収は23万円
・有給・ボーナスは基本無し
・技術練習はサービス残業
・休日出勤の手当無し
(全てのサロンが当てはまるわけではありません)
給料が低い割に、営業開始前の早朝、営業時間終了後、休日のいずれか、
もしくは両方で、技術練習をするのが常識となっています。
その割に練習時間は、残業代を付けない美容室がほとんどですし、
年末年始や夏休みもわずかで長期休暇が取りにくい体質になっています。
過酷な部分もあるし、拘束時間は長いし、休みだって自由に取れない。
貯金をしようと思ってもなかなか増えていきません。
ざっくり言いますと、美容業界は「ブラック」なところが多いというのが一つの
原因になっていると思います。
ではなぜ美容師は、こんなにも待遇が悪いのでしょうか?
厚生労働省の資料によると、従業美容師数は49万人と前年よりも約8000人増加。
同時に美容所の数も前年比で微増しています。
同資料内にある経営の動向等欄では、
「美容業界にとって、近年の『店舗過剰』、『低価格化』、『客数の減少』は利益の
減少の要因となっているが、特に『客数の減少』については経営者の多くが経営上の
問題として第1にあげている」と明記されています。
1000円~2000円カットなど低価格の店舗が増えたことによる競争の過熱が
ブラック化の背景にあります。
そのようなサロンで働く美容師は肉体労働なため、体を壊して辞める人も多いのが現状です。
私の知人にも元美容師の女性がいますが、「連日の長時間労働で体を壊し、退職を余儀なく
されました」と語っています。
また、営業終了後も清掃やカット講習などがあり、帰宅は日付が変わってからだったという
美容師も知っています。
まずは労働基準法を確実に守るところから始めるべきだと私は思います。
そんな美容界の悪しき常識を変えたいと思い、出店したのが当サロン「アネックス」です。
女性が結婚して子供を産み家族を持っても安心して長く働けるよう毎週日曜日を休みにし、
営業時間内に勉強できる時間帯を設け、夕方早く帰れるように予約制を浸透させるように
しています。
お客様にはご迷惑をかけることもあるかもしれませんが、
私共の一番のサービスは働いているスタッフが皆様と長くお付き合いできる環境を作ること
だと思っています。
どんなに技術が上手く低価格であってもスタッフがコロコロ変わるサロンは、結局お客様の
期待を裏切っているのだと思います。
もちろん絵にかいた餅にならないよう、またスタッフに無理な負担をかけないよう利益が出る
適正価格にて運営させていただいています。
若い学生さんたちが、美容師っていいよね!
こんなサロンなら働きたい!と思ってもらえる店づくりを
これからも頑張って進めたいと考えています。
ご理解いただける方、どうぞ、応援の程お願いします。
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