アメリカのダウ工業株30種の平均が10,000ドルを回復しましたね。
正直な話、実態を完全に無視したマネーゲームを再燃させているだけで、実態との格差をどのあたりで補正していくのかがこれからの課題になるんでしょう。
それに比べて日本株の体たらくのこと。
民主党政権に変わり、内需拡大路線に舵を切った結果、輸出関係が伸び悩んでいるのと、為替が円高に触れていることが株価の上値を抑えていると言われている。
こんなものは言い訳みたいなもので、とりあえず何かしらの理由があって伸び悩んでいることにしないとアナリストは飯を食えないので、好き勝手に理由を付けていると考えて問題ない。
藤井大臣も言っているが自国通貨が強くなって滅びた国はないので安心していい。
前にも書いたかも知れないが、
「日本の経済は駄目だ。このまま円高が進むと企業が弱体化して外国資本に買収される」
なんて事を言う輩がいますが、円高になっているときは買収はよほどでないと起こりませんから。1ドルで¥80しか買えない時に買収するより、¥120買える時に買収するほうが効率がいいわけですからね。
この状況で買われてしまう会社なら売り飛ばしてしまうほうがいい。
経済の足を引っ張る根幹にこんな理由がある。
「日本人は貯金が好き」
オバマ大統領がアメリカ人も貯蓄をするようにと促しているが、あまり聞く耳を持たない模様で、有り金や余裕が少しでもある金が平気で投資市場に流れている模様。
今更ながらの話だけど、
デフレは物の価値が下がり、金の価値が上がる。
インフレは金の価値が下がり、物の価値が上がる。
パン一個が1億ジンバブエドルなんて事になったりするのはインフレならではの話で、数字の一人歩きは笑いがこみ上げてくる事にもなる。
日本人の悪いところは現在のようなデフレの状況で貯金をしてしまうこと。
デフレ、つまり金の価値が上がっている時に投資をせずに「景気が悪い」との理由で安全な投資である金融機関に、
「貯金しとこっと。」
となる。これがとっても問題。
そしてインフレになると、金利が高くなるので安全資金である金融機関に、
「貯金しとこっと。」
となる。
どっちに転んでも投資先は貯金ばかりで、市場に金が流れなくなっているのが日本人の悪いところなんだな。
金は人間の体で言うと血液になる。しんどいなぁと安静にして心臓に負担をかけないのも悪くない。生きているだけならね。でも筋肉は落ち、とっさの時に行動できないなんて事になって後で後悔をする。
新自由主義が良いわけではないが、日本人の保守主義も限度を超えていて今のようなデフレスパイラルを起こしている間に新自由主義が一気に息を吹き返してしまったってのが現在の株価と考えていい。
日本人は質素であることに美徳を感じているけれど、外国の多くはそんなものに美意識を持たない。実質的な金を持つこと「欲」が全て。これが外人の大多数。
贅沢はしなくてもいいが今のように金に価値がある時に頑張って投資しないと一生貧乏さんから抜け出せなくなるので、注意が必要です。
このままいくとゴミみたいなアメリカのダウに日経平均が抜かれるかも知れないと一種の危機感を持っているエクレアが珍しく経済を語ってみました。